今回は、バーナムがロルカ船長からのスカウトに乗って、他の囚人と共に労役に就かず、ディスカバリー号に残ったところからです。
以下、ネタバレなのでご注意ください。
ネタバレ、あらすじと感想
ティリーがバーナムに届いた荷物を届けてくれたが、それはジョージャウ船長の遺品と遺書だった。受け取ることが出来ず、サクッとベッドの下にしまう。
ターボリフトの中でサルーと遭遇。サルーはバーナムを見て、「命の危険」を感じた時に出てくるガングリアが収まりません。
ピリピリした会話の後、ブリッジに入ると戦闘訓練でボロ負けを喫し、訓示を垂れるロルカ船長でした。

うわー。第3話でサルーに対し、謙虚な態度を見せていたのに、ロルカ船長を後ろ盾に、いじめっ子バーナムが戻って来た。幻滅。
ロルカ船長に案内されて、謎の研究室に通されるとそこには危険な武器が収蔵されていました。そして、グレンを全滅させた未知の生物を任されます。すべてを切り裂く爪に、どんな攻撃も通さない体。この生き物を標本に新たな武器の開発を託されます。
程なくロルカ船長の支持を受けた保安主任のランドリー中佐がバーナムのサポートに来ます。未知の生物がモンスターだと決めつけて、リッパーと呼ぶランドリー中佐に対して、バーナムは「地球のクマムシ(ターデグレード)に近い種、穏やかな性質で、水辺に生息し、極度の暑さや寒さに耐える微生物」だと伝えます。
ランドリー中佐は「毒袋や敵を苦しめる液」のようなロルカ船長が戦いに勝利するために役立つような利用法を考えようとしますが、バーナムは、この生き物が攻撃したのは一回で、自己防衛の可能性が高く、未知の生き物に対峙するにあたっては、自分たちが望む姿かどうかではなく、ありのままの姿を見ることにしましょうと提案します。
対して、ランドリー中佐は、ロルカ船長は自分の役に立つかどうかで評価を決めるのだから、その生物を兵器として役に立てるように持って行こうと譲りません。

このシーンでのバーナムは、その「反抗心」がいい方向に進んでいますが、単に天邪鬼な正確ってだけで、ホワイトな環境ではブラックになり、ブラックな環境ではホワイトになるってだけに見えますな。
一方、トゥクヴマが倒されて半年、光の衛兵の船は、飢えていました。ワープはできず、小回りの利く戦闘機「バード・オブ・プレイ」も持たず、廃棄物を漁る日々。トゥクヴマに祈りを捧げるヴォークは、現実的なクリンゴン女性ルレルに、シェンジョウ号から無傷のダイリチウム処理装置を回収して動力に変えるよう提案されるも冒涜だと言って聞き入れません。
女性クリンゴンは、ルレルは、父方はトゥクヴマの家、母方はモカイ家だったそう。ヴォークよりは身分が高そうですね。

ヴォークがジョージャウ船長を食べたと言っていたのですが、クリンゴンにそんな気持ち悪い風習があったとは、驚きです。ディスカバリーのライター陣、悪趣味。
食事中のロルカ船長にコーンウェル提督から通信が入ります。アネト星系付近の採掘コロニーのコルバン2号星がクリンゴンの爆撃を受け、シールドがあと6時間しか持たないので、避難したいとのSOSを連絡を受けます。
コルバン2は、惑星連邦のダイリチウムを生産する惑星で、ココが落ちると艦隊の半数が飛行不能になってしまう重要拠点です。

ダイリチウムというのは、スタートレック世界で光の速度を超えた移動である「ワープ」を制御する化学物質です。そんな重要拠点に防衛隊が常駐していないなんて、平和な世の中ですね。苦笑。
最も近い艦隊が到着するのに84時間かかるので、ディスカバリー号に「ジャンプ」で救援に行けないかと言う問い合わせなんですね。

ディスカバリーで研究しているスポア(胞子)ドライブを使った「ジャンプ」よりもはるかに遅い「ワープ」がこれまで50年間の正史を構成してきたので、トレッキー達は「ジャンプ」を歴史問題とみなしている模様です。
ロルカ船長は、ディスカバリー号はジャンプの準備が出来ているとして、任務を受けますが、スタメッツ大尉は長距離ジャンプは不可能だと断ります。
グレンから回収しました能力不足の演算装置やパーツが欠けた装置など不可解な状況で、ディスカバリーにインストールできない状態でした。スタメッツ大尉は何か策を講じると言いますが、実際のジャンプは失敗。危うくジャンプ先の構成に飲み込まれそうになります。
コルバン2が陥落しそうな中、ジャンプも失敗し、焦ったランドリー中佐は、未知の生物に麻酔をかけて、武器を作るための部位を取ろうとしますが、逆に倒されてしまいます。
研究室にサルーを呼び出したバーナムは、サルーが「命の危険」を感じていないことから、敵意を持たない相手だと襲ってこないと確信します。
次に、ティリーにスポアパックを盗ませて、生物に与えます。

バーナムは、サルーを危険探知機として利用したんですね。目的の為なら手段を択ばないって、やっぱり性格悪いか…
この後、バーナムは、グレン号の状況やブラック警報中の悲鳴、胞子パックを与えた時の様子についてスタメッツ大尉に報告し、未知の生物を胞子栽培室に未知の生物を転送します。
生物と胞子は、何らかの共生関係にあり、コミュニケーションをとれているようです。グレンはこれを「ジャンプ」利用していたんですね。
ディスカバリー号に巨大クマムシを設置するとすべての星系の地図が表示され、コルバン2へジャンプ、更にクリンゴンの撃退に成功します。ただ、バーナムは巨大クマムシが苦しそうにしているのが気になります。

このクマムシ状の生き物とスポアドライブを軸とした別のSFゲームがあって、盗作疑惑で訴訟になっていました。めっちゃ「動物虐待」感が漂っていて胸糞悪いです。
(ちょいちょい入っていたクリンゴンシーンは…)
コール家のコルが光の衛兵船に到来し、膝をついて非礼を詫び、この船のクローキング技術が惑星連邦に勝利するカギになると共闘を提案します。ナイーブなヴォークは、トゥクヴマの教えではこの船はコール家の所有だと伝え、ともにトゥクヴマの教えに従って24家を統一させようとします。

クリンゴンにおけるクローキング技術のスタート地点はKor家だという認識はあってたみたいですが、ロミュランとの協定で入手したものではなく、ヴォークから伝わったんですね。
ヴォークはシェンジョウ号にダイリチウム処理装置を回収に行き、そこでヴォークとルレルは何やら気持ちが悪いロマンスのような忠誠のような雰囲気になります。
ダイリチウム処理装置を回収して光の衛兵船に戻ると、コルがヴォークのクルーに食べ物を与え、囲い込みます。そしてコルに反発するヴォークを見せしめのために「敵の墓」(=シェンジョウ号)に追放します。

コルは「飢えた生き物に忠誠などない」、「一旦、クリンゴンを統一しても、惑星連邦を倒した後はまた分裂する」などと、鋭いところをついてました。
コルに追い出されたヴォークに、ルレルが合流。母方のモカイ家へ避難し、その女家長がヴォークに何らかの体験をさせ、そしてその代償を払うことを覚悟するような事を示唆します。ヴォークは、ルレルにも代償を求め、ルレルは全てを捧げると伝えます。

見た目がほんとムリ。
ティリーの励ましを受けて、ジョージャウ船長の遺言と遺品を受け取る勇気を出したバーナムは、「あなたの元にあるものを大事にしてね」で終わる心温まる遺言を受けてほんのり微笑むのでした。
最後に
ぐへ~。良いバーナムと悪いバーナムのスイングが激しすぎて、疲れた~。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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