荒廃した近未来、タイムトラベル、超能力とSFの鉄板要素を詰め込んでいる割に雰囲気は落ち着いていて、サスペンス風なのが新鮮。
序盤、淡々と設定説明が続くから退屈な映画かと思いきや、最後まで淡々としているのに結末が予想できない良作でした。
基本情報
原題 | Looper |
邦題 | ルーパー |
タイプ | SF |
公開日 | 2013年1月12日 |
監督 | ライアン・ジョンソン |
脚本 | ライアン・ジョンソン |
原作 | |
おすすめ度 | 3.0 (1~5点) |
トレーラー
あらすじ
荒廃した近未来、その更に30年後の未来人の抹殺に悪用されるタイムトラベルとその執行人ルーパー。
未来から送られてきた未来人を粛々と処刑していくルーパーたち。高額な報酬が得られるが、いずれ送られてくる30年後の自分自身をも処刑してループを閉じなければならない。
主人公のジョーは、30年後の自分を仕損じてしまった。
感想
ライアン・ジョンソン監督が醸し出す落ち着いたトーンのSFは最近では珍しいし、アクションも感情描写もとても特徴があるけど、くどくはなくて、印象的な作品でした。
脚本、世界観
アイデアもストーリーも、オリジナリティーがあって一見の価値あり。
ただ、タイムトラベルSFの中では、設定が粗末。この通りの世の中だとするとかなり頭が悪すぎる。
どうにか肯定しようとして、辻褄が合わないところ、合理的補ないところの補足設定をいろいろ考えようとしてみたんだけど、ほころびが多すぎて、擁護できない。笑。
それでも最後までどうやって話を落とすのか気になるストーリープロットだから、映画としてはいい作品だと思う。
登場人物
鬼気迫る名演だった子役のピアース・ガニォンも、その母親役のエミリー・ブラントもとてもいい仕事したんだけど、主人公2人がちょっと…
主人公の魅力がイマイチなのは脚本が悪い。ブルース・ウィリス演じる老ジョーが、中途半端すぎ。
若ジョーの方のストーリーは、悪くなかったのに、ジョセフ・ゴードン=レヴィットがブルース・ウィリスの顔マネをし過ぎて、不自然で気持ち悪さが残りました。
アクション
割とシンプルでストレートなアクションが、この映画の雰囲気にあっていました。
最後に
残念なところがいっぱいある映画ですが、いいところもいっぱいあるので、一見の価値はあると思う。
最後までお読みいただき有難うございました。
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