【ネタバレ全開】クワーク

スタートレックの好きなキャラで2番目に浮かんでくるのがフェリンギのクワークって、ドン引きされるかも?

でも、本当のことだからな〜。

クワーク、ロム、ノグ、イシュカ、ゼックなどのDS9のフェリンギ達が大好きです。

フェリンギ族は、見た目が美しいとは言えないし、超・男尊女卑世界で、お金が全て、「利益こそ正義」で、強欲でしたたかで、あくどい。

いいとこなさそうに見えますが、悪くないんですよね…

めっちゃ攻撃的なのに友好を尊ぶ地球人、

感情的すぎるがゆえにロジックを重んじるバルカン人、

野蛮なのに名誉が全てなクリンゴン人、

めっちゃ優しいのに利益のためには道を外れるフェリンギ人。

面白い対比です。

守銭奴、フェリンギ

殆どの先進世界では貨幣経済ではなくなってしまったのに、フェリンギ人達は、ラテナムを稼ぐことに心血を注いでいます。

このラテナムを巡り騙し合いを繰り広げているのですが、惑星連合では貨幣経済が廃れ、そもそも価値がないので、ひどい目に会うのは往々にして後進世界の住人たちです。

このため惑星連合の宇宙人達から、冷たい視線を注がれております。

爆笑! Rules of Acquisition

Rules of Acquisition(利得の掟)という300条ものお金儲けの秘訣を聖典。

デキるフェリンギナーは暗記しており、これが引用されるたびに爆笑させられます。

しかし、どんなことからもOpportunityを見出せる明るく逞しい人々です。

フェリンギは現在アライアンス形式でフェリンギ政府という概念ではありませんが、アライアンス長のグラン・ネガスがBill of Opportunity (=機会権利)を発行し、商権をコントロールしています。

とにかく徹底した守銭奴たちです。

概ねどのシリーズでも悪どい守銭奴として描かれているので、好きな人は少ないかもしれません。

ゆかいなDS9フェリンギ人

唯一DS9では、クワーク、ロム、ノグなどがレギュラーメンバーとして登場し、暗いDS9に笑いをもたらしてくれます。

クワークは宇宙ステーション、ディープスペース9にてバーを経営しています。

善悪ではなく、利得で動くフェリンギだけに、カーダシア帝国がベィジョーを占領していた頃からこの宇宙ステーションで営業しており、ベイジョーが独立を果たし、惑星連合が入ってきて、儲けの余地なしと見ると撤退を考えます。

ところが甥っ子ノグが窃盗未遂で逮捕され、惑星連邦から派遣されてきた新しいシスコ指揮官(後のキャプテンシスコ)に甥っ子を盾に脅されてDS9に居残ることを決意します。

シスコ氏、スターフリートなのにあくどいです。

この甥っ子ノグは、フェリンギの徒弟制度から離れて学校に行き始めたり、惑星連合の士官学校に入学する初めてのフェリンギ人になったり「利得」からどんどん離れていきクワークの頭を悩ませます。

ノグの父であり、クワークの弟であるロムは、こき使われることが嫌で、機会がある毎にクワークの店の権利を譲り受けようと画策しますが、それ以外はフェリンギにあるまじき欲の無さ(破産に対する恐怖心はある)でフェリンギ的にはダメなやつ。

クワークの母親のイシュカは、超男尊女卑世界にありながら、類まれな商才を持つ自立した女性で、フェリンギ女性の禁忌をことごとく華麗にスルーして、アライアンス長(グラン・ネガス)であるザックのパートナー兼アドバイザーに収まってしまいます。

このようなフェリンギらしからぬ身内に頭を抱え、惑星連合の倫理観に晒されつつ、ただ1人、利得を求めるフェリンギスピリットを崩さないクワークは、おかしくもあり、微笑ましくもあるキャラクターです。

愛されキャラ、クワーク

フェリンギの世界観が好きすぎて、クワークの説明が少ないですね。m(__)m

実はクワーク、守銭奴ではありますが、懐が深い愛されキャラです。

DS9の治安を取り締まるOdoは、真面目堅物人間。隙あらば怪しげな儲け話に手を染めるクワークと犬猿の仲。

と、思いきや、クワークのスーパーコミュ力でなんだかわからない絆を形成していたりします。

何気にとんでもないのが、このクワーク、後にHouse of Grilkaの当主になるグリルカと結婚し、クリンゴン24名家にHouse of Quarkとして名を連ねたことがあります。

彼女の家を救ったお礼に離婚してもらったのでごく短期間でしたが、排他的なクリンゴン最高議会でちゃんと認められた家名になったのですから、なかなか凄いことです。(DS9、第3シリーズ、第4話)

底抜けに明るく、果てしなく前向きなフェリンギ人にしてはよく頬杖をついてボヤいているので、実はクワークが最もフェリンギっぽくないのかもしれません。

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