マニュアル嫌いの部下に苦戦した時期がありました。
「マニュアルが見つからない」、「マニュアルが分かりにくい」、「マニュアルに書いてない」などなど、文句ばっかり言って、一緒に作業しないと前に進みません。
「マニュアルがない」と言い張る
このマニュアル嫌いさんの初手は、「マニュアルがない」と言い張ることでした。
イヤ、あるよ。
っと、一緒に探します。
もちろん直ぐに見つかります。
サーバーにて作業名で検索するとすぐに出てきます。
「マニュアルの場所を聞いていない」と不満がる
次に、「マニュアルの場所を聞いていない」と不満がります。
もう10回以上アクセスして、「クイックアクセス」にまで出てきてるじゃないですか?
全てこのマニュアルツリーの下にいますよ。「検索」って知ってますか?
毎回一緒にフォルダーを開かないとご不満な模様。
疲れる…
「マニュアルに書いていない」とケチをつける
ようやく印刷して、作業に取り掛かります。
こちらがホッと一息ついてコーヒーを入れている間に、直ぐに根をあげて、「書いていない」と言い出します。
仕方がないので、また一緒に作業をします。
マニュアルを見なくても想像できるものを先に埋めて、わからない部分をマニュアルから探そうとします。
うーん。
番号が振ってあるから、1番から順番にやろうか?
ね、6番にちゃんと書いているでしょ。
やれやれ。
「マニュアルが分かりにくい」と問題提起する
作業終了後、「マニュアルがわかりにくい」と問題提起をはじめます。
何でそこだけ意識が高いの?
具体的に何処が不親切だったか聞いて、その場で本人にマニュアルを更新してもらいます。
マニュアル嫌いは、マニュアルを更新するのはもっと嫌い。
あからさまにイヤそう。
私はネバって、キャプチャーを取り直してもらい、赤枠をつけなおし、吹き出しを付け直し、吹き出し番号を付け直します。
吹き出しの中の言葉がチョット変わっただけで、作りは全く同じです。
「もうわかりにくいところが残っていないかな?」っと、聞く私に「大丈夫」っと不機嫌そうな顔。
マニュアルバージョンを更新し、変更箇所の説明書きも本人に書いてもらい、関係者に変更箇所をメールで回覧してもらう間、つきっきりで指導。
メールで情報発信するのは好きらしく、本人は突然ご満悦に。
面倒臭い事、この上ないケド、口伝・直伝サービスの文化は作りたくないので我慢。
「マニュアル嫌い」は、ホント困る
後日、マニュアルを渡されただけで、ちゃんと教えてもらえないと人事の人にこぼしていたらしいです。
んで、人事の人に注意されたらしいですけど…
人事の人の話では、マニュアル嫌いの「ものぐさな子」なんじゃなくて、「愛に飢えた子」の可能性が高いとのこと。
口伝で付きっ切りじゃないと、ちゃんと教えてもらった気分になれないのって、なんなんでしょうね。
アートワーク満載の分厚い攻略本とか攻略wikiに慣れ切ったゲーマーには理解不能な生態なのでした。
このお姫様の「マニュアルがない」が始まると、気鬱になります。
いちばんつよいてきが、あらわれた。
って感じ。
最後までお読みいただきありがとうございました。