1回目にベースのアイデアを理解して驚き、2回目に確認して、3回目に首をかしげる。って感じで、立て続けに3回も観ちゃいました。
首はかしげたままなので、原作を読んでからネタバレありのレビューを書こうと思っていたのですが、いつになるかわからないので、取り敢えずネタバレなしで書いておきます。
基本情報
原題 | Arrival |
邦題 | メッセージ |
タイプ | SF |
公開日 | 2016年11月11日 |
監督 | ドゥニ・ヴィルヌーヴ |
脚本 | エリック・ハイセラー |
原作者 | テッド・チャン |
おすすめ度 | 4.5 (1~5点) |
トレーラー
あらすじ
宇宙船が世界のあちこちに飛来する。米国に飛来した宇宙船のコミュニケーションをとるために、言語学者のルイーズと物理学者のイアンが招聘され、墨で描かれた円形文字の解読をはじめるが、彼らの飛来目的が「武器」に関わることだと知った各国政府関係者は、宇宙人との交戦の準備を始める。
脚本、世界観
ベースのアイデアはしっかりしており、1回目に理解した時には驚きました。2回目は、辻褄があっているか確認しながら鑑賞し、なるほどね!っと納得はしたものの、「だからこそ解せぬ」ことが発生して3回目を鑑賞したのですが、原作を読むしかないかもね…っという状態になりました。
まぁ、簡単に言うと、ごちゃごちゃした世界で、脚本でどうこうしようがあったのか不明です。
ネタバレにならないように書くと、宇宙人によってもたらされたものが、ルイーズの専門分野である「言語」に内包されるものだったのか、「言語」とは独立したものだったのかを知らないと、その継承方法も廃棄方法も分からないので、よくわからなくなったって感じです。
いずれにせよ、「宇宙人」よりも重要となるだろうものが「到来」しているので、原題の「Arrival」を邦題の「メッセージ」に変更したのは、かなり大きな失敗なんじゃないかと感じました。
※だから「ゼログラビティ」の次の記事に選びました。
「Gravity」、「Arrival」、「Magellan」などなど意図を損なう邦題がついている映画が多くて驚きます。SF映画をそのままカタカナにしたら、興行成績に響くのかな?
登場人物
エイミー・アダムス、いいよね。主人公が彼女だったから、感情移入も簡単で、とても好きな作品になりました。能面役者だったらこの作品嫌いだったかも…なんて思える危うい作品です。
アクション、笑い
アクションと笑いを排除しても3回続けて見ても苦痛じゃない良作です。
映像美
「静けさ」を感じさせる独特のトーンがあって、芸術的なこだわりみたいなものを感じる美しさでした。
音楽
映画の雰囲気づくりに貢献した音楽設計で、担当したヨハン・ヨハンソンさんが48才の若さで亡くなったのは残念ですね。
感想
面白いSFのアイデアをベースに作られていましたので、1回目だけで満足していれば、鑑賞後の余韻にも浸れて楽しかったハズ。何回も観なければよかったなと後悔しつつも、いつか原作を読んでみたいと思っているあたり、強烈な印象を残した作品だとも言えます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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