【ネタバレ全開】ニュー・エデン、レビュー (DSC, S2, Ep2)

スター・トレック:ディスカバリー、シーズン2、エピソード2、「ニュー・エデン」のネタバレ感想文です。最初からネタバレ全開なのでご注意ください。

ネタバレ、あらすじと感想

今回はスポックの日誌スタート。

子供の頃、悪夢にうなされていて、母アマンダが「見たものを描けば恐怖は力を失う」というので、それを描いていた。大人になっても悪夢は消えなかったが、その意味と導く先が分かったと、遺書めいた日誌を残します。

バーナムは、この日誌とスポックが子供の悪夢のお絵かきタブレットをパイク船長に見せ、スポックは7つのレッドシグナルが現れる前に7つのレッドシグナルを描いていたと説明し、スポックの居場所を聞きます。

パイク船長は、スポックは休暇の1週間後に本人の意思で第5基地の精神科病棟に入った事を伝え、スポックが家族に伝えたがっていない以上、本来はプライバシーを守るべきだが、スポックが7つのシグナルと関係しているようなので特別対応で情報開示します。

しかしスポックとバーナムの仲は険悪なようです。

ついでにパイク船長の御父上は、科学教師で、比較宗教学も教えていて、パイク船長とは意見の衝突が多かったと、バーナムに同情します。

なのにバーナムは、小惑星で取り残された時にエンジェルのようなスーツを着たヒューマノイドを見たことをパイク船長に隠しています。

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え?、まだ報告していなかったの?、何故隠す必要があるのか、よくわかりません。

2つ目のレッドシグナル

そこに2つ目のシグナルが現れます。「重力の歪み」を発生させてソナー代わりに使って座標を特定できるというティリーの案を「信号が遠すぎる」と切り捨てて、自分の案の「重力レッドシフト」をゴリ押します。

特定された座標は、ベータクワドラントで、現在地からの距離は5万1450光年。ワープだと最速でも150年かかります。

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ん?、第1話で「3万光年」に散らばったって言ってなかったっけ?

そこで胞子ドライブの登場です。クマムシのDNAを人体に取り込む遺伝子改良されたスタメッツ少佐がナビゲーションを行う技術のため、惑星艦隊では禁止されている航行法です。

当のスタメッツは、胞子ネットワークの中で亡くなった彼氏のコーバー医師に会ったこと、コーバー医師の励ましでディスカバリー号をテラン帝国の並行世界から脱出させる航行が出来た事などをティリーに語ります。

Be bold, be brave, be courageous, black alert.

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パイク船長って、カッコイイよね。

ジャンプ後のスタメッツ少佐は「Not now」っとティリーの呼びかけを拒否して立ち去ります。

到着した時にはシグナルは消えており、人類が生息できる「Mクラス」惑星が見え、そこに「地球人」が住んでいることが分かります。ベータクワドラントのディスカバリー号でジャンプしないといけないような場所に地球人が住んでいるとはミステリーです。

その星から発せられている信号を調べると「襲撃されて中に隠れている。女から子供まで数百人はいる」というとの救援要請ですが、地上は平和な様子です。救援信号は200年間ループされて発信され続けている模様。ワープ技術の開発前で、しかも地上の村は宇宙船の後も、宇宙に出られるような技術も見当たらず、どうやってこの星についたのか謎は深まるばかりです。

200年前の地球は、第3次世界大戦中、「核の冬」で6億人が死亡し、各国の「政府」がなくなった時代。地上の教会から発せられる救援信号の周波数も旧式で弱く、恒星間通信は不可能。連邦の公用語を使っているが、彼らを運んできただろう宇宙船を開発できる技術どころか、電気すらない環境に、1万1千人ほどが10の村に別れて住んでいます。

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電気すらないって… スタートレックの第3次世界大戦は2026~2053年。この年代の人が電気の無い生活に耐えられるのかな?

「何故、7つのシグナルは、この不思議な場所に呼んだのか?」っと、シグナルに意図を感じるパイク船長と、科学士官としての見解では「根拠なんて存在しない」と上官の意見を否定するバーナム。

パイク船長は、アーサー・C・クラークのクラークの第3原則を「高度に発達した技術は魔法と同じ」を「高度に発達した異星人は神と見分けがつかない」っと、パイク船長の時代の科学者や神学者たちが解釈していると述べ、偶然ではないと考えます。

サルーによるとこの惑星は、非常に地球に似ているが、放射性の岩の破片で出来たリングがあり、こんな構成は見たことがないそう。

惑星テラリジウムとニュー・エデン

一般命令1条を尊重しそうな機械化反対の共同体出身のオオセクン中尉、パイク船長、バーナムの3名で、身分を隠した潜入作戦の為、地上に降ります。

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惑星連邦では、一般命令1条は、プライムディレクティブとも呼ばれ、”No starship may interfere with the normal development of any alien life or society.“というルールで、具体的には、ワープ航法を開発していない文化圏の知的生命体が自力で航行法を確立するまでは接触しないし、技術なども見せないみたいな感じで使われています。

惑星に降り立った3人は、信号が発信されている教会を訪れます。そこはキリスト教、ユダヤ教、イスラム教、ヒンズー教、仏教、神道、ウィッカなど多くの宗教のステンドグラスに覆われ、地球の宗教を1つの宗教にまとめた経典のようなものがありました。更に、ステンドグラスの中央にバーナムが見たレッドエンジェルがいます。

そこにローカルの男性が入ってきて、「オールマザー」のところにされます。

惑星の名はテラリジウムで、都市の名前はニュー・エデンと言うようです。2053年、核爆発が起き、みんなが死を覚悟した時、レッドエンジェルが訪れ、地球から教会ごと転送されたようです。

しかし、それぞれが信じる宗教が違うので、1つにまとめたそうです。

バーナムは、「私は科学を信じているんだけど、ここに運ばれてきた技術について調べたものは?」っと聞きますが、自分たちにはロクな技術がなく、老朽化した始祖の遺物があるだけ…っと、教会の電気さえ戻せない様子。

それでも人々は、自分たちが救済されたと信じ、信仰だけで十分とのこと。

教会に宿を借りて一泊することにします。

自分たちが救援信号を出し続けていることに気付かないレベルの文明であり、まさに楽園のように助けの要らない生活を送っている様子だったため、パイク船長は、発信機を止めて、当時の兵士のヘルメットについていたというカメラの映像を回収したら速やかに立ち去ることにします。

しかしバーナムは、ここにいるのは地球人で、彼らは同胞だから現代社会に戻る資格があると主張します。

オオシクンが発信機に関しては、発信が出来るように改造されていたことを突き止めると、ローカル男性ジェイコブが現れ、人類が生き残り別の発展を遂げている事を見破ります。

パイク船長は、この装置はパイク家に伝わるナビゲーション装置だとしらを切りますが、ここの者なら畑仕事で手が荒れているハズだと鋭い洞察力を発揮します。

3人は立ち去ろうとしたところ衝撃派で攻撃され、昏倒します。

惑星テラリジウム、絶滅の危機

一方、ディスカバリー号では、レッドシグナルの影響かは不明だが、超高層大気でイオン化放射線が急増したことにより、惑星の輪の重力が不安定になり、ディブリーが地上へ向けて落下を開始し、64分後に大気圏へ突入し、絶滅レベルの災害が起こることを発見します。

サルーは、これがシグナルがディスカバリー号をこの星に導いた理由だと感じ、大災害を食い止める事を決意します。

そこにティリーが現れ、リング内の最適の場所に前回拾ってきた鉱石を離せば、その強烈な重力でディブリーが輪に引き戻されるということで、ディスカバリー号はリングの中にジャンプし、鉱石を解放しし、隕石の落下を止めます。

信仰と真実

オオシクン、パイク船長、バーナムが意識を取り戻し、村人の下に駆け付けると、ジェイコブは、3人のガジェットをオールマザーに見せて、3人が地球から来たことや、その船で地球に戻してもらえると訴えますが、パイク船長は、ジェイコブが彼らの持ち物を盗んだことや信仰を破っていることを指摘して、ガジェットを返してもらおうとします。

そこで女の子がフェイザーを弄って爆発させようとしているのを庇ったパイク船長が瀕死の重傷を負います。

そこで住民に見えない様に教会に運び込んでから、トランスポーターでディスカバリー号に戻ります。

後でキャプテン室へ訪れたバーナムは、前回レッドエンジェルを見たことをようやくパイク船長に話します。

パイク船長は新しい情報は、新しい状況を生み出し、その状況が未来に予想が変わるかもしれないと言います。

バーナムは、科学仲間のテラリジウム人ジェイコブには知る権利があると主張し、当時のカメラ映像が必要だったから正体の開示は仕方がなかったことにすればいいと小賢しい理由まで提供します。

最終的には、パイク船長はジェイコブの作業室へ行き、彼に疑問を抱えたまま生きて欲しくないと真実を話しながらも、ジェイコブの社会の自然かつ独自の発展を阻害するような干渉はできないと謝ります。

ジェイコブは、代々ずっと知りたがっていた答えが得られたから十分だと、救援信号を止めます。

そして、パイク船長とジェイコブは、教会の電気を復活させるに長寿命の充電器と2252年の兵士のカメラを交換し、握手を交わします。

サブストーリー (ティリーの実験と幻覚)

前回、第一シグナルの小惑星帯で拾ってきたダークマターが入っていそうな岩の研究を開始するティリー。個人シールドと重力シミュレーターが連動中だと、重力安定度に変動があると爆発してしまうらしいです。「メトレオン粒子が周期的に密集するハズ」、「メトレオンを含む小惑星の1立方センチは重量が1.5トンになる」、「メトレオンの暗黒物質で胞子ドライブを動かせる」などと言って、人口重力を調整し、サンプル抽出器で青色結晶の一部を採取します。

結晶を確保後、中身をのぞいていたら、容器内で爆発が起き、吹っ飛ばされたティリーは耳から血を出しながら昏倒します。

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わけわからんけど、1立方センチの重さが1.5トンってスゴイ密度ですね。胞子もあんなフワフワした目視でとらえられる粒子がそんなエネルギーを生むわけないじゃんなんて、呆れてたけど、あれも同じぐらい衝撃の密度なのかな?

医療棟で目が覚めたティリーは、謎のクルー、メイにやたらと心配されています。

そこに現れたサルーから単独で危険な実験をしてクルーの命を危険にさらしたことを叱られます。最年少の指揮官候補生として自分の能力を証明したいことは分かるっと、サルーは唯一のケルピアン人として90もの惑星連邦の言語を習得したことを例にだして、同情を寄せます。

安静にしているべきティリーですが、またもや謎のクルー、メイのアドバイスで、惑星の輪から剥がれ落ちた隕石の落下を阻止すべく、前回拾ってきた強大な重力場を生み出せる小惑星の欠片を使用する事を思い立ちます。

隕石の落下の阻止が終わった後、ブリッジを出ようとしたティリーは、再び謎のクルー、メイに遭遇。自分の事を「スティリー」と呼ぶことにヒントを得て、それが中学校の頃の友人メイ・エイハーンだったことが分かりますが、ディスカバリー号のクルーではないばかりか、既に死亡していることが分かります。

最後に

今回も残酷じゃなかった。

ふぅ。

パイク船長、救世主ですな。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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