キングダムハーツといえば、ディズニー世界を散策しながら、スクエニの映像美、目が離せないストーリー・プロット、FF系とディズニーキャラと共に戦う軽快な操作感にのめり込むアクションRPG!
10作品を越える過去作に張り巡らされた伏線を回収しながらフィナーレへと向かい、睡眠不足な日々を過ごす…
のだとばかり思っておりました。
ネタバレも含みますので、ご注意くださいませ。
基本情報
原題 | キングダム ハーツIII |
タイプ | アクションRPG |
リリース日 | 2019年1月29日(UK) |
開発元 | スクウェア・エニックス |
プラットフォーム | PS4, Xbox one |
評価(最大5) | ☆☆ |
※これは1周目が終わったばかりで、やりこんでいない状態での評価です。
マップやフィールドの作り込みはスゴイ
ディズニーアニメが舞台になっているので、リアリティーを求める景観美・写実美という感じではありませんが、原作の世界観の表現力は流石、スクエニ!
マップはシンプルですが、壁を駆け上がったり、標的物までスライダーで飛んで行ったり、ぶら下がってクルクルしたり、ギミックに溢れた楽しいフィールドでした。
ちょっと大人になった(?)ソラ
過去10作以上(?)の登場人物がひっきりなしに登場して、大変なことになっていましたが、メインストーリーは、ソラとドナルドとグーフィーのトリオで進みます。
ソラは、もっと天真爛漫、底抜けに明るい「The・主人公」って感じだった印象があったのですが、大人になったのか(?)、繊細で少々自信がなさげな感じが加わった気がしなくもないです。
多すぎる登場人物たち
私は過去作をかなり網羅しているので、キングダムハーツ固有のサブキャラたちが出てくるのは、懐かしく、嬉しかったのですが、そのせいでディズニー系の新しい登場人物たちの影が薄くなったのは、もったいない気がしました。
過去作に登場していたFF系のキャラたちは全くでてこなかったのが残念です。
つまらない敵たち
とても残念だったのが、今作では敵が全く深堀りされていなかった事です。
敵キャラが薄っぺらいのは、つまんない。大御所のマスター・ゼアノートですら本編では深堀りしてもらえていませんでした。
初めて遊ぶ人は、シアターモードのアーカイブで過去のストーリーを見ることが出来るものの、それでと十分に面白かったのかよくわかりません…
13機関の面々も節々に毎回違うキャラがチョットだけ出てきて、サラッと中ボスを召喚して、サクッと帰る。「え?、もう帰るの??」って感じでした。
もうちょっと詳しい近況報告が欲しいです。そして最後にちょろっと戦えます。ちょろっとね。
「え?、この人達これで終わりなの?、個性的な外見のモブキャラ?」って、もうガッカリですよ。
音楽
音楽に関しては、いい意味でシリーズを通して同じ感じで安定していました。
各ディズニーダンジョンのテーマソングはいつもどおり原作に敬意が払われているようでした。
テーマソングの『Don’t think twice』は、気づいたら頭に残るサビを鼻歌で歌っちゃってます。
何年か前に流行ったアナと雪の女王の『Let it go』をエルサが歌っていましたっけ。
ストーリー
ディズニー系のストーリーがとっても薄く感じました。それ自体はあっさりしていていいとも言えます。それにしては超豪華な「モブキャラ」ですね。
ディズニーランドへ行って、アトラクションに乗るかどうかは、オリジナルストーリーを知っているかどうかとは関係ないのに似ていて、ディズニーキャラは「おまけ」。
キングダムハーツ固有のキャラ、アクア、ヴェントス、ロクサス、テラ、ナミネなどの伏線が回収されて行ったり、リク、カイリ、アクセルの近況が知れたのは嬉しかったです。
酷いエンディング(ネタバレ)
折角会えた、ソラとカイリですが、ストーリーの最後でまた離れ離れになります。
ストーリーの最後に、「自分の旅はカイリを探すところからスタートして、いつも会えたと思ったらすぐにまた会えなくなる。今度こそちゃんと見つけるんだ!」などと、かっこいいこと言って、カイリを探しに出かけたソラ。
エンディングですべてのストーリーラインの仲間たちがビーチで楽しく遊んでいて、遠くの方で、あっという間に戻って来たカイリとソラが手をつないでヤシの木に座っていて、
ようやくの大円団を迎えると感激したその時、
カイリの頬を伝う涙と消えてしまったソラ。
「は?、スクエニ、バカなんですか?」
っと、テレビに向かって、声を発してしまいました。
あそこまで全てのストーリーを丸く揃えて、最後の最後に中心人物で最大の貢献者であるソラを消しちゃうの?
主人公やヒロインを殺しちゃうのって、スクエニの常套手段。FF10とFF10-2は別枠で考えるとしても、ワンパターンすぎ。
他のエンディング考えることが出来ないんですか?
スクエニにファンが喜ぶエンディングを期待する方がバカなんでしょうけどね。
次回作への伏線のつもり?
そもそも次回作への伏線なら、謎の箱がありました。マレフィセントとピートがしょっぱなから追っていた謎の箱。
パイレーツオブカリビアンでちょっと出てきて、エンディングの最後の最後にムービーが追加されていました。
いや、あれは、いったい何だったんだろう…
希釈されまくったメインストーリーに、雑過ぎる伏線。
神ゲーだと思っていたゲームは、金の亡者が次回作を買わせるために作ったゴミでした。ショックが大きくて、立ち直れません。
アクション
アクションは、正直、一回、断念しそうになりました。
キーブレードでのバトル自体は、簡単な操作で、派手なエフェクトが出るいつもの楽しいアクションなのです。
くじけそうになったのは、イベントアクション、ミニゲーム、サブゲームが多すぎて、延々とチュートリアルが続いたこと。
いや本当にダルかった。
個人的に一番つまらなかったのは、中盤のパイレーツ・オブ・カリビアンの海賊船の砲撃バトル。

↑久しぶりにゲームしながら寝落ちしてしまった気がします↑
道具・宝・アイテムなど
今回、ストーリーに組み込まれているミニゲームがだるかったので、その上さらにアイテムを集めながらまったり遊ぶ気になれず、ほとんどアイテム集めをしていません。

そのツケで、お気に入りの武器を強化する為に必要なアダマンタイトが見つかりませんでした…
最後の3日ぐらいを武器強化のアイテム探しに費やしたことが結構痛かったです。一つ前の強化アイテムからしてザクザク手に入る感じじゃないし、アダマンタイトは結局諦めたし。
無念。
武器を強化するときは、慎重にご選定なさった方がよろしゅうございますよ。
ダウンロード・データロード
今回はダウンロード版の予約購入を行ったのと、イギリスでの発売日1月29日に出張に出ていたのとで、ダウンロードにどのくらい時間がかかったのかよくわかりませんでした。
ゲームのロード時間は、SSDの割には長めのロードにたまに遭遇するといったところでしょうか。左程ストレスはありませんでした。
総括

1度断念しそうになって、1度つまらなすぎて寝落ちして、ストーリーに不満なので、やり込みも2周目もやらないでしょう。
期待しすぎた私が悪いんでしょうけど、面白くなくてビックリしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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