クリアでキレイな宇宙船の中で好きな俳優さん達がイチャイチャしているだけだったとしても、十分に見る価値がある作品です。
基本情報
原題 | Passengers |
邦題 | パッセンジャー |
タイプ | SF |
公開日 | 2016年12月14日 |
監督 | モルテン・ティルドゥム |
脚本 | ジョン・スペイツ |
原作者 | |
おすすめ度 | 4.0 (1~5点) |
トレーラー
あらすじ
地球からホームステッドIIへと宇宙移民を運ぶアヴァロン号の航行予定年数は120年。ただ一人、人口冬眠から90年も先に醒めてしまったジムは、一人孤独な生活に耐えられなくなりつつあった。
脚本、世界観
当SF好き目線では、2016年時点での最先端のSF作品でした。
最も好きなシーンは、オープニングです。文字での説明が続くので、脚本的には悪手なのかもしれませんが、単純にカッコイイです。
宇宙船の全景もカッコイイ。先端についているセンサーとバリアで、隕石等の衝突を避けたり、はじいたりするのもカッコイイ。推進(?)の羽エリアのデザインもかっこいい。後ろから見るとリング状に見えるとこもカッコイイ。オートパイロットでブリッジが空なのもカッコイイ。人口冬眠室やその他の内装もカッコイイ。
とにかく、カッコイイ尽くしの世界設定でした。
アンドロイドやホログラフィックのAIオペレーターなど、音も見た目もクリアでキレイ。2016年のSF表現の最先端を楽しむに最高の作品だったのです。
だから多少脚本がヘボくても、お釣りがくるSF作品です。
登場人物
主人公のジェームス役のクリス・プラット、ヒロイン役のジェニファー・ローレンス。この2人は、名演技に加えて、世界中から「好かれている」俳優で、私も大好き。
最新のSF舞台で、お気に入りの俳優がイチャイチャしたり、痴話げんかしたりしているのを眺めているって、平和でかなり娯楽性が高いですよね。
いいわー。
キャッキャ言っているだけではなく、主人公のストーリーアークが切なくて心えぐられました。この辺りをきっちり丁寧に描いているので、観ている人にもわかりやすく、それが批判の対象になったみたいですね。そこを「問題点」とした映画の主題なのに、そこをつつくのはちょっとアンフェアだし、滑稽な気がするんですが…
アクション、笑い
アクションは、要らないのに「くっついてた感」がありました。個人的にはスペース・スーツで船外散策する美しいシーンぐらいで十分だったんですけどね。
笑いは、どちらかというと、シニカルなテイストでした。クリス・プラットも、ジェニファー・ローレンスも、コメディも上手いので、もうちょっとガハハ系の素直な笑いどころがあってもよかったカモ。
映像美
最上級。
音楽
音楽は映画音楽ではベテランのトーマス・ニューマンさん。目新しくはないけれど、手堅い仕上がりでした。
感想
いい作品だと思うんですが、他の☆4.5と並べると違和感があるので、☆4.0ぐらいかな…
最後までお読みいただきありがとうございました。
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