リーマンショックを知らない方が、のびのびと投資ができる(気がする)

先日、「アンカリング」について言及されているブログ記事を見かけました。

あるある、でした。

アンカリングとは、船を固定するために海底に刺す碇(anchor)のように、以前の記憶が脳に刺さって囚われてしまうことで、投資の場合だと前回買った価格とか、最初に買った価格とかに囚われてしまっているときに使われます。

私の場合、リーマンショック後の底値域の株価(2009年~2012年)が碇の働きをして、そこに囚われてしまっています。

自分が買った値段ではなく、一番損をしていた時の株価(=大底圏)にアンカーが刺さっています。

といっても、その頃、株の売買ができていたわけではなくて、海外赴任で証券口座を凍結し、持ち株が上がったり下がったりするのを見ているだけという、ある意味、最も悲惨な状態だったかも。

それぞれの銘柄の価格を正確に思い出せるわけじゃないんですが、昔の持ち株は、底値圏から4-5倍になっていたりして、同じ銘柄を買う気になれません。

しかし、同じように底値圏から4-5倍に成長していても、当時の持ち株でない銘柄は、買えちゃうんですよ…

論理的でない。

私のこの状態って、まさに、アンカリング効果だよな~。

逆に、株価が底値圏のままの銘柄を発見した時に、飛びついて買うのか?っというと、そうでもない。

銀行株とか、あんまりにも変わっていなくて、ビックリしたんですよね。

「君たち、ここで何してるの?」みたいな。

とりあえず1単位ぐらいは買いましたけど、

全く成長してないって、どうなのよ?

って、それはそれで、単位数を増やす気には、なれないんですよね…

いや、マジ、昔の記憶、邪魔。

※銀行株は、金利が上がるっていう予測が出ているので、仕込むなら、今かも?

さらには、持ち株じゃなかった銘柄の記憶なんてのもあります。

2013年4月4日に上場来安値の943円だったスクウェア・エニックスHD(9684)は、転勤で新しい国に入り、まだホテル暮らしだったころに、あまりにも悲惨な株価だったので「スクエニよ。君がどんなにボロボロでも、私は買うから、私が日本居住者に戻るまで生きていてくれ」と思ったことを、シチュエーションまで記憶してます…

それが、ただいま、6,360円。

6.7倍になってますね。

スクエニよ、元気になったみたいだね。帰国したけど、高くて手が出ないよ。」って感じ。

あと、優待銘柄「(母のために購入を検討したけど、)イオン(8267)に30万円も出したくない。EPSが29円で、PER101倍?、不景気で個人がぶん投げている時期にもうちょっとマシな状態で拾えないかな…」ってパターンもありました。

いやもう、なんなのよ。今の株価…

はぁ~。

恐るべし、アンカリング効果。

記憶、消したい。

何も知らない状態で、のびのび銘柄を選びたい。

明日の記事は「売り方針」についてなんですが、アンカーが邪魔して、ぐずぐず決まりません。

困ったなぁ~。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください