【ネタバレなし】センター・オブ・ジ・アース、レビュー

4.0

1864年にジュール・ヴェルヌによって書かれた古典アドベンチャー『センター・オブ・ジ・アース』をベースに作られた同名映画のネタバレなし感想文です。

150年以上も昔のアイデアから今見ても十分楽しい作品が出来るって、なんだかスゴイ。リアル系ファンタジー冒険譚のお手本みたいな作品でした。

基本情報

原題Journey to the Center of the Earth
邦題センター・オブ・ジ・アース
タイプファンタジー
公開日2008年7月11日
監督エリック・ブレヴィグ
脚本マイケル・ワイス
ジェニファー・フラケット
マーク・レヴィン
原作者ジュール・ヴェルヌ
おすすめ度4.0 (1~5点)

あらすじ

兄マックスの地質学の研究を引き継いだトレバーは、マックスの失踪から10年間も成果が出せず、研究室を閉じられてしまう事になった。

落ち込んでいるのも束の間、10日間甥っ子のショーンを預かることになり、併せて受け取ったマックスの遺品の内、ジュール・ヴェルヌの冒険譚『センター・オブ・ジ・アース』の中にマックスの手書きメモを見つける。

手書きメモと引き継いだ研究内容に関連性を見つけ、状況がマックスが失踪した状況に酷似していることから、マックスの失踪の謎を解き明かすため、トレバーはショーンと共にアイスランドへ向かう。

脚本、世界観

監督も脚本家も聞いたことがない名前でしたが、盛りだくさんの内容をスムーズにまとまめてある素晴らしい脚本でした。子供向けの作品は脚本が丁寧でいいですよね。

不思議な生き物、奇妙な植物、特徴的な地形が連なる荘厳な景観、様々なダンジョンギミックと、楽しさがギュッと詰まってます。

あと、本作は、SFじゃなくて、ファンタジーとしてみました。サイエンスの部分は笑うこともできませんからね。

登場人物

アドベンチャー映画がよく似合うブレンダン・ブレイザーが主人公のトレバーを好演。このキャラの良いところは、特にマッチョで身体能力が優れていることもない、だらしない中年男性が、知識を武器に困難を乗り越えるところ。

『ハンガーゲーム』のピータ役で散々泣かせてくれたジョシュ・ハッチャーソンが甥っ子のショーン役で、これまた安定感たっぷり。ショーンもPSPを使いこなしているフツーの少年で、おじさんに「21世紀へようこそ」なんてイヤミを言いつつも、そこそこ素直でカワイイとこがいいですね。

ヒロインというか、案内人役のハンナ役にアニタ・ブリエム。最近は性格がキッつい超人女性が多いですが、この作品のハンナは、ハキハキして、機転が利いて、行動力があるけど、女性的でかなり好感が持てます!超ポイント高い!!

アクション、笑い

アクションは盛りだくさんでどれも楽しい!

ディズニシーのアトラクションにもなっているほどの完成度ですから、これ以上の説明はいらないかな?

映像美

2008年の作品なので映像の精細さには欠けるものがありますが、エリック・ブレヴィグ監督は映画のビジュアルエフェクトのベテランだけあって、どのダンジョンの映像も自然で迫力があります。

感想

古典ファンタジー作品は、心が洗われていいですね。久しぶりに悪役がいない純粋なアドベンチャー作品をみられて、心が軽くなりました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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