【ネタバレなし】12モンキーズ、レビュー

3.5

1995年の映像って、こんなに古臭いの?っと驚いちゃうSF映画『12モンキーズ』のネタバレなし感想文です。

奇妙な脚本、こだわりの強い監督、独特すぎる音楽、鬼気迫る演技の俳優陣、全てがかみ合って、狂気がビシビシ伝わってくる恐ろしい名作が出来たんでしょうな。

基本情報

原題Twelve Monkeys
邦題12モンキーズ
タイプSF
公開日1995年12月27日
監督テリー・ギリアム
脚本デヴィッド・ピープルズ
ジャネット・ピープルズ
原作者
おすすめ度3.5 (1~5点)

トレーラー

あらすじ

人類の99%を失うほどのウィルスが発生し、残りの1%が地下での暮らしを余儀なくされている2035年。研究者たちは、囚人ジェームス・コールを召喚し大幅な減刑を餌に1996年のウィルス散布に関する情報を集めるように指示され、タイムマシンで送られるが、間違って1990年についてしまう。

精神疾患者と間違われて送り込まれた精神病棟で、自分を過去に送った研究者たちに電話したいと訴え続けるが…

脚本、世界観

『ブレードランナー』の脚本家の一人、デビッド・ピープルズが脚本を担当しており、壊れた世界と精神世界を上手く表現しており、それをテリー・ギリアム監督が独特の不安をあおる芸術観でしっかりバックアップしていました。

今の時代の倫理観では、なかなか作れない作品で、今後こういう作品が生まれることは少ないかも。

29ミリオンドルの制作費で169ミリオンドルの興行収入を稼ぎだしたみたいなので、かなり優秀な作品ですね。

登場人物

主人公のジェームズ役にブルース・ウィリス、過去の精神病棟で出会ったキーパーソンのジェフリー・ゴインズ役にブラッド・ピットが出演しており、豪華キャスト。

最近はやる気があるのかないのか分からない演技のブルース・ウィリスが、まだ名優だったころの魂がこもった演技で、衝撃を受けました。

また、ブラッド・ピットも有名になる途上の作品で、これまた鬼気迫る演技を見せてくれます。

映像美

独特の狂気を感じる映像で、あまりに芸術的すぎて個人的には好きじゃないけど、テリー・ギリアム監督のこだわりと個性を存分に味わえるので、この作品を高く評価する人の気持ちは、わかる気がする。

音楽

音楽を担当したのは、ポール・バックマスターという人の様ですが、フランスのミステリーっぽい独特の曲をメインテーマにしていて、それを繰り返し使うことで奇妙で居心地が悪い感が大幅に増幅されています。

この監督にして、この作曲家あり、みたいな。

感想

興味深いんだけど2回みたい映画じゃない…って印象だったのですが、20年以上経って実際に再び観てみると、やはり興味深い。けど、やっぱりまた見たい映画ではない。

とか言いながら20年後ぐらいにまた見ても興味深いのかも?

最後までお読みいただきありがとうございました。

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