海外赴任に当たって、「残業代」が出なくなりました。
現地では管理職だから年俸制だからです。
3か国まわりましたが、どこの国も管理職には残業代はありませんでした。そんなもんだと諦めつつも、涙をのんだ日々がありました。
任地では管理職だから…
海外赴任が決まったのは、入社3年目、平社員だったころのことでした。
5年目ぐらいまでは毎日3-4時間残業をしていましたので、海外赴任手当よりも残業手当の方が多かっただろうな…
それから10年、海外を転々としており、現在3か国目ですが、残業手当は出たことがありません。
現地では管理職で、管理職は年俸制だから、残業代はナシとのこと。本社では平社員だけど。※本当は単にビザ申請とか確定申告の便宜上の問題なきもするけど。
みなし残業代
最初の赴任手当は、「みなし残業代」という名目でした。
だから尚のこと、日本で働いていたら貰えただろう「残業代」と比較してしまいます。
毎月「みなし残業代」が想定「残業代」より少なく、かなり損をしている感じです。
住居は、社宅扱いで、3割負担でした。知る範囲で家賃を払っている駐在員なんて私と同僚ぐらいでした。
新興国まで来て、日本本社の社員よりも待遇が悪い環境で働くなんて、私はバカだなっと、しょっちゅう転職が頭をよぎっていました。
虚しい現地職位
本国で社歴が浅く「平社員」なのに、任地では「部門長」(部長の一つ上)というようなことは駐在員にはよく起こる事みたいです。
たどたどしい言葉に、慣れないリーダー職に、残業にと、本当に割に合わなかったな~。
ローカルの管理職同僚で残業代が出る人がいないのに、本社から来た日本人エセ管理職だけ残業代を貰うのも変だし、仕方がありませんよね…
本社からの扱いは平社員のまま
辛かったのは現地で管理職でも、本国では平社員。
数十人の部下を抱える部門長なのに、本社の先輩方や上役の人たちから見れば、私は新入社員に毛が生えた程度のひよっこ。
あまり敬意を払ってもらえない上司を見て、「この会社で昇進しても本社の社員からあんな感じの扱いを受けるんだ…」っと、ローカルの人が悲観しないように、気を配らないといけないし、つらい。
現地職位なんて空虚です。
「残業代」が出ないのは、あなただけじゃない!
「割に合わないな~」っと思っている人が他にもいたら、力いっぱい慰めたい!
赴任期間が長くなるにつれ、解決策は残業をしない事しかないと確信したものの、なかなかうまくいきませんでした。
帰国するたびに「残業しない人の仕事術」的な本を買い漁っていましたが、最終的には、帰る「勇気」の問題でした。
何卒ムリしないで、海外生活を楽しんでくださいませ。
最後までお読みいただきありがとうございました。