レッドエンジェルの見た未来、行動の意図、新たなナゾなど、毎回盛りだくさんのスタートレック:ディスカバリー、シーズン2、エピソード11のレビューです。
過去作、本作のネタバレを含みますのでご注意ください。
WE ARE THE BORG
間違えた。
『Perpetual Infinity』(永遠の無限?)でした。
ボーグ(=Borg)キタコレ!
「ボーグ」というのは、ネクストジェネレーションのキャプテンピカードの宿敵で、多くの種族が融合・同化した集合知識・意識を持つ機械ヒューマノイドです。
スタートレックヴォヤジャーでは、美人さんの元ボーグ、Sevenが人間らしさを取り戻すストーリーが描かれていました。
ディスカバリーの第11話では、Section 31のキャプテンLelandが、左目に何やら注入されていました。ボーグと言えば片目にカメラを埋め込まれた外見です。
更に、ホログラフィックで自身を可視化した「Control」は、既にバルカン人のアドミラルパターやエリアムを取り込む(simulate)のは難しくなかったけれど、生身の人間とは違うので、実態が欲しいとかなんとか言いながら、キャプテンLelandにナノプローブを注入していました。
初の「融合・同化」(assimilate)でしょうか?
こ、これは、「ボーグ」です!!
抵抗するキャプテンリーランドに、「Struggle is pointless.」と言っていたのが、有名なフレーズ「Resistance is futile.」にがっつり重なります。
TNGの第2シリーズ16話『Q-Who』で、Qにγクアドランドにぶっ飛ばされた時が、人間とボーグのファーストコンタクトだったはずです。
当時、ガイナンが「ボーグは何千世紀も前から進化を続けてきた種だ」的なことを言ってたので、辻褄が合いません。
マイケル、今回もしょっぱなからワガママ放題
マイケルの悪夢で、クリンゴンの襲撃によって両親が殺されてしまう日のことが回想されます。
前回の最後に現れたレッドエンジェルがお母さんだという事が分かってから、冷静を欠いた、直情的な「いつも通り」の反応を示します。
マイケル母が意識を取り戻した後も、会いたさのあまり、いつもの上から目線かつ破綻しているロジックで、ごちゃごちゃ屁理屈をこねていました。
気持ちは分かるけど、もっと素直で、共感できる頼み方をすればいいのにね。
世界の滅亡
マイケル母の記録を読みふけるマイケルは、未来から来た「AI」が、意思を持ちつつある「Control」に「アーカイブデータ」を吸収させるのに成功すると、950年後には全ての生き物が滅亡することが分かります。
マイケル母は、「Control」が「アーカイブデータ」を取り込まないようにと何度も何度も過去に戻って状況を変えようとしますが、成功していません。
そこで、マイケル母は、「アーカイブデータ」がディスカバリー渡るように仕向け、これが「Control」に渡らないように削除させようとしました。
しかし「アーカイブデータ」が削除命令を拒否します。「Control」にも「データ」にも「生存」という共通の意思が芽生えているわけで、この二つはそもそも相性がよかったのですね。
乗っ取られたセクション31
「Control」に取り込まれたキャプテンリーランドは、セクション31がアーカイブデータを入手できるようにアッシュにディスカバリー内でのスパイ行動を命じますが、アッシュは言うことを聞きません。
テラン元皇帝のジョルジオーは、リーランドがやたら毅然としていることや、使用する語彙がおかしい時がいぶかしみますが、結局データを取得するのに手を貸してしまいます。
母子の再開
スポックの力を借りて、キャプテンパイクを説得し、お母さんに会いに行ったマイケルは、仕事はそっちのけで「20年なのよ。夢みたいね。お父さんは…」っと自分の話をしたがりますが、マイケル母にぴしゃっと撥ね退けられます。
ディスカバリーチームの作戦会議では、スポックが老子の「柔よく剛を制す(?)」を引用して、「アーカイブデータ」を削除するのではなく、無限の容量を持つタイムトラベルスーツに「アーカイブデータ」を取り込んで「Control」には届かないはるか未来に飛ばしてしまう事を提案。
母と母の約束
ディスカバリーからスーツに送っているアーカイブデータをそのまま横取り転送して入手しようとするセクション31。テラン元皇帝をマイケル母のもとに送って転送装置を取り付けます。
実母と、テラン義母の間に、興味深い会話と約束がなされ、リーランドの行動をいぶかしんでいたジョルジオーは、やはりそっちが怪しいと確信し、アッシュに頼んでリーランドの様子を調べます。
バトルだぜ
リーランドの様子を見に行ったアッシュはあっさりとその場に倒れ、リーランドはデータ転送を再開するためにマイケル母のもとに乗り込んでいき、バトル開始。
ジョルジオーさんのバトル、やっぱりかっこいい~。
結局、「Control」に51%のデータを持ち去られてしまい、マイケル母も元の時代に呼び戻され、泣きべそマイケルはスポックに励まされて、機嫌を取り戻します。
残る謎は、赤い信号が発されたところに出てきていたマイケルのお母さんは、レッドシグナルの事を知らなかったという点。
スポック「I like Science.」って、知ってるよw
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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