【ネタバレ全開】希望を信じるもの(前編)、DSC S3 Ep1

4.0

スター・トレック:ディスカバリー、シーズン3、エピソード1、希望を信じるもの (前編) のネタバレ記事です。最初からネタバレ全開なのでご注意ください。

こんな想像力があるなら、なんで初めから時代設定を正史の「未来域」にしなかったんだろう?

そんな疑問が浮かんでくるような未来感とワクワク感を携えて、『スタートレック:ディスカバリー』が返ってきました。

ネタバレ、あらすじと感想

ホログラムの目覚まし時計(鳥)に、ホログラムのベッドが仕舞われ、ホログラムの歯磨きが済んだら、ホログラムのデスクが登場し、オフィスに変身し終わったら、ホログラムのコンピューターが出て、ホログラムの壁を取り払って、業務開始!

清楚な制服を着た男性が惑星艦隊のロゴが入っている物理的な箱をデスクに置きます。

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なんかスゴイ未来感!ホログラムの技術で1つの部屋がなん様にも変わるムダに省スペースな自宅兼オフィス。目覚まし替わりの鳥は、ちょっと悪趣味だと感じなくもありませんが、これが最新の惑星艦隊なんですね。

次のシーンはいきなり宇宙船バトル。5つ足のクルクル回る船が、出来損ないのブーメランみたいな船を攻撃しています。追っているのはコスモと呼ばれる謎の宇宙人、追われているのはブックと呼ばれる人間っぽい黒人男性。ブックがコスモの戦利品を盗んだ模様。

2人の通信はホログラムで、船の操縦もホログラム。そこにタイムトラベルのワームホールが開き、ブックの船にレッドエンジェル状態のバーナムが追突。ブックの船とバーナムは仲良く最寄りの惑星に墜落。

ヤドカリ的な生き物が蝶トンボ的な生き物を捕食しているところから、落ちたのは生存可能なMクラス星みたい。近くに巨大な衛星とも惑星ともつかない星が2つ見えています。

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生物のデザインがキレイでクリエーターのセンスの良さを感じます。ただ、隣の星があんなに巨大に見えるほどの近さにある事って、あり得るのかな?

墜落したバーナムは、到着した年代が3188年であること、生物がまだ存在している事を確認し、ミッション成功を喜びの雄たけびを上げ、タイムトラベルのワームホールが閉じる前に、レッドエンジェルスーツに信号送信命令(5499セクション16コース214マーク5)をセットし、信号発信後にスーツの自己破壊命令を出して、ワームホールに送ります。

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スポックに7つ目の信号を送る為でしょうか?

残りのクルーが乗っているUSSディスカバリー号とは連絡が取れず、助けを借りるためにもう一つの墜落船へ向かいますが、到着したと思ったら、船はクローキングされ、ボックとの格闘が始まります。

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この時代には、クローキングの技術は小さい船にも搭載されるほど汎用化しているという意味だと理解しました。

ボックは、「最寄りの自然のワームホールは100光年先だし、人口ワームホールで空間を切り裂いたんだろ?、ゴーン人が2光年分の空間を破壊したのじゃ、君にとっては十分じゃなかったのか?」っとお怒り気味。

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ゴーン人っていうのは、TOS S1 Ep18に出てきた、超レトロな怪獣っぽい宇宙人です。滅多に出てこないので、調べないと分かりませんでしたw

この星が「ヒーマ」だという事が分かりますが、バーナムが向かっていた「テラリジウム」星との距離は分かりません。バーナムはボックを説得して、船に乗せてもらいます。

船に乗ったバーナムは、自分の時代より1000年未来の技術にワクワクしますが、ボックはバーナムが追突したことで「ダイリチウムの再結晶化装置」が壊れて、航行が出来なくなったことで、まだまだご立腹。

この時代の航行方法には「量子スリップストリーム」、「タキオン太陽電池」などがあるようですが、スピードは「ダイリチウム」が最も早いようです。

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ダイリチウムは、ワープで移動する際に航行先をナビゲーションするのに利用される仕組みですが、バーナムが元居た時代2257年頃に、ザヒア星のポー女王によって発明されたものです。ただ、その時代にはポー女王の頭の中にしか存在しない極秘技術でした。

マーカンタイルと言う都市にブックが必要としている「ダイリチウム」とバーナムが必要としている「亜空間通信アレイ」があるとのことで、2人は船を降り、ホログラムのコンピュータパネルで船の温度を調整し、アップルウォッチのようなものでクロークし、徒歩で向かいます。

道すがら「惑星連邦」が崩壊したことが分かります。ブック的には「過去にしがみつき、希望を信じる連中」らしいです。西暦3060~3080年あたりに「大火」(Burn)と呼ばれる殆どのダイリチウムが突然吹き飛ぶ事件が起きた模様。

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ダイリチウムの7割は惑星コルバン2で製造されていましたから、そこが攻撃にあったのかな? (DSC, S1 Ep4)

バーナム曰く「惑星連邦は船だけじゃない。その理念とそれを信じるもので成り立つ」とのこと。とはいえ、ブックは「命が惜しけりゃバッジを外しとけ」って言ってましたし、嫌われ者?

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うん。それはいいんだけど、バーナムのバッジは「惑星艦隊」(Starfleet)のバッジじゃなかったっけ? 惑星連邦のロゴは、このエピソードの最後に出てくる旗のやつだよね。まぁ、惑星艦隊は惑星連邦の下位組織だし、遠からずではあるのかな。

苔の未知をどれだけ歩いたのか知りませんが、マーカンタイルは、大都市に宇宙船が浮かんでる街でした。アンドリアン(青い肌にアンテナがついている)とオリオン人(緑の肌)が共に警備に当たっています。

性格が悪いバーナムは、折角通してくれたアンドリアンを挑発し、ブックに怒られます。

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性格が悪いバーナムをたしなめてくれる視聴者目線のブックみたいな人がいるといいですよね。

逮捕されたバーナムは、精神撹乱作用のある自白剤を噴射されて、性格の悪さを爆発されて「私が世界を救ったのに、助け損よね。」などとグチグチ言いながら色々と自白します。

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オリオン人とアンドリアン人の警備員がつけているバッジが気になります。オリオンとアンドリアを含む3つの星を指しているとすれば、アンドリアとオリオンを「>」の両端と、AkaaliやLorilliaとか?、アンドリアとオリオンが「>」の下の2つとすると、上あたりには「地球」がありますね。全く関係ないかもしれないけど…

ブックの交渉は上手くいかない上に、コスモに見つかるし、更にはバーナムを捉えた警備員に囲まれます。

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千年前のオリオン女性は抗いがたい魅力(フェロモン)をまき散らしていたのに、ブックの時代のオリオン女性(ハドリー)はバサバサした可愛くない性格でした。

バーナムとブックは、連携し、武器を奪って、ダイリチウムも奪って、瞬間移動装置で船付近の海中に逃げます。魚のデザインもかわいいです。

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バトルは、トレッキー達がギャーギャーいいそうな、敵を粉砕し塵にする武器を使っており、残酷です。

ブックは呪文を唱え、海水から傷をいやす植物を生えさせ、バーナムの傷を手当し、バーナムに連絡ツールを貸しますが、ディスカバリーは反応しません。

ブックは、バーナムが時間を超えてきたことを察しています。「時間戦争」と言うのがあったらしく、それ以降、時空を超える技術は葬られ、違法になったそうです。

そうこうしている内に、コスモらに追跡され、ブックが盗んだ荷物は、トランスワームという希少生物でした。ブックは絶滅危惧種を保護する活動をしていたんですね。

ブックは、額を赤く光らせて、植物を生やしたりやトランスワームとつながる力があって、家族とは別の生き方をしているとのこと。

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ブックの家族も同じ力を持っていてそれを悪用している中、ブックだけが良いことに使おうとしているのか、ブックだけがその力を持っていることで、家族と違う生き方になったのか、わかりませんでした。

ブックは、トランスワームを保護地区へ運んだあと、バーナムを惑星連邦の中継基地跡地へと連れて行ってくれます。リアクターが吹っ飛んだあと、修理されないままになっているため、長距離センサーができません。

冒頭のホログラムおじさんが歓迎してくれ、USSディスカバリーの居場所を探しますが、この中継基地跡地で調べられる半径600光年(30セクタ)以内には検知できません。

ホログラムおじさんは、いつの日か同士が現れる事を信じて40年間、一人ぽっちで(?)この中継基地でおじさん家に伝わる「惑星連邦」の旗を掲げられる「本物の仕官」を待ち続けていたんだそうです。

それでバーナムが偉そうにおじさんを通信担当臨時主任に任命して、ディスカバリーを探し続ける任務を与えていました。

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いい話にみえるけど、40年間ボーっと待っているおじさんもアレだし、上司がいなくなったと分かるや、「惑星連邦」のお偉いさんみたいな態度をとるバーナムも痛い。バーナムに「惑星艦隊」の部下を任命することはできたとしても、「惑星連邦」周りは管轄外のハズだし。ディスカバリー探しという自己都合を通すところなども相変わらず恐ろしいバーナムでした。

最後に

相変わらず性格悪いし、ツッコミどころが多いバーナムさんでしたが、邦題の「希望を信じる者」は、原題の「That Hope is You」よりも、メアリースーなバーナム度が低くて、よかったです。

シーズン3の製作者たちが作り出す「未来感」で帳消しになりました。※ご都合主義にも目をつぶります。

残忍すぎたシーズン1、論理破綻が酷かったシーズン2を経て、ディスカバリーに期待するところがなかったのですが、観て良かったです。

パイクとカークの間という、超混みあった時代に詰め込んで、時代制約を受けたシーズン1と2よりも、「未来」で存分に想像力を発揮した方が俄然いいですね!

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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