宇宙戦争、レビュー【ネタバレなし】

3.0

トム・クルーズ主演でスティーヴン・スピルバーグ監督の王道の宇宙人モノSF作品。「王道すぎる」という言葉があるとすれば、それに当てはまりますな。

基本情報

原題War of the Worlds
邦題宇宙戦争
タイプSF
公開日2005年6月29日
監督スティーヴン・スピルバーグ
脚本ジョシュ・フリードマン
デヴィッド・コープ
原作者H・G・ウェルズ
おすすめ度3.0 (1~5点)

トレーラー

あらすじ

腕のいいクレーン操作員であるものの、自堕落な生活を送るレイは、元妻との間の2人の子供を預かるも、まともに世話ができないどころか、会話すら上手く成り立っていないダメ親父。

突然大風が吹き、何度も同じところに落ちる異常な雷が落ち、電気製品が一切使えなくなる。口論の末、レイの車で勝手に外出してしまった息子ロビーを探すため外にでたレイは、地中から出てきた巨大な未知の機械に蹂躙される街と人々を目撃する。

ロビーと合流した後、2人の子供を妻の元に送り届けるため、ボストンの妻の実家へ向かう。

脚本、世界観

庶民的で泥臭いSF作品で、2005年の作品なのに、『ターミネーター』当たりの時代の作品風です。

これは、褒めてないな…

レイ、ロビー (息子)、レイチェル (娘)それぞれのストーリーも、SFとしてのプロットなど、しっかりとした骨組みがあったのですが、ほころびが多くて集中できませんでした。

あらすじに書いたところまでで説明すると、落ちた雷の個数と場所と、レイが偵察に行った場所と、出てきたトライポッド(巨大歩行機械)の数の関係がヘンだったり、電化製品が全然使えなくなったのにハンディーカムは使えてたり、トライポッドが出すレーザー光線などの破壊行動が、歩行を妨げる障害物を取り除くためなどの宇宙人側のメリットがなかったり。

特に最初の方は、その世界の世界観を理解しようと注視しているので、「ん?」っとなることが多かったです。

登場人物

トム・クルーズの役がダメ親父なのですが、ダメっぷりもしっかり演じることができる演技力のある俳優さんだという事を本作で知りました。笑。

子役2人も名演技。娘のレイチェル役のダコタ・ファニングちゃんの吹っ切れた「泣き叫び」が凄かったし、息子のロビー役のジャスティン・チャットウィンの反抗期っぷりもそれっぽかったです。

アクション、笑い

アクションもSFエフェクトも、2005年の作品にしては少々物足りない出来でした。泥臭さを出す演出で、わざと古臭い感じにしたのかな?

スティーブン・スピルバーグって、こんなだっけ?っとフィルモグラフィーを見てみたんですが、こんなかも。

映像美

安定のスピルバーグクオリティー。好きな人は好きだと思う。なんというか、後発の人がみんなマネした結果、オリジナルが無個性になってる感じカモ…

正直すぎる?

音楽

BGMは少な目。効果音を引き立てるために添えられている感じで、ベテランのジョン・ウイリアムスが担当しているだけあって、邪魔にならない代わりに、印象に残るものはありませんでした。

感想

王道すぎる。

この作品にひねりがあったっけ?っと振り返ると、トム・クルーズがダメ親父だったことと、計画的なのか杜撰なのかわからない宇宙人と、「は?」っと驚く結末かな。

良作でしたが、勝手に期待しすぎた自分のせいで楽しめなくて反省です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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