インターステラー、レビュー【ネタバレなし】

5.0

鬼才クリストファー・ノーランが指揮をとり、大物俳優を侍らせて、10億ドル使っても、こける事はある。しかし、その大物俳優がマコノヒーの場合、話は別。笑。

いいよね~。マコノヒー。

基本情報

原題Interstellar
邦題インターステラー
タイプSF
公開日2014年11月7日
監督クリストファー・ノーラン
脚本クリストファー・ノーラン
ジョナサン・ノーラン
原作者
おすすめ度4.5 (1~5点)

トレーラー

あらすじ

死にかけた地球。異常気象で食べるにも困る時代がやって来た未来。太陽系にいても人類が存続する未来は見えず、ワームホールをくぐって居住可能な惑星を探す旅へ向かうマコノヒーパパの3時間近くに及ぶ奮闘記。

脚本、世界観

教育を投げうって食糧生産に勤しむ時代であっても、娘が幽霊に対峙するにあたって「怖がらず一歩踏み込み、事実を記録して分析、現象を探り、結論に導く」という科学者メンタリティーを教える父、クーパー(=マコノヒー)の姿勢にすべてが集約されているような世界観です。

どの国も食糧危機で戦争どころではなくなったことで、軍隊も争いもなくなったというかなり現実的な設定です。

登場人物

既に何度も書きましたが、主人公のクーパーは、子供たちを愛してやまない父にして、優秀なエンジニア、パイロットでもある多彩な人物。

おじいちゃん役のジョン・リスゴー、娘マーフィー役は3人とも素晴らしかったし、ブランド父娘もいい味だしていて、ふんだんな予算を使っているだけのことはあります。

アクション、笑い

マコノヒーの皮肉キャラのウィットで何度も笑わせられました。「おじいちゃんは、幽霊はいるって言ってたわ」に対して、「おじいちゃん自身が幽霊になりかけてるからね。」みたいな。

映像美

クリストファー・ノーランが手掛けて、ヘボイ訳がない。安定の最高級SF映像です。この人の凄いところは、宇宙系のシーンだけじゃなくて、普通のトウモロコシ畑をジープで駆け抜けるだけのシーンでも爽快感を伴うし、ただの荒れた道を撮っても独特のノーラン味がついていて、鬼才と呼ばれるだけはあります。

音楽

音楽担当のハンス・ジマーは、ベテラン映画音楽家だけあって、手堅い。ハンス・ジマーの凄いところは、ずーーーーーっと音楽がかかっているのにも関わらず、全く邪魔にならず、独特の雰囲気づくりに有効な貢献が出来ているところです。クリストファー・ノーランとのタッグだったら、『インセプション』も素晴らしかったです。

コーン畑では、外国映画にしては珍しく「虫の声」を採用していて、挑戦心も旺盛ですね。

BGM無しの方がマシな映画は多いですし、実際に無音を選択している映画も多い中で、脱帽の腕前ですね。

感想

約束されたスペクタクル。すごかった。

ストーリーは、「複雑さ」が突き抜けていますが、ノーラン作品の特徴でもありますから、ご覚悟ください。何度も見返して細部を確認するとこも、彼の作品の醍醐味の1つですし。

アイデアが素晴らしい低予算インディーSFとの違いは、クーパー家のキャラクターアークにしても、ブランド家のキャラクターアークにしても、丁寧に描かれており、大物俳優たちの名演技でキッチリ号泣させられるとこでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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