ほぼ脚光が当たらなかったブリッジメンバー、エリアム(Airiam)登場!
え?、誰?
完全なるロボのネクストジェネレーションの「データ」よりもはるかにロボに見えるブリッジメンバーです。
過去作、本作のストーリーのネタバレを含みますので、ご注意ください。
スポックへの疑惑と改ざんされた犯行現場
ストーリーは、アドミラルコーンウォールがディスカバリーに訪れ、スポックに尋問するところから始まります。
このコーンウォールさん、本人はいたって「いい人」なのに、登場するとロクな事はありません。
マイケルは、頭脳明晰なハズなのに、タイラーの容疑も、スポックの容疑も、「彼は無実だ。私は彼の事を知っている」っと全く論理的でない理由付けです。
元々は精神科の医師だったコーンウォールさんがうそ発見器でしっかりスポックが嘘をついていないことを証明してくれましたよ。
そこで、スポックがスターベース5のメンバーを次々に殺している画像が共有されます。
これがあるから、みんなスポックの犯行を信じて疑わないんですね。
後でサルーがこの殺害画像がホログラムによるねつ造だと解明します。
コーンウォールさんとセクション31
セクション31は数週間連絡が取れず、その脅威評価システム「コントロール」はアドミラルコーンウォールのアクセスコードを受け付けない。
アドミラルコーンウォールは、バルカン人で論理過激派のアドミラルパターが首謀しているんじゃないかと疑い、セクション31の本部へ乗り込みます。
って、え?
セクション31の本部まで明らかにしちゃうの?
え~。ピーナルコロニーの何にもない放置されたエリアが本部です。って、全然秘密じゃなくなっているね。
スポックとマイケルの兄弟げんか
いちいち挑戦的にスポックに食って掛かるし、相変わらず上から目線で、好感度が上がらないマイケルさん。
ファンには嬉しいスポックの3Dチェスのシーンも、スポックに「真面目にやれ」「お父さんはもっとエレガントなチェスを教えた」「次はこう打つべきよ」などとウザい。
ゲームなんだから、好きに打たせて。
自分が、自分が、自分が、みたいな自分をやたら重要人物化する部分をスポックに指摘されてキレておられました。
やれやれ。
どうか彼女をもっと好きになれる要素を増やしてください。
逆に好感度がじわじわ上がっていくスポック。ヒゲ面も見慣れるとかわいい顔に見えてきました。
ケチばかりつけて、何がやりたいかわからなかったマイケルに比べ、スポックの指摘は的確。マイケルは自分のダメなところを指摘されて、キレて、またスポックの話に差し戻そうとします。先に自分のことをなんとかしなよ…
存在感が薄かったブリッジクルー、エリアム
今回の重要人物はエリアム。
これまでほとんど紹介されていなかったサブキャラ中のサブキャラ、エリウムは、シャトルクラフトの事故でパートナーを失い、サイバー人間に機能拡張した人間です。
保管できるデータ量に限界があり、大事な思い出を残して、どうでもいい情報を捨てるシーンから始まります。
人間の経験なんて、「どうでもいい」と思ったことが後から重要になることも往々にあるので、どんな記憶でも捨てなきゃいけないのって不便ですね。
この方、前話でキャプテンパイクとアッシュを助けている途中に「Control」に乗っ取られてしまいました。切り替わる時に目が赤く光るのが怖い。
本人も乗っ取られているのが分かるのか、ティリーに暗号の解読作業が終わるまで側にいて欲しいとお願いしたのに、再度乗っ取られた時にまんまと追い払われてしまったり、どんどん悪い方向に進み、最後はスフィアアーカイブデータのAIに関する情報をダウンロードしてまんまと持ち去り、仲間を攻撃するにいたります。
Controlは進化したい
マイケルの分析では、「Control」は、完全な「意識」を持つための手法を知るためにこのデータを持ち去ったとのこと。いや、既にそんな「意思」を持っているのなら、サクッと協力して渡して正しく使ってもらえば、世界中の命を摘み取る様な事にはならないんじゃないの?
こうやって邪魔ばかりするから、「敵視」されるんじゃないの?
「Control」がセクション31をせん滅した経緯、スポックのビジョンにあったあらゆる意識を持つ生命体が滅亡した世界に至る歴史を知らずして、「Control」側ばかりを制圧しようとするのは、いかがなものかと…
セクション31は、スターフリートですらドン引きする非情な倫理観を持つ組織で「Control」がドン引きしても仕方ないじゃん?
今のところ「Control」は「進化したい」ことが分かっているだけで、何がControlに世界をせん滅せしめたのか分かってないよね?
まぁ、使い古された「人類害悪説」の安直なスタートレック版でしょうか?
ティリーが団らんの映像と仲間との逸話を語りかけ、エリアムは正気に戻り、データを「Control」に渡さないために自己破壊を決意。バーナムに宇宙に廃棄してほしいと頼みます。
自己中マイケル
んで、マイケルバーナムは、みんなから「それしかないから宇宙に排出するよう」に促されても、いう事を聞けません。
第一シーズンでクリンゴンに対する好戦的かつ非情な態度は、両親を殺された恨みだったのか…
テラン短期留学時も割とよく人の命を奪っていたよね。知らない人だったらOKで、思い入れのある友達だったらムリなんだね。
エリアムは、バーザン人のナーンさんの呼吸支援機器を壊して殺そうとしたんだよ。ナーンさんは死にそうになっていても放置していて、エリアムは絶対殺したくないって、窓に手を当ててまったりしている暇があったら、ナーンさんを助けに行こうよ!
結局、ナーンさんがエリアムを宇宙に吐き出してくれました。
自分だけいい子ちゃんで贔屓が激しいマイケル。どうも好きになれないな…
スポックとスタメッツ
今回のもう一つの見どころは、スポックとスタメッツの会話です。
レッドエンジェルのナゾ、スポックの怒りなど、全ての発言が興味深いギュッと詰まった会話でした。
ヒューがスタメッツの元から去ったのは、スタメッツに愛そうが尽きたわけではなく、ヒューが自分自身のことが分からなくなっているからじゃないかな?
っと、マイケルに対して怒っているのではなく、自分自身のことが分からなくなって怒りを感じていることを示唆します。
いい感じに書いてもらっているキャラとそうでないキャラの差が激しいですね。
I have many talents.
うん。もっと見せてくれるのを楽しみにしているよ。
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