忘却の川、スタートレック:ディスカバリー、S1 Ep6【ネタバレ】

3.0

残酷に次ぐ、残酷。キモくて苦痛な『スタートレック:ディスカバリー』。ロルカ船長も救出できたし、今回は、小さな小休止を与えてくれるのだろうか…

ネタバレ、あらすじと感想

今回のスタートは、バルカン星。ヴラタク補佐と共に、外交任務に赴くスポックの父(バーナムの義父)サレク大使。

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「長寿と繁栄を」(Live long and prosper)と手のジェスチャーは、オリジナルシリーズのMr. スポックが考案したバルカン星の挨拶で、トレッキーの間でのあいさつと言えば、これかクリンゴンの「カプラ」(Success!)が有名ですね。

ディスカバリー号では、ティリーの「船長」修行の為、バーナムが口うるさくトレーニング中。タイラー大尉とロルカ船長も対クリンゴン戦のシミュレーショントレーニング。タイラー大尉は、シアトル出身で、父親は不明、母親は彗星の衝突で亡くなっているようです。トレーニング後、タイラー大尉はめでたく保安主任に昇進した模様。

かに座星系への移動中、論理過激派のヴラタク補佐は爆破物を自分の体に注入し、自爆テロで、サレク大使を亡き者にしようとします。ヴラタク補佐は、地球人は劣った種族だと考え、自らの犠牲で論理を重んじる者たちが目を覚し、バルカン星が惑星連邦から離脱すると考えた模様。

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DSCの論理至上主義派では「感情的な地球人」とバルカンの「論理主義」とは相容れないため、地球人の妻アマンダ、そのハーフの子供スポック、地球人の養女バーナムなど、地球びいきな家族構成のサレク大使が標的にされたのかな?

ティリーの食事制限に口出しながら、タイラー大尉との親交を温めている途中、バーナムは、サレク大使の痛みと同調して昏倒し、気付くとサレクの心の中にいます。

バーナムのサイエンスアカデミーの卒業式、トップの成績で卒業したにも関わらず、能力不足で「バルカン遠征隊」に入れず、サレクが「宇宙艦隊」を薦めている場面で、サレクに気付かれて、心の中から追い出され、医療室で目を覚まします。

バーナムがサレク家に引き取られた後、論理至上主義者がバーナムを亡き者にしようと「学習センター」を爆破した時にバーナムは3分間命を失い、その際にサレクのカトラの癒しの力で救われたそうです。

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サレクすげー。バーナムの両親が亡くなった「ドクタリ・アルファ襲撃事件」とは異なるイベントとは、波乱万丈ですね。

ロルカ船長が艦隊本部に問い合わせると、離反した2つのクリンゴン名家が密かにバルカンと同盟を結ぼうとしており、それがコル将軍の議会から追放された名家だったので、かに座4号星のバルカン長老たちの会議でサレクが要求を精査する予定だったとの事。

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コル将軍は、エピソード4で、ヴォークを光の衛兵船から追い出して、遮蔽技術を手に入れた将軍ですね。

現在、艦隊の上層部で検証中だとのことで、ロルカ船長は独断でイリディア星雲へサレク救出に向かう事にしましたが、放射線ガスの影響で捜索ができません。そこでバーナムは、人口的にカトラのつながりを増幅するために、スタメッツ大尉に相談します。

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「Groovy!」っというスタメッツに、気難しいロルカ船長が「マイセリウム旅から返って陽気な男になったな」と指摘するのに爆笑。こういうコミックリリーフ増やしてほしいです。

マッドサイエンティストなスタメッツ大尉は、カトラの概念にウキウキで、超協力的。サレクとのつながりを十分に保てる距離に近づくため、バーナムご指名のティリーと凄腕パイロットのタイラーと共にシャトルで出動。

船長室で星図を検証しているロルカ船長の元に、コーンウェル提督が乗り込んできました。コーンウェル提督によると、ロルカ船長の独断行動に無感情のハズのバルカン人のテラル提督が怒っていたそうです。

反逆者に戦争捕虜にと非常識な任命に、スタメッツ大尉の優生学の実験を行ったことなど、コーンウェル提督もご立腹。「友人として来た」というコーンウェル提督、ブラン号の件以降、別人のようだと指摘します。都合が悪くなったロルカ船長は、ベッドに誘って見事にお茶を濁します。

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「Eugenics」(優生学)とは、人間の遺伝子改良のことで、スタートレックの世界では、第3次世界大戦頃に遺伝子改良が独裁者カーンを生んだことなどから、禁止されている技術です。

サレクの心の中に入ったバーナムは、バーナムがバルカンサイエンスアカデミーの後に「バルカン遠征隊」に入れなかったのは、サレク家の2人の地球人のどちらか一人だけしか受け入れないといわれ、自分の息子のスポックを選んでしまった事でした。

皮肉な事に、サレクが選択したスポックは、自分の意思で「バルカン遠征隊」ではなく、「宇宙艦隊」を選択した事を恥じて、生死の境でそのことを後悔していたんですね。

生死の境でそのことを後悔するほど反省している人を、バーナムは責め立てます。サレクはバーナムに背中を押され、救援信号を発動できます。そしてサレクは無事に救出され、起き抜けにバーナムからキッツい言葉を浴びせられます。

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仮に「バルカン遠征隊」が夢だったとしても、「宇宙艦隊」がいいものだったら、そこまで酷い言葉をかけなくてもいいのでは?

一方、ロルカ船長は、ベッドの中にフェイザーを隠し持っていたことで、コーンウェル提督に見限られ、船を取り上げられそうになります。その前にサレク大使の代わりに和平交渉に臨んだコーンウェル提督は、コル将軍の罠にかかって捉えられてしまいます。

サルー副官から報告を受けたロルカ船長は、宇宙艦隊に指示を仰ぐようにとの非常に「らしくない」指示をだして時間を稼ぎます。

最後に

今回は、残酷さが少しだけ控えられたように思えて、やっぱり酷い。もう希望を持たない方がいいのかな…

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