中国で広く愛されている棗(ナツメ)。まだ青い実は、さっぱり甘い小粒な青りんご風。シャクシャクとした触感でそのまま食べておいしい。甘さ格段に上がった干したナツメは、前菜からデザートまで、いろいろな料理に使われ薬膳風の風味を出しています。これをお茶として飲むとね…

ナツメ茶、抽出前、干茶

ナツメ茶、干茶
ナツメ茶、干茶

ナツメは真ん中にオリーブに似た種がありますが、種抜きも売っています。上の写真はそれを更にスライスしたものです。

ナツメ茶、水色、茶湯

ナツメ茶、水色
ナツメ茶、水色

この湯呑はとても小さいのでうっすらしていますが、実際の色は、シャンパンゴールドぐらいのうすい飴色です。これは抽出時間によっても変わると思いますが、デザートでいただくときも、うっすら飴色ぐらいが多い気がします。

干したナツメは、激アマでおいしいのですが、お湯に抽出すると、甘さはほとんどありません。ナツメの風味は出ても、後味にほんのりと甘さが感じられる程度に抑えられます。

実際にはナツメだけをお茶としていただく事は少なく、クコの実、竜眼(桂圓)、ハスの実(莲子)、白きくらげ(銀耳)、砂糖などと一緒に煮詰めてデザートにします。ぶよぶよのクコの実、ふわふわのナツメ、コリコリの竜眼(もしくはハスの実)、弾力のあるきくらげ、触感も味も楽しいエステなどで出される美容デザートです。我が家のお手伝いさん、鉄板デザート5種のひとつでした。

ナツメ茶、抽出後、葉底

ナツメ茶、抽出後、葉底
ナツメ茶、抽出後、葉底

水を吸った果実部分です。食べます。私にとっては、こっちがメインです。

味は、干しナツメ味です。青りんごの様だった果実の時にはあまり感じられないナツメ本来の味が凝縮されています。独特な味なので、形容が難しく、これをナツメ味と覚えていただくのがよさそうな味です。

私にとっての中国の味

中国で暮らしていた時には極々身近だったナツメですが、いったん離れるとなかなか手に入りません。中国出張の際は、マストアイテムとしてお買い物メモの筆頭に上がります。

おいしい。

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