【ネタバレ全開】ショートトレック、Calypso、レビュー

スタートレックディスカバリーのシーズン2の前に4本のショートトレックが出ていました。シーズン2が終わって、ストーリーとの関連性が深かったことが分かったので、4本の中でも特に謎が多かったCalypsoを見直してみました。

以下、ネタバレを含みますので、ご注意ください。

まず題名のCalypsoは、ギリシャ神話の女神(?)の一人らしいです。流れ着いたオデュッセウスに恋をしてしまう悲恋の物語のようです。

このストーリーでも、ディスカバリーでクルーを待っている間に1,000年かけて進化したAIのZoraが、死にかけた状態でエスケープポッドで流れてきたCraftを助けて、恋に落ちます。

この進化したAIは、DSCのシーズン2で消されることを拒否したアーカイブデータですよね?

だとすると、セカンドシーズンの時には「生存」の意思を見せただけだったアーカイブデータは、かなり人間的な心の機微をもつ存在に進化していました。

このAIの声が伝えてくる感情表現が豊かで、声だけで、こんなに気持ちが伝わるもんなんだねっと、感動しました。

一方、Craftの方は、Alcor 4という、人間の植民が進んだ星に住んでいたようです。

Craftという呼び名から、モノ作りに携わるっぽい人だと推測されるのに、V’daryshとの戦争の「戦士」として死にかけていたわけなので、一般人も戦争に参加しなければならないほどの苦しい戦況なのかな?

Craftが盗んだ「敵」のエスケープポッドでは、「Betty Boop」が流れていて、Craftはそれの消し方がわからなかったので、延々と聞いているしかなかったのです。「敵」の「V’darysh」は、過去の遺作を大切にすると言っていて、それがアメリカのアニメ「Betty Boop」なので、人間同士戦っているということですね…

youtubeの英語勢は、 「V’darysh」は、「Federation」が変化した呼び名だとかいっていましたから、Craftは、千年後のMaquisみたいな感じかな?

Craftがタトゥーを入れていたのは、MaquisのChakotey (Star Trek Voyager)となんとなく重なります。

他にタトゥーを入れていたのは、Dorvan 5から強制退去させられそうになっていたアメリカンインディアンたちです。 (TNG, S-7, Journey’s End)

Dorvan 5の居住者たちは、Federationの保護下から離れて、カーダシア帝国領になってもそこに居つくことにしましたから、Federationとは一線を画す人間の文化圏が存在することは確かです。

彼らがやっていたビジョンクエストをChakoteyもやっていたし、Maquisの反骨精神とDorvan 5の信念には重なるものがあるのですが、その辺りがいい塩梅にブレンドすると、CraftのAlcor 4に繋がるのかもしれません。

DSCのセカンドシーズンの第7話あたりで未来から訪れたAIは、Alcor 4側についてフェデレーションを潰そうとしているZoraだったりするのかな?

最後までお読みいただきありがとうございました。

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