ベテルギルスがスーパーノヴァを起こすかもしれないとの話が出ていました。近隣の宇宙人たちは引っ越しを開始しているのかしら?、なんて、「ロミュランの恒星」の感覚で心配してしまいます。
相変わらずツッコミどころ満載で、最初からネタバレしていますので、ご注意くださいませ。
ロミュランの避難地はアジアンテイスト
お、ニンジャみたいなのが出てきた!
女性のニンジャグループだけど大して隠れた存在ではないので、中国武道の峨眉派みたいな感じ?
村の様子もどことなく中国の時代劇っぽい。
今回は、14年前のベータクワドラント、バシティ星に移住したロミュラン集落からのスタートです。姉弟種のバルカン人たちがどっか和風なので、ロミュランもアジアンテイストでも不思議ではないですが、これまでロミュランと言えば、灰色の船に灰色の制服に、灰色な人たちというイメージだったので、忍者屋敷の質素だけど美しい内装は、ちょっとした驚きでした。
しかも景観が美しい!
そこに引き取られた男の子をよく可愛がっている様子にはもっと衝撃をうけましたけど。キャプテンピカードと言えば、子供嫌いで有名で、キャプテンピカードデーとか、S5、E5『Disaster』では苦虫をかみつぶしたような顔で最低限の対応しかできなかったのですが、めっちゃ子供慣れしていてびーっくりしました。
にこやかなお嬢様じゃなかったDr.ジュラーティー
「宇宙って、ものすごく退屈ね…」から始まるDr.ジュラーティーとリオスの会話は、面白くはあるけど、第3話のピカードさんの「SFの良さが分からん」に通じる作品ディス?
アメリカンジョークでしょうか?
それにしても、第3話までのジュラーティー博士は、にこやかなお嬢様風で、空気読まないお姫様キャラなのかな?っと思っていたのですが、第4話では全然そんな感じじゃなくてガッカリ。キツイ女性ばかりじゃないといいな~なんて変な期待は寄せてはなりません。
続いて出てくるサービスホログラムで第3番目の人格を演じるリオスさん。フランスのピカード邸宅を忠実に再現してくれた模様。
そこに「バシティー星へ寄り道する件」について抗議するために乗り込んできたラフィー。どうやら現在のバシティー星は政治的にも治安的にも状況が悪くて危険らしいです。
更にDr.ジュラーティーも加わって、チーム会議。
バシティー星、再上陸
そこでピカードさんが最近の事情をほとんど知らないことが明らかになり、タルシアーの仇敵であるクワットミラットという尼さん武道家たちの助けを受けようとしていることについて話し合われます。どうやら尼さん武道家の宗旨は「絶対的な率直さ」という気持ちと思考と行動の統一である模様。今話のタイトルにもなっていますね。
でもダージの死によって、冒頭の少年や尼さん達のことが思い出されて行きたくなったことをラフィに見抜かれています。
なかなかバシティー星に上陸する術が見つからない一行に「俺の名前を出せ」と言うも、「それ、最初にやったけど、ウケは悪かったよ」っと言われるピカードさん。完全に現実が読めなくなっているお年寄りっぷりが悲しい。
リオスさんに「現金での賄賂が一番だよ」と言われ、最初は鼻であしらうも、ため息とともに諦めます。うぉ。よく、頑張りました。
バシティー星に再上陸したピカードさんですが、レストランの策の近くに「ロミュラン人以外おことわり」という看板があったり、雰囲気悪い感じ。
いちゃいちゃ班、絶好調
自殺を図ろうとしたラムダを見舞うソージを慰めるナレク。いちゃいちゃ班は、そのままバーへ行き、ソージはナレクの正体を聞き出そうとしますが、ナレクは情報をちょいだししながらも、古代ボーグ儀式と称しながら、廊下でスケートごっこをします。
共感するポイントはないのに、この二人を応援したくなってきましたぜ。
尼さんじゃなくて成長した少年を連れて帰る
冒頭のエルノア少年の家を探してやるという約束を守れなかったピカードさんは、彼を見ると恥じる気持ちが起きるのか?とボス尼さんに聞かれ、彼だけじゃなくて、貧困や、人種差別などの現状についても説教を垂れようとして、「あなたは一人を助けられなかったからって、全部を諦めたよね。エルノアはまだ救えるわ」っと、たしなめられます。
エルノアは男性なので、訓練を終えても一生涯クワットミラットの一員になることはできないから、ピカードについていって死んでしまっても、その前に生きることができたことが喜びだと変なフラグを建てていました。
普段は大義の為に動くクワットミラットの機能の一部である、カランカカイという個人の問題への助力をエルノアに求めることにしたピカードさん。
エルノアとピカードさんの問答が始まりますが、どうして「僕」なの?っというエルノアの質問に上手く答えられないピカードさん。子供の扱いは上手くなっていたピカードさんのコミュ力不足で上手く気持ちを伝えられず、エルノアは怒って立ち去ってしまいます。
仕方がないからトボトボ帰るピカードさん、村に立ち寄り、「ロミュラン人以外、お断り」の看板を外して、踏みつけにして、ずかずかとお店に入って、トラブルを起こします。
例え現状が気に入らなかったとしても、自分の価値観を通して、看板に表れている現地の人の心情を踏みにじるのは良くないね。
んで、エルノアが表れて、相手を殺して、ビームアウトするのですが、これは、どうなんだろう。絡んできたロミュラン人は乱暴だったとしても間違ったことを言ってはいなかったんだよね。
それでピカード節を炸裂させ、約束を守れなかったことを間接的にエルノアに詫びることができたっぽいのですが、ビームアウトした瞬間に、「殺すことはなかっただろう、今後は自分の意向に従うように」と叱りつけるピカードさん。
ムードスィングが速すぎて、ついて行けませぬ。
気持ち悪い姉弟
ナレクの気持ち悪い姉が、気持ち悪く登場し、ソージは目的があってボーグキューブに訪れているのだから、気を緩めないようにとの忠告と共に殺されかけます。
気持ち悪いけど、名演技ともいう。
セブン登場
『スタートレック:ピカード』初の宇宙ドンパチ?
ロミュラン船からの攻撃を受ける一行の船に、ホームレス風ワイルドホログラムパイロットが呼び出され、リオス第4キャラが登場。スペイン語でしか話さないのですが、何?、ユニバーサルトランスレーター壊れてんの?
ロミュラン語もそうなんですけれど、今作のユニバーサルトランスレーターってどういう設定なんだろう…
しきたりを尊重する系のボディーランゲージは昔からあったけど、「外国語を覚えて相手の言葉で話しができるのが美徳」という文化はスタートレックにはなかったんだけどな…
ロミュランのテリトリーの大きさから鑑みるに、ロミュラン語ってかなり主要言語に近いよね。エンセン・サトーよ、あなたの努力が無駄になっているようですまぬ。って感じ。
兎も角も、最後の最後にひらりと現れた凄腕パイロットの助っ人をビームアウトしたら、元ボーグのセブン(7 of 9)が出てきました。
おぅ。セブン、相変わらずお美しくて、そっちが驚き。
次回、ソージがいるボーグキューブに案内してくれるのかな?
最後に
第3話まで地球から動かないし、新しい世界観を伝えるのにいちいち過去キャラが出てくるし、新しい世界観が暗くて悲惨だし、第2話以外のエンディングは懐古厨サービスっぽい感じだし、『ピカード』が最初のスタートレックの層の人たちにも楽しめる作品になっているのかな?って、とても心配になります。
ゲームだと新規殺しは叩かれるべくして叩かれるんだけど、これはそれにかなり近い印象。
このレビューも過去作のことに触れて説明を加えてるけど、うっとおしいのかも?
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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