イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密、レビュー【ネタバレなし】

4.5

SF好きが好きそうな歴史もの。第2次世界大戦中にイギリス数学者がドイツの暗号機を解読する機械を開発する話ですが、SF好きは、解読した後の展開に唸っちゃうんじゃないかな。

基本情報

原題The Imitation Game
邦題イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密
タイプ歴史
公開日2014年11月14日
監督モルテン・ティルドゥム
脚本グレアム・ムーア
原作者アンドリュー・ホッジス
おすすめ度4.5 (1~5点)

トレーラー

あらすじ

第2次世界大戦下、英国は負けそうになっていた。戦況を挽回するための極秘任務で、ケンブリッジ大学の数学教授アラン・チューリングは、誰にも破られたことのない最強の暗号機「エニグマ」を解読する為のマシーンを開発していた。

脚本、世界観

戦中の極秘任務の回想を中心に戦後の警察によるチューリングに関する捜査、戦前の子供時代の回想の3つの時制を行き来しながら話が進むが、それぞれがムダなく話を組み立てていく、レベルが高い脚本でした。

監督は、ノルウェー人で、本作が初めての「英語」作品だったそうですが、イギリス映画の独特の雰囲気がしっかり醸されていました。音楽がベテランだったのがよかったのかも。

登場人物

主人公のアラン・チューリングをイギリスの人気俳優ベネディクト・カンバーバッチ。ちょっと癖のある主人公といえば、彼かエディ・レッドメインかのどちらかが出てくるイメージですが、本作はカンバーバッチがめちゃめちゃ役にハマって、名演技でした。

友人役のキーラ・ナイトレイにしても他の脇役にしても、きっちり仕事してますって感じで、作品の中に溶け込んでいました。

映像美

私にはこの人の独特の個性を感じられるほどの鑑賞眼はありませんが、腕がよく、映像はクリアで美しい仕上がりでした。SF作品の『パッセンジャー』の方が腕がより引き立っていた感じはします。本作は他の監督の「イギリス映画」と同じ雰囲気があって、「個性を殺した美しさ」が彼の個性なのかもしれません。

音楽

音楽はベテランのアレクサンドル・デスプラで、もしかすると私が感じる「イギリス映画」の雰囲気は、このフランス人の音の演出によるものなのかもしれません。

感想

たまにはSF以外の作品もいいですね。SFみたいな歴史ものでしたけど。事実は小説よりも奇なり?

最後までお読みいただきありがとうございました。

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