前回、惑星連邦の宗旨と船長の意思に逆らいクリンゴンに攻撃しようとして、ぎりぎりスレスレで船長に制止されたバーナム副官。当然、刑務所行きだよね…?
以下、ネタバレ全開ですので、ご注意ください。
ネタバレ、あらすじと感想
今エピソードは、バーナムがUSSシェンジョウに初搭乗した時の回想からでした。サレク大使はバーナムの「後見人」だそうです。バルカン人の服とヘアスタイルでツンとしたバーナムさん。
ジョージャウ船長から手を差し伸べられるも握手を拒否。「交渉であるまいし、挨拶だけで結構」だそうです。バルカンで教育を受けて、バルカン科学アカデミーで教育を受けた唯一の人間で、バルカン遠征隊に入るのを目標にしてきたので、地球人と活動するのは不本意なのがみえみえです。

何様ですか?、バルカン人は論理を重んじる論破大好き宇宙人ですが、バルカンでも組織や指揮系統のマナーや礼節は徹底されています。バルカン人に幻滅しちゃうような行動はやめて欲しい。
クリンゴン船24隻に囲まれたシェンジョウは大ピンチ!反省していないバーナムは「クリンゴン最高評議会の24名家と同じ数よ!誰かがクリンゴン帝国を一つにまとめて惑星連邦と戦うつもりなのよ。」と船長に進言します。
ジョージャウ船長は、分かっていたとしても、バーナムの罪状を並べ、職務を解任して、拘束室へ連行させます。命令を出した本人が動揺して悲しそうな表情を見せるのが印象的です。
一方、集まったクリンゴンは、全く一枚岩ではありません。Kor家は従わない模様。トゥクヴマは最高評議会の24名家に名を連ねたお家柄じゃない模様。

そりゃ、ダメだ。TNG&DS9のウォーフのせいでMogh家が衰退してから、村八分に遭って、不名誉の苦痛に耐えかねていた弟のKurnは記憶を消されてNoggra家の養子に、ウォーフは後でMartok家に入れてもらってました。家柄がモノをいうクリンゴンですから、率いるに家柄がないのはイタイ。
トゥクヴマの家は、もともと「光の衛兵」の船を所有する家柄だったっポイですが、トゥクヴマが飛ばなくなったのを修理したり、クローキング(=遮蔽)技術を開発したりしたようですね。

クローキング技術と言えば、ロミュラン人。クリンゴンのクローキング技術は、ロミュランとクリンゴンが同盟を結んでいた期間にロミュランから購入したんだと思ってました。
ところでクリンゴンが認知する惑星連邦との最後の戦いは「ドナテュー5星」が最終の戦いだった模様。これは惑星連邦が言うとこの100年前なのか、バーナムが子供だった頃のドクタリ・アルファのことなのか、気になります。
クリンゴン達がのんびり議論している間に、惑星連邦側も救援が到着します。クリンゴンの信号妨害もなくなったので、通信を始めたジョージャウ船長の「平和が目的」という言葉にトゥクヴマは過剰反応し、「惑星連邦はクリンゴンそのものを破壊する」と扇動して攻撃を開始します。

トゥクヴマが惑星連邦を敵視するようになった原因は後から語られるのでしょうかね?、もしくはただ未知の文化を政治利用しようとしているだけでしょうか?
開戦するも拘留されたままのバーナム。脳震盪を起こして混乱した同僚コナーが訪れますが、拘留室も攻撃され、バーナムは意識を失います。
そこに遠く離れた場所にいるサレク大使がバーナムの意識の中に現れます。子供の頃の学習センターの爆破事件以降、バーナムの中にサレクの精神の一部(カトラ)が残っているために、遠距離精神通信が可能なんだそうです。

チートですか?、この「バルカンの学習センターの爆破」は、「ドクタリ・アルファ」とは違うモノ?、だよね?、混乱しますな。
USSシェンジョウは、健闘するもボロボロになり、連星の重力圏に吸い込まれそうになったところで、USSヨーロッパのアンダーソン提督がトラクタービームで引っ張り出してくれます。
アンダーソン提督はトゥクヴマに停戦を提案し、トゥクヴマは了承し、USSヨーロッパへ向かうと言いますが、実際にはクローク技術を使って隠れていた巨大クリンゴン戦艦がUSSヨーロッパを分断しようとしますが、USSヨーロッパは自己爆破します。他のクローク船も姿を現わし、惑星連邦はボロッボロに負けを喫します。
トゥクヴマは、24名家の代表たちに、首都クロノスで「クリンゴンは統一された帝国の元で再び戦う」ことを喧伝するように指示し、惑星連邦側には「お前たちを生かしているのは、クリンゴンの方が上であることを知らしめるため。お前たちを知る気はないが、トゥクヴマがクリンゴンの統一することをお前たちが知るのだ」と言い放ちます。

強烈な自己顕示欲ですね。「お前たちを知る気はない」って、惑星連邦の何たるかを知らないで、クリンゴン達に「惑星連邦がクリンゴンそのものを破壊する」とか言っちゃってるの?、ヤバいよ。このお方。
クリンゴン達がお葬式の準備をしている間、ジョージャウ船長とサルーは対抗策を練っていました。そこに拘束室から逃げ出したバーナムが現れます。ジョージャウ船長のバーナムの生存にホッとしたような喜んでいるような表情が印象的です。
バーナムは、トゥクヴマの命を奪ってしまうとこの戦いがクリンゴンにとっての「聖戦」に変わり、深刻化するので、逆に捕虜にすることでトゥクヴマを「クリンゴン人の恥さらし」にして彼の力を削ぐことを提案します。

バーナムが初めてまともな事をいいました!驚き!!
ジョージャウ船長は、バーナムがバルカンの影響で人間性を失わないように自分の船に呼び込んだ。サレクはジョージャウ船長が「失意の底でも希望を見出す人間」だからとの事。その影響を受けてバーナムもバルカンが着せた殻を破ってくれることを信じていたのに、うぬぼれていたと残念がります。
対して、バーナムは、スターフリートのルールよりもクルーや船長の命の方が大事で、それは論理でも感情でもなかったと伝えます。
ジョージャウ船長は、クリンゴンが回収している遺体に光子魚雷を仕込み、敵戦艦のシールドを無力化し、トゥクヴマを捕虜にするために、バーナムと共に敵艦に潜入します。
ところが、ジョージャウ艦長がトゥクヴマに倒され、その怒りからフェイザーを青色のスタン(気絶)から赤色のキルに変えてトゥクヴマを亡き者にします。

「捕虜」にしようという提案とは、真逆の行動をとって、自らの手で「避けようとしていた聖戦」に変えてしまったのに絶句。これにはYoutubeのトレッキー達も猛反発でめっちゃ嫌われてました。わかるわ~。
バーナムは、軍法会議にかけられ、階級を剥奪され、終身刑に処されます。

ディスカバリーは、軍法会議もヤバいね。真っ暗で裁判官の顔とか全然見えないダークモードでしたよ。
最後に
このエピソードから、ただのイヤなヤツを突き抜けているバーナムに対してキライキライ病が発病し、今に至るまで治っていません。
主人公、変えてくれないかな…
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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