「生活防衛資金」とは、いざという時のために備えておく、流動性が高い、無リスクの資産です。
急な病気、けが、失業、災害などへの備えですが、それぞれのお宅の考え方によって、準備する金額が生活費の3か月~2年分と大きくバラついていて、自分はどうすればいいのか悩ましい。
生活防衛資金、初期案
- 緊急費(3か月分の生活費)
- 失業、長期療養など (半年~1年分の生活費)
- リスク資産の損失確定回避 (2年分の生活費)
「緊急費」は、生活防衛資金の中でも最優先事項。急な病気、けがなどで、自分・家族の緊急入院などの際に直ぐに出せるお金。
「失業、長期療養など」は、出金の緊急性は低いものの、長期化した場合に備えて、後で額を増やしました。「半年から1年分」を準備する人が多い印象です。
金融庁が作っている資料でも「緊急資金」は3か月~1年分みたいなので、まぁ、このくらいあれば急場はしのげるんでしょうね…
参考:金融庁、「基礎から学べる金融ガイド」(PDF:3,194KB)、Page6
最後の「リスク資産の損失確定回避」は、簡単に言うと、塩漬け予備費。
フルポジ(全力買い)に近い状態まで投資している時に下降相場が到来しても、塩漬けして次の上昇相場まで売らないでおいておきたい場合などに必要になります。
2年分の生活費の例が多く見受けられましたが、正直言って前回の強烈な下降相場では、5年ぐらいは戻ってこなかったので、そのくらいの期間を賄う生活費は必要かな…っという感触です。
個人的には、当面フルポジにはしない事にしたので、これはいらなくなりました。
期間ではなく、額で!
始めの頃は「1年分の生活費を準備すればいいかな?」ぐらいの感覚だったのですが、早期リタイアの為に支出を減らしたら「1年分」では心もとなくなりました。
生活費を抑えた貧乏リタイアの場合、生活防衛資金は「期間」で設定しちゃダメかも。
振り返ると「心もとない」と感じたことこそが重要で、お金に関しては他人の基準を満たせば安心って事にはならないですよね。
ちょっとずつ増やしていって、自分が満足する金額までためていったら、私の場合「額で500万円」でした。
他家の一年分の年間支出ぐらい?
生活防衛資金、保管方法
私は最終的に、普段の生活費と同じ場所、メインバンクに置くことにしました。
なんだかだで、もっとも簡単に引き出せる場所って、メインバンクの預金口座だったって感じです。
あと、いざという時に自分じゃなくても引き落とせるように、「通帳」は電子化しないで、「印鑑」と共に家族に預けておこうと思います。(不安全だから非推奨)
スピード重視で、いつでも、どこでも、どなたでも、出金もしくは使用できる状態のお金になりました。
自分で「キャッシュカード」を持っていれば、普段使いには困らないでしょうし。
毎年1回、貯金用の口座からメイン口座に年間生活費を振り込んで、12月31日までこの金額を割り込まないように生活すればよく、シンプルで、脳内計算もラクです。
ちなみに当家のメインバンクの三菱東京UFJ銀行の優遇ステージがプラチナステージになると他行への送金手数料が月に3回まで無料になるというメリットもあります。
最後に
生活防衛資金は、普段使いの銀行口座ではなく、緊急費用の専用口座に分けて入れておくのがより一般的だと思うのですが、それは資産形成初期(もしくは貯金中)の話かなと思いました。
資産形成期を過ぎると、むしろ緊急費と生活費を一緒に管理して、残りの資産は出来るだけ動かせないようにする方が安全だと思うようになりました。
出し入れがしやすくしてある生活防衛費だけに、異変を察知しやすい環境においた方が安心ですし。
最後までお読みいただきありがとうございました。