上海人は、出身国を聞かれると、「上海人です!」っと答えるそうです。
上海に5年住んでいたのですが、知り合いの上海人たちはこの話を聞いて「あるある」っと、爆笑していました。
「上海人」は、中国人ではない
これを初めて聞いたのは、北京出張の時でした。
「上海人は、中国人ではないって知っている?」っと、聞いてくる北京人に、日本人一同は混乱気味。
上海人は、どう考えても、中国人でしょ。
そうそう、その反応を待っていた! っと言わんばかりに説明を開始する北京人。
北京人はね、どこの国の出身ですか?って聞かれたら、『中国人です』って答えるの。それは北京人は北京こそが中国だと思っているから。
上海人はね、「上海」はいわゆる中国とは違うと思っているから、「上海人」って答えるのよ。
日本人は、多分深く考えていないので、出身国を聞かれれば、日本人と答える気がする。
どちらがよりプライドが高いか?
この北京人が続けて言うには、
それで上海人は、プライドが高いと言われたりするんだけれど、そうとも言い切れないのよ。
上海人には周りが見えていて、比較した上で、差別化しているの。
北京人は中華の中心にいて、周りがどうかとか、全く興味がないし、みんな自分たちと同じだろうと思っているのよ。
北京が中国の中にあるのではなく、北京が中国なの。
北京人の愛国心はとても高いのだけど、それは「北京(母国)」がすなわち「中国」だから。
どっちがお高く留まっているかというと、北京人かもしれないわね。
え、そんな事言われても…
これ、私が通訳するんですか?
ひぇ~~。
センシティブな話の通訳は緊張しますよね…
私にとっての北京人は、割と大らかな大陸的メンタリティーで、付き合い安い人たち。こんなことをあっさり言えちゃいますけど、通訳は大変。笑。
北京人に関してそんな事を言っていたのは、後にも先にもこの方だけですが、上海人の方は、結構有名な話みたいに言っていました。
最後までお読みいただきありがとうございました。