キャプテン、ガブリエル・ローカは、『スタートレック:ディスカバリー』で3番目に好きなキャラです。
個人的に『ディスカバリー』の主人公が嫌いすぎて、頑張っていいところを探しているところです。
ところが、共感出来るように描かれているキャラが少なく、むしろ嫌な奴っぷりの振り切れ方が潔いキャラの方が丁寧に描かれている様なところがあり、キャプテンローカはその筆頭です。
登場した瞬間から、普通のスターフリートキャプテンとは違う独特のダークな雰囲気を醸しており、他の単なるイヤな奴とは一線を画しておりました。
彼は彼の信念に忠実であり、目的を果たす為の戦略策定と実行力が高く、愛も深い。
すごくカッコいい生き方なんだよね〜。
最終的に彼が一貫してスターフリートキャプテンになりすましていた並行世界テランエンパイア(地球帝国)のキャプテンであることが判明すると、全てのピースがぴたりとハマり、その手際の鮮やかさに脱帽します。
第1シリーズで描かれた悪いローカが、テランにおいて皇帝に次ぐ実力と魅力を持った人物だろう事は疑う余地がありません!
そうなってくると、行方不明で死んだと思われている惑星連合の良いローカは、シリーズで最高に魅力的なキャプテンだったとしてもおかしくないわけで、シリーズ2で救出される日が来て欲しいと期待が膨らみます。
主人公かつ反逆者 マイケル・バーナムを終身刑から独断で拾い上げるなど、スターフリートの倫理観に削ぐわない行動を繰り返し、危うく船長の座から降ろされそうになり、ハラハラさせられました。
その時々の彼の理由づけには共感出来る部分があるし、何よりそれで人々が救われたり、大きな科学的成果が出たりしているので、ギリギリのところでセーフになってホッとします。
最初こそダークなキャプテンに違和感を覚えたものの、いつの間にか彼のためにハラハラしたり、ホッとしたりするようになっていて、もうすっかりファンですな。こりゃ。
スターフリート的な倫理観はそっちのけで彼のリスクを恐れない姿勢や強固な意志に感銘を受けちゃう。
性格的な部分も現代風になっていて、キャプテンピカードやキャプテンシスコほど演説調ではないし、キャプテンカークやキャプテンアーチャーほど、「いい事言ってるぞ!」のドヤ顔じゃなくて割と自然な話し方なのも好きです。
彼の研究室にはドス黒い武器コレクションが飾られていますし、執務デスクには大問題生物トリブルが置かれていて、なでなでしていたりするし、ダークで怪しいキャプテンがいい事言ってもサマにならないか?
苦笑。
そして最後にマイケルバーナムが彼の味方になりますって決めた時の嬉しそうな顔が、とても柔らかい優しい顔で、本当に愛してるんだな〜って、切なくなっちゃいます。
愛されているマイケルバーナム側に好きになれる要素が皆無で、かなり微妙ですけどね。
ディスカバリーの中では数少ない割とちゃんと描いてもらっているキャラクターだったのに、皇帝にエネルギー炉に落とされて、サクッと死んじゃいました。
残念。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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