日本って「謙譲の美徳」という、相手を立てるために自分を下げる文化があって、それ自体は素敵な事だと思っています。
でも、自分を下げない人に目くじらを立てる価値観の押し付けも見え隠れするので、この文化を誇りに思うには抵抗感あり。
身内をサラリと褒めるイギリス人
私の同僚は、「私の娘は頭がいい」なんてことをサラリといいます。
そこから伝わってくるのは、彼女がそのことを嬉しく思っている気持ちです。
こちらも嬉しい気持ちになって、さわやかです。
そしてこういう人が結構いるんですよね。
もちろんイギリスにも謙譲(ModestyやHumbleness)の概念はありますし、大事にされています。
謙遜している風の人もいますけれど、割と素直に喜んじゃっている人の方が多い感触です。
そして、やたらプライベート写真を披露してくれます。
反応する側も「へぇ~。凄いね~。」とか「お~!よかったね~~。」っと一緒に喜んでいればいいので、とてもやりやすいです。
裏を返せば「しあわせじゃなければ不幸だ」みたいなプレッシャーは、イギリスの方が大きいかもしれません。「週末は何か楽しみにしている予定がなければならない」とかそんな感じです。
自分のことが不幸に思えちゃった人は、お酒に走ったり、ウツになったり、両極端かもしれません。
浮かれていると釘を刺したくなる日本人
最近ビジネスの調子が良く、欧州の他の拠点から褒められたので、素直に喜んだら、日本側のメンバーから釘を刺されていました。
「いやいや、そんな事はありません。皆様のおかげで、なんとかやれています。まだまだできることは沢山あるので、頑張ります。」って言わないと、浮足立っていると心配になるのかな?
「浮かれる機会の少ない厳しいマーケットなのだから、いいことがあったら素直に喜ばせてください!」と言ってみたら、あきれられました。
最後に
自慢話だったとしても、誰かが喜んでいる時に、素直に一緒に喜べる環境の方が気楽でいいなぁ~っと、あったこともない同僚のお嬢さんの大学合格を喜んだのでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。