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【レビュー】Razer Deathstalker V2 Pro TKLの使用感

パンタグラフ愛用者目線で、文書作成・プログラミング用途としてのDeathstalker V2 Proの使用感を書いていきます。

長く使っていたワイヤレスキーボードの電源が入らなくなったので、キーボードを買い換えました。

パンタグラフ愛用者目線で、文書作成・プログラミング用途としての使用感を書いていきます。

まずは、他の人が気になりそうなことから…

打鍵感

パンタグラフ愛用者には、キーが重い。

パンタグラフというのは、ノートパソコンなどによく使われている薄型のキーボードです。

普段の浅くて軽いキーボードと比べると、重い。

第一印象では、安物のパンタグラフにありがちな硬さを連想させましたが、使っていくうちに「硬くて押すのが重い」というより「跳ね返す力が強い」という印象に変わりました。

なんというか安物のパンタグラフだと底打ちまで硬いんですが、これは底近辺はふわっとしているのです。

Deathstalker V2は、オプティカルスイッチで、厳密にはメカニカルスイッチとは別物ですが、メカニカルスイッチと同じような「赤軸」(リニア)、「青軸」(クリッキー)などの概念があります。

フルサイズのキーボードだと、どちらか選べるらしいです。

私はテンキーレスを買ったので、すとんと底まで直線的に落ちる「赤軸」のみでした。

「スイッチの押下圧もわずか45gで軽く滑らかに感じられます。」って書いてあるんですが、「わずか45g」って感覚なんですね。

こちとらめっちゃ跳ね返ってくる感触にビックリしていますよ。

とはいえ、私のパンタグラフふわふわタッチでもミスタッチを誘発されることはありません。

「アクチュエーションポイントは、1.2mmで短め」ってのがいいんでしょうかね?

以前、どこぞのメカニカルスイッチのキーボードを試してみた時は、指が引っ掛かる感じになってパンタグラフと同じスピードで打つことができませんでしたが、このキーボードは、打鍵速度が遅くなったとか、たどたどしくなったようには感じません。

ただ、私の指力ではキーを最後まで押せてない感が残ります。力強く押しても底打ちした感触がなくて、どこかふわっとしています。

ミスタッチもないし、スピードも落ちていないのだから、これで良いのか?

ちょっと自信ない。

打鍵音を気にするタイプでもないので今回初めてまじまじ聞いてみたら、Youtuberさんたちのように「カチャカチャ」いう感じじゃなくて、私のパンタグラフふわふわタッチだと「ポコポコ」という感じ。

なんだかだで、打ち心地がすこしずつ好きになってきて楽しいです。

みため

公式サイトの写真だと照明のせいかキーが艶めいて見えたのですが、実物は特につやつやしていない大人しいキーキャップです。

高級なゲームコントローラーにありがちな質感。

Razer Deathstalker V2 Pro 開梱

上品なマット感といえば、褒めてる感じがでるかな?

公式サイトの写真より、実物の方が断然好き。

あと、ゲーミングキーボードだけにバックライトがあって、七色に変化しています。

あんまり興味がないのでデフォルトから変えていませんが、想像よりはるかにおとなしくて、フツーにキレイ。

Razerの製品って、緑のロゴに派手なバックライトってイメージだったのですが、このキーボードはロゴなしで、ボードの一番下にRAZERって書いているだけで、上品なデザイン。

高かったけど、しっかり高級感のあるデザインで、すばらしい。

まぁ、商品名は、RAZERのイメージどおりでしたけどね。「Deathstalker」っていう語感にちょっと引いたもん。

RAZERの直販購入について

この製品を選ぶのは難しくなかったのですが、実際に買うのは難しかった。

なかなかクレジットカードの支払い承認が出なかったんですよね…

カートに入れた後、決済に進んでからRAZERのアカウントを作ったのですが、その時に郵便番号から呼び出された住所の表記がほんのちょっとクレカの住所と違ったのがダメだったのか?

アカウントを作成し、メールでアカウント確認した後に、カートに入れなおさないといけなかった?

決済画面の中で住所情報を修正したら、クレカ住所と一致するようになったけど、RAZERのアカウント情報と齟齬が出て承認されなかった?

RAZERのユーザーアカウントにログインして、住所情報をクレカ住所と同じになるように書き直して、再度カートに入れるところから進めたのがよかった?

まぁ、とにかく、なんで進まなかったのか分かんないし、なんで進んだのかもわかんない。

一旦注文が通ったら、サクッと届いて、それはそれでスゴイ。

ここからは自分用のメモです。

理想としていたキーボード

まず、買い換えるにあたっての理想は…

  • 薄型(パンタグラフが理想、次点でロープロファイル)
  • UK配列(もしくはUS配列)
  • 80%キーボード
  • 2.4GHz、USBドングル式の無線接続
  • USB Type C接続&充電
  • Delキーあり
  • 矢印キーがある程度の大きさ
  • 左下の並び順がCtrl→Fn→Win→Alt
  • Bluetooth接続も可能であれば尚好ましい
  • 有線にもできる

好みがうるさいって?

そうかも…

ともかくも!

私の条件に近いスペックのキーボードは…

薄型メカニカルキーボードのLogitecの「G913」。

薄型オプティカルキーボードのRazerの「Deathstalker V2 Pro (Full-sizeのみ)」。

もしくは、我らがパンタグラフ!Lenovoの「ThinkPad トラックポイント キーボード II – 英語」。

上の2つは3万円クラスで、Lenovoのトラックポイントは1万5千円以下って感じ。

Lenovoのトラックポイントキーボードは、有線版を持っているので「折角だから他の製品を試してみたい!」という理由で、RazerのDeathstalker V2にしました。

同じのを2つ買うのって、ちょっとモヤっとするでしょ?

ちなみに、Logitec vs Razerは、USB-C充電かどうかが分かれ目になり、Razerにしました。

以降、各選定選定ポイントの使用感です。

薄型

これが一番大事!

薄型でないと「肩こり」が酷くて、とてもつらいですから!!

んで、このキーボードは、思っていたより分厚かった。

公式サイトの情報では21㎜~25.5㎜とのこと。そこそこ高さがあるので2段階あるチルトスタンドの大きい方を使って遠いキーを打ちやすくして使っています。

リストレストがなくても肩こりに発展するほどの高さではありません。(もちろん主観)

それにリストレストは同梱されていません。

とはいえ、リストレストがあった方が打ちやすいかも。

Youtubeを見まくって調べた時に、リストレストを使っている人がいなかったから、大丈夫だろうと思っていたのですが、これはギリセーフって感じの高さだと思う。

コルセアをはじめとした他の「ロープロファイル」を謳ったキーボードのレビューも見まくった上で、リストレストを使っている人がいた場合、購入候補から除外したので、それらのキーボードよりはましだと思いたい。

まぁ、ロープロファイル型とは、必ずしも「薄型」だけを意味しているわけではなくて、「背が低く、かつ打鍵時のアクチュエーションポイントが浅いキーボード」って感じなので、薄さはこんなものかも。

US配列

たまーにプログラミングをするので、ウチのキーボードはUK配列かUS配列。

Deathstalkerに限らず、Razer製品はビックカメラなどの日本の家電量販店でUS配列買えるお手軽さが好ましいですね!

今回は壊れたキーボードの代替品購入で、すぐに必要だったので、日本発売前にRazerの直販で買いましたが、待っていれば「DeathstalkerのUS配列テンキーレス」モデルもおいてくれるんでしょうかね?

日本語配列だとコロンとセミコロンが別のキーでしょっちゅう打ち損じるし、この子らが2つのキーに跨っていることで、クォーテーションとダブルクォーテーションが散逸しちゃってるし、「せ」キーの隣の「クォーテーション」キー上の「ダブルクォーテーション」らしきものは、一生押し方わかんないし。

{}や[]も2段に分かれているし、「ハットどこだよ~」って探せなくてググったら、「へ」キー上の小さい「へ」がハットだったりしてモヤっとするし。

ぐちって申し訳ありません。

私がおバカなだけなんですけど、日本語キーボードでプログラミングをすると全然前に進めなくてね…

これはUK配列に慣れているからUS配列が使いやすく感じるっていうだけじゃなくて、特殊記号の配置が合理的なUS配列の方がプログラミングに断然向いている!と思うのでここ大事!

80%キーボード

要はテンキーがないキーボードのことです。

Razer Deathstalker V2 Pro 比較

写真の2つは両方とも80%キーボードですが、私の好みは上のLenovoのトラックポイントキーボードみたいなレイアウト。

下が今回購入したDeathstalker V2のTLK版。こういう風にナビキー群が右に張り出しているタイプをテンキーレス(TKL)と呼ぶことが多いのかな?

PCを48インチのテレビに映し、ソファーにもたれ、キーボードを太ももに乗せて書き物をする時、ホームポジション(FキーとJキー)の間に自分のへそが来るように配置するとナビキーの分だけ右側に張り出してバランスが悪いです。

デスクに置いて使う分には大差ないです。

それでもマウスエリアが前より狭く、マウスがうっすら遠いので、デスクの大きさ次第では省スペースの「トラックポイント」と同じタイプがいいかも。

あと、80%キーボードの中にはナビキー(矢印、Home、Page-upなど)をエンターキーの右隣に一列加えているパターンもありますが、これはかなり誤爆が増えるので要注意!

2.4GHzのUSBドングル式のワイヤレス接続

パンタグラフ愛好家なのに今回オプティカルキーボードに乗り換えたのは、ここが大きい…

パンタグラフのキーボードって「Bluetoothのみ」が多いよね…

Bluetoothはラグる!

もしかすると接続様式の問題ではなくて、Bluetooth接続する先のデバイスの方に問題があるのかもしれません。

Bluetoothの接続先は、スマホとかタブレットとか、処理能力がPCより低いから、通信じゃなくて、処理でラグっているだけかもしれない。

でも、経験的に、Bluetoothはラグる!

これは、マウスでも、ヘッドセットでも、キーボードでも同じ。

それゆえ、接続先デバイスの方で2.4GHzのワイヤレス接続が可能なら絶対こっち。

但し、USB Type Aのドングルを刺せないスマホなど、いろんなデバイスで使いまわしたい場合はBluetoothを優先した方がいいかも?

Deathstalker V2は、2.4GHz USB接続のドングルが1つ、Bluetoothは3つの接続先をスイッチで切り替えられるらしいです。

私は2.4GHzのUSB接続にしていますが、今のところラグは発生していません。他の2.4GHzキーボードより早いとは感じませんが、有線と遜色ないとは感じます。

どうでもいい話ですが、Deathstalker V2のUSBドングルは世界最小クラスで小さいですww

刺すのはいいけど、抜くのは大変かも?

小さすぎて思わず噴き出したので、書いとく。

キーボードの裏側の専用の収納場所に入っています。

USB Type C接続&充電

デスク回りのケーブルがうっとおしいからいろんなデバイスを無線化しているのに、充電ケーブルが何種類もピロピロ散らかっているのって、嫌じゃない?

我が家では、充電は全て1つのUSB-Cケーブルで行っていますので、USB-Cでなければ買わないレベルで重要な選定項目でした。

Deathstalker Proは、USB Type A to Cの理想の形で、付属のケーブルは2メートルで、布製というか組み紐みたいな素材の高級感のあるタイプ。

差込口にRAZERの刻印がしてあって芸が細かいし、ケーブルを束ねるためのひらひらがマジックテープじゃなくてゴム製です。

マジックテープだとホコリや糸くずが絡まって汚くなるので、好感度高いです。

加えて線の長さが足りない時に延長するためのメス型USB-A to Cの延長ツールがついています。

Razer Deathstalker V2 Pro 延長
こういうことだよね?左側のケーブルは同梱されていません。

あと、買う前に見たYoutube(英語)で「有線接続するときのデバイス以外から給電するとBluetoothの接続先設定がクリアされてしまう不具合がある」を言っていたので、一応メモします。

正直意味が分かりません

現在、ワイヤレスイヤフォン、ワイヤレスコントローラー(PS4、Xbox、Switchの3種)を1つのType-C充電器から充電していますが、問題が起きたことはありません。

どういうことでしょうね?

Type C充電のノートパソコンみたいに受け入れられる給電器が決まっているってこと?

今のところBluetooth接続を使う予定はないですが、なんか怖いからファームウェアのアップデート等で問題が解消するまではDeathstalker V2のケーブルで他のガジェットを充電するようにします。

ちなみに満充電からのバッテリー持続時間に関しては、RGBライトをフルにして30時間、50%にすると40時間だそうです。

「Delete」キーにまつわるあれこれ

80%キーボードやノートPCでは「Delete」キーが存在しないこともあるので、要チェック!

Apple系というかMac系キーボードだと「Del」キーが存在せず、代わりに「Fn+Backspace」だったりします。

Deathstalker V2のようなナビゲーションキーがエンターキーの右側に出っ張って配置されている「テンキーレス」タイプの場合、「Del」キーはBackspaceの上部ではなくナビゲーションキーのエリアに配置されていますから、ホームポジションから手を離さないと押せません。

個人的には、「Delete」キーが「Backspace」キーの上にあるのに慣れているので、最初は違和感がありました。

USBドングルをPCに刺した時にインストールできる「Razer Synapse」で「F12」キーを「Delete」キーにリバインド(=リマップ)できるのですが、どうしようか悩んでいる間に慣れました。

日本語キーボードのコロンとセミコロンはどんなに頑張っても慣れなかったのに…

「矢印」キーは想像以上に使ってる

小さくなったら不便で仕方ないキーNo.1が「矢印」キー。

80%キーボードあるあるで、上下矢印が1/2サイズになってめっちゃ使いにくい場合がありますので、大事な選定ポイントです。

「Death Stalker V2」は、テンキーレスモデルで、矢印キーは別エリアに独立しているので、押しやすい!

ただし、ホームポジションから手を離さないと押せないのが不便かな?っと心配していたのですが…

特に困りませんでした。

確かに遠いけど、ホームポジションにハッキリとした目印が作ってあるので、戻りやすいです。

Razer Deathstalker V2 Pro Fキーの目印
えらく白っぽく映っていますが、実際は黒よりチャコールグレイです。てか、黒。

あ、でも、この目印が「出っ張りすぎてる」と嫌う人はいるかも。

左下の並び順がCtrl→Fn→Win→Alt

Ctrlキーや、Fnキー、Winキーは、場所が変わると舌打ちしたくなるキーNo.2です。

(No.1はコロンとセミコロン。しつこい?)

これは配置の好みというより、職場や自宅の他のキーボードと揃えた方がストレスが少ないので、これも大事なチェックポイント。

US配列のDeathstalker V2のキーボードの右下はCtrl、Win、Altの3つのみです。Fnはスペースキーの右側にあります。

並び順はリバインド(=リマップ)できるから、デフォルトがなんでも特に問題がないかも。

私には関係ないけど「Del」キーがなくて「Fn+Backspace」で代用するようなキーボードはFnが端の方が使いやすいかもしれないし。

ただ、スペースキーの左側にキーが3つしかないのは不便かも?

とりあえず私の用途では「Fn + PrtSc」でスクショをとるのが面倒だと感じましたので、たぶんそのうち「ins」をリマップして一発でスクショをとれるようにすると思う。

個人的には「Ctrl → Fn」の手癖があるので、これが逆になっているLenovoのトラックポイントキーボードは、再び押し入れへ… ※たしかLenovo PC以外のデバイスが相手だとリマップできない。

惜しいよね。ほんと、あと一歩で完璧なのに!

Bluetooth接続も可能

タブレットやスマホなどBluetooth接続しかできないデバイスも結構ありますから、なんだかだでどちらも使えた方が便利ですよね。

Deathstalker V2はこの点もクリア。

※上にも書きましたから、詳しくは書きません。

有線にもできる

電源が入らなくなった先代ワイヤレスキーボードは、乾電池式で有線接続する術がありませんでした。

Deathstalker V2は充電用のケーブルでPCへ有線接続して使用できます。(=無線スイッチをオフにして有線でも使える)

BIOSでのリブートのときなど、たまーに有線接続しないといけない場面があって、予備の有線キーボードを買う羽目にあったので、一応チェックポイントに入れておきました。

2.4GHzワイヤレスをUSBドングルで有線とみなしてくれるPC(Raspberry Piなど)もありますが、「Bluetoothのみ」キーボードだと困る場面があるかもです。

あと、有線で給電しながら使えると、バッテリーが寿命を迎えても使い続けられる可能性があるよね。(飽くまで可能性、ね)

以上、選定ポイントに関する使用感でした。

最後に

無線キーボードが壊れたタイミングで、条件にあうキーボードが出ていたので、ふと買ってしまったのですが…

意外と高かった。

数か月前にヘッドセットを買ったとき、高くても条件に合ったものを購入したらすごくよかったので、今回もそうしてみたのですが、個人的には概ね満足です。

買うかどうか悩んでいる人の参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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