実家ぐらしは窮屈なのか…

帰国後、しばらく実家のお世話になります。

この「しばらく」の期間なのですが、早期リタイアを始めた頃は、賃貸物件を探して船便の荷物が届くまでの間の「数か月」を想定していました。

徐々に、中古の庭付き一戸建てを探して購入、リフォームなどが終わるまでの「1年未満」に変わっていき、今では庭の季節が数周するまでの「数年間」というように計画値がかなり後ろに倒されています。

独身の知人の経験談では、最初の数か月間、息苦しさを感じるものの、慣れたらお尻から根が生えて、このまま介護、そして介護が出来なくなって施設に入ってもらうまで暮らしてもいいかなと思うようになったそうです。

その方の場合、自分が息苦しいというよりも、自分が居るせいで「両親が痩せた」のが大変申し訳なかったらしいです。最初は、トイレ使用中にドアを閉め忘れていたりお風呂上りにマッパで涼みに出ようとしたりなどの奇行を重ね、これは多少窮屈でも他の人間と暮らすことに慣れないといけないと危機感を感じたそうです。

ヤバい。

私もだ…

あと、引っ越し荷物が多くて、数か月の間、そこいらじゅうに段ボールが詰んであって、圧迫感やら不便やらで痩せたんじゃないかと、ある時思い切って一気に捨てたらしいです。

これも、気をつけなきゃ。

どちらかというと、ご両親の方が精神ダメージを受けていたという情報は衝撃でした。

私の場合は、家でゴロゴロしすぎて両親がストレスをためるというパターンもあるかも。

そして、お金にまつわるシビアな話。

友人は最初、月に5万円の生活費を入れていたそうなのですが、何か特別費がかかる時は、友人が出していたそうです。最初は「パソコン」、「スマホ」、「タブレット」など、若い方が理解しやすい小さいモノ、徐々に「冷蔵庫の買い替え」、「エアコンの修理」などの生活用品、これが「車の買い替え」や「冠婚葬祭費」、「リフォーム」などに発展していったとの事。

「ずっと住んでいるのだから、仕方がないね」という気持ちと「自分がいなかったらどうするつもりだったんだろう」という疑問がせめぎあっていたらしいです。

ある時、いとこの結婚式で、両親と自分のお祝い代と衣類などの準備代、交通費、宿泊費の合計が30万円以上になっているのに、「折角の京都だから」と観光延泊を企画し始めたので、とうとう悲鳴を上げて、給与明細を見せたそうです。

そしたら、あっさり結婚式に行かない事になったらしく、驚いたとのこと。

ご両親から給料が倍ぐらいの高給取りかなんかと勘違いされていたらしく、それ以降、何も無心されなくなったので、自ら生活費を8万円に上げようとしたら、断られたらしいです。

なんとなく「子供がプレゼントしてくれたのよ」という感覚が嬉しいというか、誇らしいだけで、それが想定外に我が子を苦しめていたことで思うところがあったのじゃないかと言ってました。

総括すると、「家族でも大人同士だと結構気を遣うものだよ。」とのこと。

一人暮らしに徹しておられる早期リタイリーの気持ちが分かった気がする…

その方の場合は、介護が必要になってから急に頼られて、精神的、体力的、金銭的な負担が急激に押し寄せてくるよりはいいと思っているようでした。

私はまだどうなるか分かりませんが、なんとなくいろんなパターンを想定して気持ちの準備をしているところです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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