【ネタバレなし】インセプション、レビュー

4.5

他人と夢(潜在意識)を共有し、相手の思考の中から直接情報を盗む「抽出」と相手にアイデアを埋め込む「インセプション」というコンセプトが斬新なサイエンスフィクション。

複雑なコンセプトでありながら、説明がストーリーに上手く溶け込んでおり、話が進むにつれて少しずつ仕組みや影響が明かされていく素晴らしい脚本でした。

久しぶりに「脚本家」(クリストファー・ノーラン)の名前を覚えようとしました。

基本情報

原題Inception
邦題インセプション
タイプSF
公開年2010年7月08日
監督クリストファー・ノーラン
脚本クリストファー・ノーラン
原作
おすすめ度4.5 (1~5点)

トレーラー

あらすじ

主人公のコブは、潜在意識から機密情報を抽出する企業スパイ。

奥さんの死亡の罪を問われ米国に帰れなくなっていたところ、権力と富を持った企業家サイトーに敵対企業が不利になる様な考えを御曹司の潜在意識に埋め込むことに成功したら彼の影響力を使ってコブの罪をなかったことに出来ると提案され、各技術者と共に潜在意識に潜入する。

感想

斬新なアイデア、よくできた脚本、圧倒される世界観、それを上手く表現する映像技術、スピード感のあるアクションが上手くかみ合って、高い完成度の作品でした。

久しぶりに手放しで「面白かった」っと言える作品に出合えて喜んでおります。

登場人物

感情的なストーリーはコブを中心に進むものの、他のキャラクターも経歴、嗜好、強み、性格が丁寧に描かれていました。

個人的にはキャラクター設定がしっかり立っている「脚本」のすばらしさを強調したいのですが、俳優陣が豪華なのは無視できません。

レオナルド・ディカプリオ、トム・ハーディ、マイケル・ケイン、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、マリオン・コティヤール、渡辺謙。ため息が出るほど贅沢。

アリアドネを演じたエレン・ペイジさんは存じ上げない人でしたが、存在感が負けていない。

斬新な世界観が作り出す斬新な映像

夢の世界を介して潜在意識を共有するって斬新で面白いアイデアです!

潜在意識は夢の中でも意識的にコントロールできない不確定要素。

一方、夢の中の顕在意識は、物理法則を無視した世界を創造することができる。

夢の中に入った「建築家」は、想像力を駆使してなんでも創造できちゃう。

でも夢の外、すなわち現実世界からの刺激は、限界までリアルに作った世界を根底から揺るいだりします。

この斬新かつ作り込まれた世界観が落とし込まれた映像は迫力の仕上がりでした!

アクション

これだけコンテンツがしっかりしているのに加えて、がっつりアクションもあって、ホントスゴイ。

ここでも夢の中での「物理法則を無視したリアリティー」が効いているので、現実にそっくりな範囲で、現実を超えられるという縛りプレー。

マーベルのヒーロー達やXメンのようなスーパーパワーは使えない。

コンセプトがしっかりしていると、縛りプレーすら面白い!

音楽

この映画のもう1つのもう1つのスゴイところは、音楽のコトを覚えていないコト。

ごく自然に溶け込んでいたんでしょうね。

ストーリーを盛り立てつつ、全く意識させないって本当にすごい。この映画のような潜在意識系の映画でキッチリ仕事してるところがすごいなと思って、これも担当の人の名前を調べました。Hans Zimmerという人らしい。

最後に

この作品は、マトリックスやエクスマキナのような、後の作品に大きな影響を与える独創性の高い作品の1つ。

一見の価値あり。

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