トム・クルーズがプレイヤーの敵が1種類しかいないTPSの死にゲーをコントローラーを握らずに見ているだけの映画だけど、かなり見ごたえがありました。原作は日本のライトノベルだったみたいです。
基本情報
原題 | Edge of Tomorrow |
邦題 | All You Need is Kill |
タイプ | SF |
公開日 | 2014年6月6日 |
監督 | ダグ・リーマン |
脚本 | クリストファー・マッカリー ジェズ・バターワース ジョンヘンリー・バターワース |
原作者 | 桜坂洋 |
おすすめ度 | 4.0 (1~5点) |
トレーラー
あらすじ
宇宙人の侵略を受けて人類が滅亡しそうになっている中、トム・クルーズが演じるクソザコナメクジな軍人ケージが、強制的に戦闘に出されたら、死ぬたびに同じ日をループするようになってしまう。
最初は何とかループから脱しようとしていたが、徐々に勝利を目指して行動するようになる。
脚本、世界観
原作は『All You Need Is Kill』で、英語の映画の原題は『Edge of Tomorrow』に変えられているのですが、作品をよく表している英題です。
SFマニア的には「ループもの」と呼ぶんでしょうけど、ゲーマー的には綿密に編集された「死にゲー鑑賞」です。この手のゲーム慣れしていない人にはショックな内容かも?
自分以外の行動がほぼ同じでループする感じもゲーム的です。
登場人物
冒頭、トム・クルーズの突き抜けたクソザコナメクジが、なんか凄い。そしてループを重ねるごとにいつものかっこいいトムに成長していくところが、また凄い。
逆にループ認知の外にいるヒロインのエミリー・ブラントが毎回同じなのが切ない。セクシー路線でなく、経験によって強くなった女性戦士って感じの演技も好感。米語じゃなくてイギリス英語独特の雰囲気も助けてたのかもですね。
残りのキャラも個性的なんだけど人間的。何回も観ていると徐々に好感が持てる不思議な作りでした。
アクション、笑い
アクションは、視界・画角がゲームと違うだけで、ゲーム的。というか、ゲームがこのレベルの臨場感になったら凄いかも。
いたるところにオヤジギャクが盛り込まれています。ギャグが面白いかどうかよりも、ギャグを通じて脇役たちへの親近感が育って行くところがよかったかな。
映像美
映像が美しい必要がないタイプの作品で、最高クラスではないけど、手堅くハイクラスの映像です。臨場感を出すためか、敢えて手振れさせたり、視線移動を遅らせたり(?)、なかなか凝ったカメラワークだと感じました。
音楽
この作品の良かったところは、台詞の間は、効果音だけで音楽なしにしているシーンが多くて、非常に聞き取りやすかったところです。台詞だけでもシーンを作れる上手い役者さんじゃないと出来ない事ですが、個人的に凄く好感を持てました。
驚いたのは『Frozen』(アナ雪)の音楽担当のクリストフ・ベックが担当していたことです。台詞を音楽に載せていた『アナ雪』とは対照的で、ビックリ!
感想
最終的にはいつもの金太郎飴的な「かっこいいトム・クルーズ」になるんですけど、この作品のトム・クルーズは執念を感じられる演技で、トップクラスのトム・クルーズだと感じました。
なんのこっちゃ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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