地名「薩摩」は、固有名詞なので、大文字スタートの「Satsuma」が教科書的な英語ですが、イギリスでは「satsumas」という複数形を持つ可算一般名詞です。
1薩摩、2薩摩と数えるのだと思うのですが、1薩摩はミカン1個です。笑。
日本でミカンといえば、愛媛とか和歌山が浮かんでくるのですが、英語では何故か「薩摩」なんですね~。品種の名前なのかな?
イギリスで温州ミカンが食べたいとき、一番近いのはこの「satsuma」です。でも日本のほど橙色じゃなく、柔らかくなく、甘くもない。でも、十分に似ています。
「Unshu Orange」というミカンもあるらしいのですが、スーパーで見たことがありません。
そもそも「温州」って本場の中国語では「Wenzhou」なのに、日本語の読み方がそのまま英語になっているのも面白いですね。
似たようなミカンは他に、Clementine, Tangerine, Mandarinなどが見受けられますが、どれもeasy peeler(簡単に皮がむける)を売りにしているっポイです。
ウィキペディア「マンダリンオレンジ」によると、インドをスタート地点にして発展する中で、イタリア系がClementine、モロッコ系がTangerine、中華系がMandarine、んで、日本系がSatsumaって事みたいです。
Clementineが最も甘い気がしなくもないのですが、何故かカゴに入れてしまうのは、「satsuma」です。日本びいきってやつでしょうか?
冬になるとミカンが食べたくなる自分が、日本人らしくて、思わずニヤリとなります。