名作映画の良いところを切り貼りして出来たようなSF映画『オブリビオン』のネタバレなしレビューです。
基本情報
原題 | Oblivion |
邦題 | オブリビオン |
タイプ | SF |
公開日 | 2013年4月12日 |
監督 | ジョセフ・コシンスキー |
脚本 | ジョセフ・コシンスキー カール・ガイダシェク マイケル・アーント |
原作者 | ジョセフ・コシンスキー アーヴィッド・ネルソン |
おすすめ度 | 4.0 (1~5点) |
トレーラー
あらすじ
2077年、60年ほど前に宇宙生命体が月を破壊した影響で地球の居住が困難になり、生き残った地球人は土星の衛星タイタンに移住。地球からタイタンへエネルギーを転送する装置と防衛ボットのメンテナンスの為、主人公のジャックとパートナーのヴィクトリアは、記憶を消され、5年間の地球勤務についていた。
勤務期間があと2週間で終えるところで、地球の宇宙船が墜落。ボットが5人の生存者を攻撃し、唯一救うことが出来たのは、ジャックの夢に出てくる女性だった。
脚本、世界観
原作も脚本も監督もジョセフ・コシンスキー監督が携わっており、ストーリーの骨格の部分はオリジナリティを感じさせる良作です。
ただ、肉付けがどっかで見たようなシーンの切り貼り状態で、かなりのSFファンであることは伝わってきましたが、既視感が邪魔して没入できませんでした。SFをあまり見ない人におすすめです。
基本情報をとるためにWikipediaで調べて気づいたのですが、「スカヴ」という言葉が「スカヴ星人」みたいな印象を与えていたなら、日本人視聴者にとってはミステリーが1つ多かったのかも?っと羨ましく思いました。
SFファンなら「スカベンジャー」は人種名じゃなくて、職業名だということが分かったかもしれませんが、「スカベンジャー」としっかり発音されたのは最初の1回だけだったから、幸運な誤解を享受できた人は多かったかも。
登場人物
主人公のジャックは、安定のアクション俳優トム・クルーズ。でも、ジャックとか、イーサンとかいう名前は避けてほしい。ピータ―とか、どうかな?、そんな顔じゃない?
ヒロイン女性2名は、まぁ、なんというか地味系で、バッチリ好感は持てますが、存在感が薄い感じ。同じプロットだと『トータルリコール』のケート・ベッキンセールの存在感が強烈すぎて、一味足りなく感じました。
あと、モーガン・フリーマン演じる役が、アッサリしていて拍子抜け。存在感はバリバリでしたから、流石って感じです。
アクション、笑い
アクションは、肉弾戦に、銃撃に、バイクに、バトルシップチェイスに、っとワンセット揃っていました。ソツのない出来でしたが、オリジナリティーが欲しかったカモ。
映像美
未来的なおしゃれスポット、荒廃したスポット、やすらぎスポットっと、メリハリあるデザインと演出で、目が楽しい。ジャックとヴィクトリアが住んでいる空中施設は、特にSFファンのこだわりを感じました。ぐわんぐわん揺れそうで、住みたくないケド。
全体的にクリアな映像だったし、色遣いも清潔感とかっこよさがあって、撮影の腕とか、美的センスは良さそうでした。
音楽
音楽は、冒険してなくて、ソツない感じ。
感想
この作品、ツッコミどころ満載すぎて「ネタバレあり」レビューにしようかと迷ったのですが、私に「ツッコミどころを楽しむ」書き方にできる腕がないので、やめときます。
素直に楽しんでもらいたい良い作品でしたから。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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