プリデスティネーション、レビュー【ネタバレなし】

3.5

アイデアがユニークで、構成も驚きに満ちていて、「映画見た~!」っという余韻を残す作品ではありますが、ストーリーが好きじゃなかった。

基本情報

原題Predestination
邦題プリデスティネーション
タイプSF
公開日2014年3月8日
監督マイケル・スピエリッグ
ピーター・スピエリッグ
脚本マイケル・スピエリッグ
ピーター・スピエリッグ
原作者ロバート・A・ハインライン
おすすめ度3.5 (1~5点)

トレーラー

あらすじ

時空を超えて犯罪者を捕まえる「時空エージェント」のジョン。彼の最後の捜査は、一万人以上の死者を出した爆弾魔「フィズルボマー」。

脚本、世界観

原作本がある映画の難しさを感じさせられる作品でした。映画を通して原作の良さを感じることがたのですが、前半は、自分語りナレーションが延々と続く脚本になっていました。

逆に自分語りをさせないパターンだと、『ロード・オブ・ザ・リング』のように、延々と世界観描写を読んでいなければならなくなります。(たのしいからいいケド)

原作が本でも、それと感じさせない作品も沢山ありますが、この作品は、原作本の存在が透けて見える感じがしました。

後半は、ひたすら前半の回収ですが、知れば知るほど息苦しさが増します。いつの間にか作品に吸い込まれてしまっていたんでしょうね。そういう意味では、よく出来た脚本なのかも。

登場人物

個人的に今作の惜しいところは、配役です。イーサン・ホーク、サラ・スヌークをはじめとする役者さん達は、それぞれはハマった演技だったのですが、トータルで考えた時に、互いの相性が悪かったというか、個人的にしっくり来ませんでした。

アクション、笑い

ストーリーテリングが軸のSF作品なので、激しいアクションや目を見張る様なスペシャルエフェクトはありません。笑いもほぼなし。サスペンスSFって感じですね。

映像美

タイムトラベルで場所と時代を飛び回るのですが、それぞれの時代に「自然に馴染む」ように工夫されているので、アメリカに暮らしたことがない私にとっては、どれだけ凄い時代検証がなされていたのかよくわかりません。どの時代でも違和感なく鑑賞できる事だけは確かです。

音楽

音楽は、監督の一人が担当したようです。メインテーマが映画全体を包んで、サスペンストーンを作っていましたが、それ以外の曲は割と柔らかく暖かい曲調だった気がします。

感想

ストーリーが好みじゃなかったのが痛いのですが、予告ではわからないようになっていますから、まぁ、仕方ないかな。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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