【ネタバレ】植民星テラ・ノヴァの謎、ENT S1 Ep6

3.5

スター・トレック:エンタプライズ、シリーズ1、エピソード6、「植民星テラ・ノヴァの謎」のネタバレ感想文です。

しょっぱなからネタバレなのでご注意ください。

ネタバレ、あらすじと感想

タイトルの「テラ・ノヴァ」は、月や火星に入植を果たしていた地球が、太陽系の外に植民地を作る始めたの大実験で、往路だけでも9年がかりの大冒険。

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日本語訳がついてなかったけど、月のコロニーが「New Berlin」で、火星が「Utopia Planitia」です。

入植後、地球が第2弾の入植者を送ろうとしたら、他人を受け入れるのはイヤだと入植者が反対し、他に居住可能な星はなかったので、地球との関係が悪化。とうとうテラ・ノヴァからの連絡が途絶えてしまった。

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自分も入植者なのに、他の入植者を受け入れないって、心狭すぎ。それでもアメリカのドラマかよ…

テラ・ノヴァに到着したアーチャー船長は、通信を試みるが返事がありません。コロニーは無傷なのに、生命反応もなく、地表に軽度の放射能が観測されるものの、上陸は可能なレベルということで、アーチャー船長は上陸を決めます。

攻撃を受けた痕跡はないが、放射線崩壊のデータから70年前は致死レベルだったことが分かります。当時は乗って来た宇宙船を解体してコロニーに仕立て直せるような作りだったので、いったん入植すると宇宙には出られなくなりましたから、何らかの事故で放射線が降るようになっても遠くに逃げるのは難しかったとのこと。

操縦士のメイウェザー少尉は、最後の地球への通信を辿るため通信塔を調べ、武器士官のリード大尉は人型の生命体を発見しますが、数百メートルある網目状の洞窟に逃げられてしまいます。

メイウェザーとトゥポルを見張りにたてて、洞窟に入るリードとアーチャー。リードが被弾し捉えられてしまいます。

洞窟の中で攻撃してきたのは、地球人で、自分たちの事をノヴァ人と呼んでいることがあります。彼らは聞く耳を持っているようには見えず危険でしたが、アーチャー船長は飽くまで対話を望み、デノヴラ人のフロックス医師を連れてリードの下に案内してもらうよう願います。

ノヴァ人は、放射線の雨の原因が地球からの攻撃だと勘違いをして敵視していることが分かります。説得と説明を試みるアーチャー船長ですが、ノヴァ人は信じません。フロックス医師が年老いたノヴァ女性の治療を申し出ると、それには承諾します。

治療の途中にノヴァ人に入植時の写真を見せますが、アーチャーがノヴァ人を騙そうしていると感じ、拒否します。

トゥポルの調査で、放射能と関係がありそうなクレーターを発見、70年前にコロニーから500キロメートルほど北に小惑星が落ち、当時は2,000メートルほどの深さだったと想定されます。地殻は主にベリジウム鉱で、衝突熱で放射性の雲が発生し、ノヴァの北半球を1年以上覆い、ノヴァ人が言う毒の雨を降らせたことが分かります。

捉えられているリードは、ディガーの肉をふるまわれ、洞窟の音響を利用した角笛とも貝笛とも言えないノヴァ音楽を聴きます。

ノヴァからの最後の通信を解析したメイウェザーは、ノヴァの排他派マーク・ローガンが軌道に入る船は破壊すると脅したことを推測した上で、ノヴァ人が小惑星衝突を地球からの攻撃だと勘違いしていた音声を聞かせます。残念ながら上空を覆う厚い雲でメッセージは届きませんでした。大人たちが地球人を敵視しながら死んでいったことが子供らに刻まれ、3代も引き継がれていることから、交渉の難しさが明確になります。

更にフロックス医師は、毒の雨に汚染された水を飲み続けているノヴァ人親子にマイクロ細胞の崩壊を検知します。アーチャーは彼らを地球に連れ帰ろうと説得しますが、ノヴァ人たちは受け付けません。

八つ当たりしながら強引に「地球に戻ることが正しいことだ」と説得する作戦を立てようとするアーチャー。地球の地上での生活は彼らの生まれながらの権利だと、自分たちの生活が「正しい」と信じています。

対してトゥポルはアーチャーがやろうとしていることは、3世代に渡って洞窟に暮らしたノヴァ人を慣れない世界に放り込み、順応を期待し、彼ら自身とノヴァ文化を破壊することだと指摘します。

そこで、放射線汚染がない南半球に彼らの洞窟に近い環境を探し、再度ノヴァ人たちに移住を薦めます。それでも地球人がノヴァ人を騙そうとしているという疑いがぬぐえませんが、メイウェザーの「僕らは君たちの土地が欲しいわけじゃない。君たちを助けたいだけだ。」と思わず口を挟みます。

ノヴァに上陸すると、地殻が陥没し、9メートルの地下に落ちてしまいます。リードに合流する道すがら、地震の影響で大木の下敷きになり地下水におぼれそうになっているノヴァ人を発見し、アーチャーと息子ノヴァ人が協力して助けます。

それで少しは地球人を信頼するようになった隕石前からの生き残りバーナデットが、アーチャーの南半球移住計画をみんなに伝えることを決め、めでたく南半球への移住がかないました。

エンディングは、歴史ファンの宇宙世代メイウェザーが、ノヴァの秘密が明らかになった事、彼らを助けられたことを喜び、地球に吉報を伝える役を仰せつかっていました。

最後に

ここまでのところ、『エンタプライズ』が描こうとしている地球人の本性は、「疑い深く、執念深く、短絡的で、無謀」って感じにしか見えないのですが、私の見方が間違えているのかな?

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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