消費は生活維持費、浪費はムダ遣い、投資は収入増の種まき。
消費を見直し家計をスリム化、浪費を見直し貯金・投資の余地を探し、投資にて増やすという大変欲張りなコンセプトなのに、割とスッキリして分かりやすいです。
資産形成時には有用な概念なので、活用しようと試みたところ、3つの難所に出くわしました。
第1難関、「消費」と「浪費」の仕分け
第一難関「消費」と「浪費」の仕分けは、自分との戦い。
「バナナはおやつに入るのか?」的なしょーもない自己問答を続けていました。
「消費」を生活維持費としたとき、ペットボトルのお茶のような、ちょっとした「浪費」を自分に厳しく判定できるかというと、私は緩んじゃってました。「水分補給は必要でしょ。」って。
でも、上級者はそこで「水筒」を持参しているのです。
自分の前で、自分をいいように見せなくても、いいんですけど、なんとなく「浪費」じゃなかった事にしたくて、自分に変な言い訳をしていましたっけ。
第2難関、「投資」と「浪費」の仕分け
「投資」と「浪費」の仕分けも難しかった。
「自己投資」のつもりで支払ったお金を、10年後に回収することを諦めたとすると、結局その時に「浪費」だったことが確定するだけのただの単なる「浪費」の先送りなどと屁理屈をこね、勉強しない言い訳にしておりました。ブログの書き方の本とかは、いつかは買った方がいい気がしてます。
次に実際に失敗した「投資」。具体例は水筒。「浪費」を抑えるために購入した「水筒」は一切使われることなく、ムダな「投資」というより、どちらかと言えば「浪費」に終わりました。
逆に、「投資」効果があった「浪費」もあります。水筒は諦めて、継続的なラテマネーを生む覚悟で買ったスタバのタンブラー。購入時点では間違いなく「浪費」だったのですが、スタバじゃなくて、スーパーで毎日一杯無料のコーヒーを貰うのに使いはじめ、£3.1 x 300 daysで年に13万円ぐらいの節約効果を生みました。
毎日£3.1をバニララテに払っている時は、「それが唯一の贅沢だから」みたいな気分で買っちゃうんですけど、いざ止めてみると、コーヒー代が勿体ないと感じるようになって、不思議です。
生活必需品じゃないものが、浪費に終わるか、投資に転ぶか、線引きが分からないままでした。
どういうつもりで買った(投資した)かではなく、どのように活用している(回収している)のかが肝なんでしょうね。
第3難関、「投資」には勉強が必要
将来の収入アップにつながれば、何でも「投資」入れてOKって感じで理解しているんですけれど、どんな分野でもROI(Return on Investment)を計算するために必要な知識が多くて、細々と勉強している間に資産形成が終わってしまいました…
世の中の人たちは、何でもスピーディーでスゴイです。思い立ってから「投資」を完了するまでに数日もかからない風に見える人も多くて、何をやるにも人の倍以上時間がかかる自分がもどかしく、落ち込みましたっけ。
遠い目。
「投資」に一番大事なのは「思い切りのよさ」なのかもしれないと感じました。
最後に
こういう記事を書いていると「お金を貯める」時期と「お金を使う」時期におけるメンタリティーの違いに驚きます。
お金は多いに越したことはないですが、増やさなくてよくなってみると、一切増やそうとしなくなった自分は「本当にモノグサだな~」とあきれてしまいます。
それと同時に生きていくためのお金は十分にあるのに会社員を続けている人や、会社を大きくしようと情熱を燃やす経営者、株式などを運営してよりリッチになっていく個人投資家の方を尊敬する気持ちが芽生え始めました。
以前は、「何をそんなに欲張る必要があるのか?」って思っていたように思います。今はまだ疲れ気味で「なにもしたくない」という気持ちで埋め尽くされていますが、元気がでたら「浪費、消費、投資」を自問しながら新たな何かを始める日が来るのかな…
最後までお読みいただきましてありがとうございました。