新世紀というか新ミレニアのスタートレックが花開いています!混みあった正史の辻褄合わせから解放されて、フィクション作り放題のディスカバリー、いいですねぇ。楽しいですねぇ。
スター・トレック:ディスカバリー、シーズン3、エピソード6、「ゴミを漁る者たち」のネタバレ感想文です。最初からネタバレ全開なのでご注意ください。
ネタバレ、あらすじと感想
今回のスタートは、船長会議でサルー船長によるディスカバリー号の活動報告のシーンです。
新しい惑星連邦・惑星艦隊の本部に到着してから3週間。船内のシステムも一新し、プログラマブル素材を導入し、ナセルは分離されて機動性が向上したそうです。
ん?、ごめん、わかんなかった。ナセルって、動力部分の筐体だよね、分離したら動力なくならない?、ってか、それだけの技術的更新をしたのに、簡単にできそうな「制服」はブルーのままなのね。
船長会議では、「レイリング7星の太陽フレア対策にシールドを追加」、「カイジェル12星の食糧難対策にレプリケーター (ラーマ船長)」、「ナセス星(基地)にて2か月後に補給(バンドラ船長)」っと、次々に指示が出されていく中で、サルー船長は「ディスカバリーなら…」っと口出ししますが、ヴァンス提督は静止して、「即応部隊として待機してもらう」といって、他の船長にディスカバリー号の特殊航行技術について他の船長たちに簡単に説明した後、緘口命令を念押しします。
そして、12時間以内にエメラルド・チェーンが動くとの事で、アルゲス星に警戒警報を出します。オサイラーという人物が勢いづいているようです。
意匠には3つ星があるのに、オリオンとアンドリアの2星人しか登場していないシンジケートですね。
次に、ディスカバリー号のクルーは新しいバッジを貰います。バッジの中に、ホロパッド、トライコーダー、コミュニケーター、携帯転送機が内蔵されています。
ブリッジのコンソールもアップグレード済みで、操作しやすいように見た目は極力変更しないで、プログラマブル素材で生体サインで操作できます。使用者に適応して形を変える素材だそうです。デトマーは「こんなの必要?」っと戸惑い気味ですが、残りのクルーはテンションが上がっています。
そこにフィールドの外から通信があり、ブックの愛猫グラッジが映っています。ブックはバーナムが欲しがっている「大火」の際の船の航行記録ブラックボックスを探しにエメラルドチェーン領土のフンハウ星へ行くけれど、失敗した時に備え愛猫をバーナムに預けるとの伝言が残されています。
ブラックボックスの最後の記録時間にバラつきがあり、バラついたブラックボックスの時刻が3つ揃えば、「大火」の発生位置が分かると考えたバーナムは、ブラックボックスとブックを助けに行く気満々ですが、サルー船長は、アルゲスへの出動に備え12時間の待機命令を受けており、動く気がありません。
バーナムは「火元が謎だと連邦の安定はありえない」と考えており、食い下がりますが、サルー船長は、譲りません。
「火元が謎だと連邦の安定はありえない」の理由がよくわかりませんでした。惑星連邦は、再び連絡を取り合えるようになったり、往来できるようになったら復活できるんじゃないの?
バーナムはガッカリして、泣きそうな顔になりながら、ジョージャウ皇帝に協力を求め、2人はブックの船でフンハウ星に向かいます。
フンハウは居住可能なMクラス惑星で、船の廃品回収が主力産業だそうです。
ブックへの気持ちを認められないバーナムを茶化していたら、ジョージャウ皇帝にフラッシュバックが襲います。テラン帝国の旗(?)に、凶器、フサンという名の仮面の人物がお腹から血を流して倒れている姿、ケバくなくてちょっと若い(?)ジョージャウがテラン帝国のバッジ(尖った碇の中央に地図?)を預けられ、工業地帯、など…
バーナムが心配して声をかけたところで、戦場のような宇宙船の残骸が散らばっているエリアに到着します。まもなくオリオン人の男性から通信が入り追い出されそうになりますが、テラン皇帝のテラン節で上陸を果たします。
バーナムはブックの愛猫グラッジの首輪についた発信機を逆探知してブックの位置を特定する装置を作ります。起動するたびに、みやーっと泣きます。バカウケ。
ジョージャウが、あのネコの巨大さだと、引力あるでしょ…って皮肉っているのが笑えましたが、もしかしてネコの秘密はその路線なのかも。皇帝の洞察力、鋭いからね。流石にないか…
上陸すると先ほどのオリオン人が、オサイラー(女性)の甥っ子であることが分かります。
つまり「オサイラー」はオリオン人ってことですかね?
「ベータ6星?、マリン=ジャイラ?」などと労働者の出身地について探りをいれるバーナムですが、はぐらかされます。なんとかブックを目視で確認したものの、アジア人顔のベイジョー人が盗みを働き、その罰として労働者を赤色のフィールドの外に逃げられなくする新技術のテストをする残酷なシーンで中断します。
何だかだでブックと会話が出来たバーナムは、ブラックボックスもブックも諦めない作戦を伝え、ジョージャウと時間稼ぎの為にわざと捕まり、オサイラーの甥っ子から赤色フィールドの制御機を奪い、労働者を救出します。
途中でジョージャウのフラッシュバックが再発していました。爆発する星とそこに落ちる人物(?)、皇帝になったジョージャウ(?)などの映像が映し出されていました。
逃げる時にブックを庇って被弾したアンドリア人のリンは、オサイラーに歯向かって触覚を切られ、捕虜逃亡防止の生体バッジを埋め込む係りにされてしまったそうです。何とか命が助かって良かったです。
アーチャー船長がシュラン将軍の触角を切られた時は、自然治癒に9か月かかると言ってましたから(ENT, S4, Ep13)、リンのアンテナは切られたばっかりなのかな?
ブックの船は、パーツに分離し、船型を変えることが出来る戦闘能力の高い船でもあるようです。ジョージャウ皇帝とバーナムが操縦する姿が様になっていました。
救出の際にゾーンアウトしたジョージャウを心配して事情を聞こうとするバーナムですが、ジョージャウ自身にもわかっていない様です。2週間ほど前から始まり、どんどん酷くなっているようですが、真心で助けようとするバーナムの言葉が、テランのバーナムと重なり、すんなり受け入れられない様子です。
バーナムとブックは、お互いの気持ちを確かめ合い、チュウチュウしていました。
めでたしめでたし。
サブストーリー:サルー船長とティリー新副官?(推測)
サルー船長は、バーナムが命令に反してディスカバリー号を抜けだし、ブックの船で救出に向かったことに気付きます。情報を聞かれたルームメイトのティリーは、命令違反だったことを知って、育ちの悪そうな反応をしますが、バーナムの命令違反を隠すと、ディスカバリー号の他の全てのクルーも同じレッテルを貼られるので、信用を落とすという理由で、ヴァンス提督に報告するように勧めます。
最後に、命令違反でブックを助けるために行動したバーナムは、サルー船長と共にヴァンス提督に呼び出され、ガッツリ怒られます。
ヴァンス提督は毅然としているものの「虫唾が走る」表情が多くて、なんか怖いです。テラン人?
反省した顔をしつつも、再び「大火の謎が解けないと、惑星連邦の再興はない」と主張するバーナム。
懲りないね。でも、もうちょっと具体的に理由を述べてほしいかな。
バーナムの処置は、サルー船長に一任され、サルーは、バーナムを副長から解任します。それに対して涙を流しつつも「あなたは正しいことをしたのよ」と、サルーのツライ決断に理解を示すバーナムの姿にポカーンとなってしまいました。
この流れだと、新副長は、「考え方が近い」という理由でティリーかも?、飛び級が凄すぎ?、それにしても副長の事を「No.1」と言いすぎるの、もうそろそろやめてほしいカモ。「No.1」はピカード船長をはじめ、数人の船長が自分の副官に向かってカジュアルに呼ぶときに使っていた表現で、正式な職責名は「First Officer」でした。ピカード艦長が「My number one is Will Riker.」なんて第3者に言うことはなくて、ライカー副官本人に向かってそう呼び掛けていたイメージだから、けっこうウンザリしてきました。日本語の翻訳は「副長」になっていることも多いみたいですから、こちらの方が違和感がなく、訳者のセンスに脱帽。
サブストーリー:アディラとスタメッツの友情
トリル星で共生生物と同化してから、元カレのグレー姿が見えるようになったアディラは、グレーからもっと人生を楽しもうと励まされます。
そこに現れたスタメッツは、アディラが作ったナノジェル製の新しいインターフェイスを貰って、驚きと感謝の表情です。
食堂でグレーと話をしている様子をスタメッツに見られて事情を聞かれたアディラは、スタメッツにグレーの幻想を見る事を告白します。スタメッツは自分自身も彼氏のコルバン医師を一度なくしたことがあり、アディラと自分が重なりアディラを信じます。
そして、アディラはスタメッツの腕に埋め込まれた接続器を取り除けるよう手助けします。
最後にスタメッツは、寝室で彼氏のコルバン医師に「アディラが自分と同じ体験をして、共感できる存在がいることに感謝し、彼女を助けたい」と思っている事を伝え、彼氏に励まされます。
最後に
ライナスのキャラは好きだけど、パーソナルトランスポーターの操作ミスのくだりが「くどい」っと感じたのは、多分私だけだよね…
それでも、くどいのは、くどいので、正直に書いてみたのでありました。
ところで、第1シーズン、第2シーズンと、バーナムが感じ悪くて、サルーとティリーが良いキャラだったのですが、第3シーズンになってから、不思議とバーナムに共感できる場面の方が多くなってきました。サルーの組織人過ぎる許容の狭さとティリーのしたたかさが微妙になってきました。
本当の意味でストーリーが興味深くなってきたって感じです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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