【ネタバレ全開】マンダロリアン、シーズン1、レビュー

マンダロリアンは、DisneyのStar Warsドラマシリーズ(実写)で、彼自体はジェダイじゃありません。ジェダイもあんまり出てきません。それでもStar Warsの映像作品中で、一番好き。

あらすじ

賞金稼ぎ(バウンティーハンター)のマンドーは、マンダロリアンの戦士アーマーに身を包む、無口で謎の多い戦士。ある日、帝国の残党より「マンダロリアンアーマーを鋳造するために必要なベスカー金属」を報酬に、「年齢は50才」ということだけが分かっている人探しの依頼を受ける。

【ネタバレ】

さっそくネタバレを始めるので、ご注意ください。

マンダロリアンとは

マンダロリアンは、マンダロリアン星人というか、マンダロア星系の住民です。太古にはジェダイと対立したこともある戦士の種族。場所はアウターリム星域。簡単にいうと銀河共和国の首都コルサントからは程遠い田舎エリアです。戦士文化で戦い続けた結果、母性がボロボロになり、暮らせなくなったので、平和主義が起こって文化的な国になった時に、戦士文化にこだわりがある部族は母星マンダロアから追い出されています。平和主義派は、帝国銀河共和国と分離主義のクローン戦争の頃に、中立派の中核を担ったりまでしたんですが、戦士文化を懐かしむ派閥にクーデターを起こされ、滅びました。

脱線ですが、このクローン戦争の頃の平和主義マンダロアのリーダーが、オビワンの過去の想い人のサティーン公爵です。戦士文化マンダロアのグループ(デスウォッチ)は、クーデターを起こしてサティーン公爵を排除した後、リーダーのプレ・ビズラが協力関係にあったダースモールに敗北し、リーダーの証であるダークセイバーを奪われてしまいます。

マンドーが属しているマンダロア部族は、平和主義マンダロリアンではないし、プレ・ビズラが率いる部族でもないし、ビズラが敗れた時に離脱したボ・カターンの派閥でもないようです。

劇中では、厳しい戒律があって、ヘルメットの中の素顔を見られたら部族を離脱しなければならないと説明されています。

クローン戦争の間に、元銀河共和国が銀河帝国に変わったのですが、このころにマンダロリアンの大粛清があったようです。このため、マンダロリアンは潜伏していて、一時に一人までしか外に出ない戒律もありましたが、第3話でマンドーを助けるために姿を現したことで、帝国に攻め込まれ、第8話で多くのアーマーの残骸が積まれていました。

主人公のマンドーは子供の時に保護された孤児で、マンダロア星系とゆかりのあるマンダロア人ですらなさそうですね。そして第8話で、「マンダロリアンは種族ではない」、「教義だ」という表現があり、マンダロア星系の人々とは異なる扱いですね。

マンダロアの文化的背景については、シーズン2でかなり深堀りされてます。

ベビーヨーダ、かわいすぎ!

ベビーヨーダ50歳。まだまだ赤ちゃんで、めちゃかわいい。

無口で無情に描かれていたマンドーが、ベビーヨーダに瞬殺で陥落したのに笑った。

エピソードが進むにつれて、ベビーヨーダーに話しかける言葉が増えていくのにも笑った。

メロメロですな。マンドーさん。

ちゃんと生きた状態で連れて帰って、ちゃっかりベスカーを受け取って、マンダロリアンアーマーを完成させて、しかる後に助けに戻ります。

映画版ではルークがベイダーを倒したスターウォーズ6の5年後ですから、帝国は既に滅び、その残党がくすぶっている感じでしょうか?

ヨーダの種族は、種族名もないほどのレア種族で、フォースとのつながりが強いことぐらいしかわかっていません。ヨーダのライトセーバーもフォースとのつながりが強いことを示す「緑色」でしたね。それなのにジェダイ評議会メンバー12人のうち2人もいたんで、なんかすごい種族ですね。

スターウォーズの知識ゼロでも楽しめるストーリー

私は、個人としては、そこそこスターウォーズの知識を蓄えてしまったのですが、だからこそシリーズに落胆していたというか、期待しなくなっていました。作品公開前にベビーヨーダがお披露目されたときも、「人気キャラをかわいくして出すとは、作戦がせこい」って、鼻白んでいたかも。

だからこそ、『マンダロリアン』にはとてもいい意味で驚かされました。

シンプルで、素朴なストーリーで、「マンドーがベビーヨーダを拾って、大事に守る」ってだけなんですが、じわじわと心を開いていくマンドーにくぎ付け。そう、心を開いていくのが、ベビーヨーダじゃなくて、マンドーなところがいいんです。

最初の2ストーリーではめちゃめちゃ寡黙で、何を考えているかよくわからなかった謎のキャラが、ベビーヨーダを育てるために、よく口を開くようになり、(社交とまでは言わないけれども)必要な人と交流をするようになり、会話が増えていくのです。

素朴なストーリーだから余計に心に沁みるのかもしれませんが、とにかく、いい!

スターウォーズの世界なんてしらなくても、全然楽しい。

むしろ知ってたら、「ジェダイがでてこない!」、「ライトセーバーが出てこない」、「敵が弱すぎる!」とか、不満を感じる人もいるかもしれないまである。

登場人物も映画版のスター・ウォーズより少なくて、第4話以降、マンドー自体が新しい世界に飛び込んでいますから、丁寧に描かれた一人ひとりの脇役を徐々に知っていけます。

「あぁ、こういうのが、見たかったんだな…」っとこれを見て気づいた感じでした。

世界観はスターウォーズ

世界中に熱狂的なファンがいるスターウォーズの作品ですから、世界観は他のどんな作品よりもしっかりしています!

本作もアウターリム星域の雰囲気、惑星、種族をバッチリ踏襲して、予算をふんだんに使って美麗に仕上げています。

スターウォーズのしっかりした世界観の中で、スターウォーズを知らなくても楽しめるストーリーを楽しめるなんて、いいとこどりで何とも贅沢。

と、同時に、既存のスター・ウォーズファンにも嬉しい世界観の深堀り要素もたっぷりあって、良き!

個人的にはジャワ族の移動要塞での戦いとか、交流とか、ほっこりして好きでした。

最後に

スターウォーズといえば、映画。そして最近の映画は、映像は美麗になっていくものの、同じドタバタの繰り返しであんまりおもしろくない…って印象をあっさり覆してくれる素晴らしい作品でした。

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