ついに来た！シーズン2の最終回！
レッドシグナルがあと2つも残っているんですが…
さぁ、どう締めてくるんでしょうね。
スタートレック：ディスカバリー、シーズン2、エピソード14、甘い悲しみ パート2のレビューです。
過去作、本作のネタバレを含みますのでご注意ください。
ストーリー
サイエンス班がタイムトラベルスーツを準備している間、キャプテンパイク率いるエンタプライズとサルー率いるディスカバリーは防御に専念。
サルーは、ティリーに「何か叡智を授けて」っと言われ、孫氏の兵法を引用。「まさかケルピアンが孫氏を学んだとは」とテラン皇帝に驚かれ、「テラン人はなんにでも驚くんだな」っと驚き返していましたw
Be extremely subtle, even to the point of formlessness. Be extremely mysterious, even to the point of soundlessness. Thereby you can be the director of your opponents’ fate.
これは、計編の「兵とは詭道なり」かな。
そこにAIに取り込まれたリーランドから通信が入ります。サルーは「人間の顔が見えるが、あれは人間じゃないからね」っと念押しして、通信開始。
「全滅したくなければ、球体のデータを渡せ」と脅すリーランドに対し、キッパリ断るサルー。30隻のAI艦隊に対し、200隻の惑星艦隊で有利かと思いきや、リーランド母艦から無数のバトルシップが出撃し、開戦そうそう苦戦。
あー。これは、宇宙船がディスカバリー号以外全てコピペで手抜きだとトレッキー達に怒られるパターンかも。
いつの間にかどっか行っちゃっていたザヒア星の天才女王ポーは、自由人っぷりをいかんなく発揮。シャトルを乗っ取り、敵のフリートに猛突進しながら、「敵のシールドは屈折格子状で、1対1では撃墜出来ないから、右舷と左舷を同時に攻撃しなさい」っと、エンタプライズメンバーにドローンの倒し方を教示。
「外交特権でシャトルを盗んだの」って、女王陛下は肝が据わっておられますな。
ジョージャウ皇帝は、リーランドをディスカバリー号に誘い込む作戦を提案しますが、サルーは却下。
リーランドがディスカバリー号のシールドを破ろうとしていることに気付いたパイク船長は、司令塔となっているリーランドの母艦とディスカバリー号の間に入って防御することにします。
スタメッツ重症！
スーツを完成させたサイエンス班は、みんなしてドタバタとシャトルベイへ向かいます。途中マッドサイエンティストなスタメッツが重症に！！！みんなして医療室に運ぶため、残りはマイケルとスポックだけで進めます。
マイケルについていく人よりも、スタメッツについていく人の方が多い説、浮上。
マイケルがワームホールを作ることができる安全地帯に移動する準備が整い、スポックと手を重ね合わせて合わせて「Live long and prosper」のサイン。
ちょっとしんみり。
マイケルが移動するためにディスカバリーのシールドを解いたので、リーランドがアーカイブデータを取得するために侵入。
ジョルジオ元皇帝とのバトルの予感！
安全地帯についたマイケルが7つのシグナルを出すのにグズグズと手こずっている間に、不発のフォトントルピードが、エンタプライズ号にぶっ刺さります。「この光景見たわ」っとパニックになるマイケル。
パイク船長は「DOT7」という修理ロボを出動させます。
これ、海外のYoutuber達が「スターウォーズかよ！」って怒ってました。スター・トレックでは人間が磁石ブーツを履いて船外活動するスタイルらしいですよ。
協力者たちの登場！
シールドの限界が徐々に下がっていく中、突然現れるクリンゴンの巨大クリーブシップ、迫力の登場。ルレルとアッシュ夫妻が仲良く揃っています。相変わらず不細工なクリンゴンだけど、もういいわ。
アッシュは流暢なクリンゴン語を披露、ルレルは攻撃されて頭から血を流しながら、どーんと男前に巨大戦艦と艦隊の指揮を執るかっこいいクリンゴン女子に変貌していました。
続いてケルピアンを管理支配していたバウーの攻撃シップで現れたサルーの妹。「安全に戦うと約束して」っというサルーに、「ケルピアンとして戦うことを約束するわ」と返す妹。
そして、彼女の呼びかけは、「Worriers of Kaminar」(人種の名前ではなく、星の名前)から始まり、「ケルピアン＆バウー」の2種族の和合を示唆。
セカンドシリーズに出てきた、クリンゴン、カミナー、ザヒアが揃い踏み。
6つ目のシグナル
まだワタワタしているマイケル。
技術者リノをスカウトするための小惑星、タイムクリスタルのボレス、タイムクリスタルを充電できるポー女王、未来の安全な避難所のテラリジウム、そして助力を得るためのカミナー。
スポックは、これらは全て「今この戦い」を勝つために必要な要素を集めるためだったと気付き、バーナムが未来に進むためには、現時点でのアクションを消化する必要があると仮定。バーナムは最初の5つのシグナルにジャンプします。
最初に一気にパッと同時表示された7つのシグナルは誰がいつ出したんでしょうね…
スタメッツとヒューの復縁。
重傷を負ってシックベイに運ばれたスタメッツを治療するヒュー。
「エンタプライズに移籍したんだけど、スタメッツこそが僕の家なんだって、わかったんだ。時間がかかってごめんね。」っと、もうろうとしたスタメッツに語りかけるヒュー。
もう死ねないよ。スタメッツ！頑張れ！
リーランドとバトル女子たち
リーランドとバトル女子のジョージャウ皇帝とナーン戦術主任がスペース肉弾戦を繰り広げます。重力の調整が変わるたびに戦いの面が変わって、The・SFバトルって感じ。
出番が少なかったナーンさんですが、今回は皇帝と共にワル女子なキャラを出して貰えたようです。これまでBenzideだと思っていたんですが、Barzan人だということが分かりました。
コーンウェル提督の不要な犠牲
最後の男前女子は、コーンウェル提督。
ディスカバリーにぶっ刺さったフォトントルピードによる被害を最小限に抑えるため、自己犠牲を払います。最後にスターフリートの直立ポーズで潔く逝きました。
パイク船長は「自分の船だからと、自分が犠牲になる」とを申し出たのですが、「あなたの物語はここでは終わらないって、知っているでしょ。あなたは絶対乗り越えられるわ。」っと激励を送り、パイク船長は再度覚悟を決めてブリッジに戻ります。
「なんでトランスポーターを使わないんだ?」とみんな突っこんでました。ごもっとも。トレッキーは論理破綻させてムリヤリ作った感動シーンは好きじゃない模様。
マイケルとスポック、姉弟の別れ
5つのシグナルを出して帰って来たマイケル。ワームホール内の量子の揺らぎでバーナムを追いかけることが困難だというサルーの目印の代わりにバーナムは6つ目のシグナルを出します。
930年後にジャンプすることが可能になったバーナムは、スポックにディスカバリー号に戻るように指示しますが、スポックのシャトルは被弾して動けません。
これでスポックがエンタプライズ号でようやくパイク船長と旅を続けるシナリオが開通しました。ここから涙のマイケル・スポック姉弟の感動の別れ、そしてトレッキー達の激怒です。
スポックは、これまでいかにマイケルが良い姉だったかを延々と語り、バーナムは「もっとも遠く見える人に手を差し伸べて彼らがきっと導いてくれる」と言って、トレッキー達から総スカンをくらいます。
Youtubeトレッキー達は、バーナムの発言は『スタートレック』(TOS)のカーク＆スポック＆ボーンズのゴールデントリオを示唆している。バーナムが助言したことで、オリジナルシリーズのような名作が生まれた事にしたのはおこがましいっと激怒していました。わかる。
バルカン語で何かいったスポックに、英語で「I love you, too, brother.」と返し、スポックはエンタプライズにトランスポートされ、マイケルは旅立ちます。
「第7のシグナルは私たちの無事を伝えるために発信するわ。」っと旅立つマイケル。
うーん。だから、シーズンの最初に発生した7つの同時シグナルはいつ出すの?
リーランドの最後
ここでようやくリーランドを乗っ取ったコントロールに終わりが訪れます。ジョージャウ皇帝ににスポアブースにおびき寄せられ、閉じ込められ、そして磁気攻撃によりナノプローブがリーランドからこぼれ落ちて終了。
取り込まれるときに「Never」などと抵抗を示していた中の人(人間の方のリーランド)がちょっとぐらい顔を出して、ジョージャウに感謝の辞でも贈るのかと思いきや、あっさり終了でした。
そしてマイケルの第6のシグナルに促され、マイケルとディスカバリーはワームホールの反対側へ旅立ちます。
フィナーレ
最後は、スタートレック鉄板のフィナーレ、惑星連邦本部。
パイク船長、No.1、スポック、アッシュが諮問を受けます。
No.1ってファーストオフィサー(副官)っていう意味だよね。自分の名前をNo.1って言ってたよ…おかしくない?
全員がマイケルを守るため「ディスカバリー号は爆破して砕け散った」と口裏を合わせます。
大義を掲げてウソをつくのは、スタートレック的ではありませんけどね。
アッシュはセクション31に正式に就任。懐古厨たちが知っている秘密組織の色濃い姿に変わっていくことが伺えます。
スポックは、今回の様な事が繰り返されないように、「ディスカバリー号のアーカイブデータの存在、タイムトラベルスーツの存在、ディスカバリーの存在、スポアドライブの存在、クルーに関して箝口令を敷くこと」(艦隊規則157条3項)を提案し、これが、スポックが妹の存在をひた隠しにしていた理由に繋がります。
最後に、スポックが決意を固め、ヒゲを剃り、バルカンヘアーに変えて、惑星艦隊のバッジをつけたことを祝うかの様に、7つ目のシグナルが現れます。
TOSで、カークたちがミラーユニバースに飛ばされた時、並行世界のスポックは「お髭さん」だったことをウフーラに指摘されます。DISのS2 Ep8でマイケルにヒゲについて指摘されたことで、ミラーユニバースのヒゲのままのスポックと、プライムユニバースのヒゲなしのスポックが分岐するんですね。
ヒゲなしスポック、No.1に2度見されてて、バカ受け。
キャプテンパイクのちょっとにやけた表情も、このチームの中の関係の良さを象徴してます。
そしてスポックは、キャプテンの左側のステーションに陣取りました。TOSと同じ定位置に移った瞬間です。懐古厨ファンサービス?
最後のナレーションは、スポックのパーソナルログ。
It may not be logical, but I am proud to bear it. (理論的ではないが、それを誇りに思う)
最後に
第1シリーズのマイケルによるスピーチは、「お前が言うな！」っと、複雑な気分になりましたが、第2シリーズのスポックによるナレーションと、パイク船長の「Hit it」(＝出発)での締めには大満足でした。
このシリーズ、パイク船長がいなかったら、サイテーのままだっただろうし。笑。
ちなみに、個人的には、DISスポックは「ヒゲ」の方が好きだな。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※2020年10月26日、日本語字幕にて鑑賞後、記事更新
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