UBIsoftの人気ゲームシリーズの実写映画版『アサシン クリード』のネタバレなしレビューです。
ひっどい作品だったんですが、ゲームの実写化だからではなくて、おそらく脚本と監督のせいです。
基本情報
原題 | Assassin’s Creed |
邦題 | アサシン クリード |
タイプ | SF |
公開日 | 2016年12月21日 |
監督 | ジャスティン・カーゼル |
脚本 | マイケル・レスリー アダム・クーパー ビル・コラージュ |
原作者 | ユービーアイソフト |
おすすめ度 | 3.0 (1~5点) |
トレーラー
あらすじ
カラム・リンチは、死刑囚だったが、刑は執行されたことにして、過去の情報の一切も抹消され、ソフィア博士の研究施設で目を覚ます。
彼女の目的は、アサシン教団の子孫であるカラムの中の500年前の記憶から、伝説の「エデンの果実」のありかを探すため。そしてカラムは「アニムス」という装置に繋がれ、遺伝子の記憶をたどり、15世紀のスペインに生きたアギラールの記憶を体験していく。
脚本、世界観
ゲームだからね、謎を解きながらストーリーを進める構成は、自然だよね。だとしても視聴者に不親切な作りです。
おそらく核となるストーリープロット(アイデア)は、悪くなかったんじゃないかと感じられる展開なのですが、脚本がチグハグで「映画見たことないのかな?」レベルに厳しかった。
最後まで我慢してみれば、全部解けるのかと思いきや、上手く繋がっていなくて、首をかしげました。
3人で書いたのが裏目に出たのか、キャリアが浅い人たちにお願いしたのがダメだったのか…
多分、この人達、次の仕事来ないな…っと陰ながらお気の毒に思っちゃったりしたレベルです。
登場人物
主人公のマイケル・ファスベンダーは、『Xメン』シリーズの若マグニート役をはじめとして常に「なんかちがう」感が漂う不思議な俳優さんです。今回のマッチョな役も似合っていたんだけど「なんかちがう」って感じかも。
マリオン・コティヤールやジェレミー・アイアンズなどの有名俳優もそれなりにいたのですが、全体的に不有名な俳優さんが多かったカモ。でも、演技が悪いんじゃなくて、台詞とトーンがチグハグで、顔合わせもしないで、ぶっつけ本番で撮影したんじゃないかと疑っちゃいます。
アクション、笑い
アクションは、カッコイイと言っていいと思います。うん。
まさにゲームみたい。
でも、本当の『アサシンクリード』で落ちたら死ぬな…っとか、これ被弾したら死ぬな、みたいなところで耐えてるんだけど、あれは、どうなんだろうね。
映像美
脚本がヒドイだけならまだ良かったんですが、本作は映像もキビシイ。過去のシーンは埃っぽくて見ているだけで咳が出そう。
じゃ、なかった。
埃でCGIの粗を隠している感じ。よくあるよね、雨のシーンにしたり、夜景にしたりしてCGIの拙さを誤魔化す手口。これが低予算映画ならまだ納得できるんですが、予算はフツーに1億2千万ドル以上あったらしいですぜ。
お金、どこに消えたの?
有名俳優勢ぞろいって感じの配役でもないし…
ほんと、お金、どこに消えたの?
「え、誰?」みたいな監督を使うなら、フランシス・ローレンス監督にでも頼んどけば、もっと豪華な役者で、もっとベテランの音楽担当で、かなりクリアでカッコイイCGIを作ってくれたんじゃないかな…
音楽
音楽担当は、監督と同じ苗字だから、兄弟とかそんな感じ?
お金…
感想
二転三転するストーリーにしても、ゲームから引き継げる世界観にしても、いい素材がだっただろうに、なんでこうなった?っと、レビューを書きながらあんぐりしちゃう作品でした。
ただ、素材は良いので、B級低予算映画だと思い込んで観れば、別に悪くはない作品です。
もったいない。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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