「お金に色はついていない!」という字面を初めて目にした時、「え?、『お金に色がついている』が常識ってこと?」とあらぬところで混乱しました。
そういわれてみれば「赤字」とか「黒字」とか言うね。っと更に明後日の方角へ進んだのですが、全然違う意味でした。
お金についている色
貯金好きの友人に「お金に色がついていると思う?」っと聞いたら、「収入の方?、支出の方?」っと聞き返されました。
おぉ~。上級者って感じ。
収入の場合、「臨時収入と固定収入を、あぶく銭と生活資金みたいに軽重をつけるのは良くない」って感じで使われるっポイです。どんな労力でどんな経路で来たとしても、お金には額面通りの価値があるから全て大事に使いなさいってことですね。こちらがメジャー。
支出の場合、「100万円のものを買う時の『1,000円お得』と1万円のものを買う時の『1,000円お得』は、価値が違うように見えるが、同じだ」っという言う風に使われていましたが、これは超マイナー。
いずれにせよ「どんなお金にも額面通りの価値がある」ことを言いたいわけですが、ワタクシは更にマイナーに、リタイア資金調達を性格別に色分けして、ツライ貯金生活を乗り越えました。
早期リタイア資産におけるお金の色
- 自分の葬式代とその後の法事代
- 老後資金(60~90才)(不足金)
- 老後資金(60~90才)(年金代替分)
- 早期リタイア生活費(40~60才)
- 投資の種銭
早期リタイア資産の調達においては、上記のような区分でお金の価値が異なって見えました。
早期リタイア以前の問題である、1の葬式代と2の老後資金の年金不足分には「死守」レベルの価値があります。
3は、早く辞めることで更に少なくなる年金代替分です。働き続ければ自ずと補填されますが、早期リタイアしたいなら、今の仕事をやめる前にそこを確保しておく必要があります。
それらのお金の価値は額面同等だったとしても、それが存在すること自体が付加価値につながる感覚です。
2を貯めている時点では早期リタイアのスタート地点にも立てておらず、気が張っていましたし、貯め終えた時には大きな荷物を下ろしたような気持ちになりました。逆に現在は4を貯めているところですが、これは「あればベター」程度で、気分的にはかなりリラックスしています。
目標が大きすぎて何度も断念した
正確に言うと、目標金額が自分には大きすぎて、少なくとも4回は早期リタイアを断念しています。
その度に、「今回、老後資金は確保したな…」、「これで55才には辞められるな…」っと、完了ステータスが増えていきました。
重いものが終わると安堵も大きくて、気持ちを軽くしていけました。
だから、場合によっては額面上の価値のことは一旦忘れ、敢えてお金に色を付けつけて価値に軽重をつけるのも悪くないなと思いました。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。