明るくてカラフルでスタイリッシュ。宇宙人が訪れる度に居住区が拡大し、地球の重力圏から追い出され、独自航行を開始した2740年のアルファ宇宙ステーションが舞台のドタバタコメディーSFです。
頭を空にして異世界を堪能したい時におすすめ。
基本情報
英題 | Varelian and the City of a Thousand Planets |
邦題 | ヴァレリアン 千の惑星の救世主 |
タイプ | SF |
公開日 | 2017年7月21日 |
監督 | リュック・ベッソン |
脚本 | リュック・ベッソン |
原作者 | ピエール・クリスタン ジャン=クロード・メジエール |
おすすめ度 | 4.5 (1~5点) |
トレーラー
あらすじ
惑星連邦の捜査官ヴァレリアンとローレリーヌは、密輸調査のため惑星キリアンに潜入し、重要証拠ミールコンバーターと呼ばれる不思議な宇宙生物を回収する。
突然、惑星連邦の戦艦による襲撃を受け滅亡したとされていた惑星ミュールのパール人の生き残りは、惑星連邦の首脳会議を襲撃し、連邦司令官を拉致する。
脚本、世界観
流石、リュック・ベッソン監督。千以上の宇宙人がそれぞれの特徴を活かしながら居住するユートピア的世界観を、カラフルで美しく描いています。
ストーリーはシンプルなのですが、メインキャラクターのストーリー進行と楽しい寄り道のバランスが素晴らしく、よく出来た脚本でした。
オープニングロールを上手く使って、古くさーーーーい画像から28世紀へ展開していくにつれてキレイで現代的な世界に変貌を遂げていく世界観の演出もいいですね。最初は、「あれ、なんか間違った映画を観ちゃってるかな…」と心配になったところも含め。ですけどね。
登場人物
主人公の顔より声の方が素敵なヴァレリアンも相棒の眉毛美女ローレリーヌも美男美女。特にローレリーヌ役のカーラ・デルヴィーニュは、売れっ子モデルだけあって、どんな衣装も美しく着こなしていて見ごたえがあります。
脇役陣も贅沢。特にシェイプシフターのバブル役のリアーナのパフォーマンスは、秀逸。いや、ほんと、贅沢。
アクション、笑い
全体的にドタバタしており、アクションもふんだんに配してありますが、これ見よがしじゃなくてスムーズです。笑いもガハハ系の押し付けがましい奴じゃなくて、こちらも全体的にコミカルって感じで、本当にサクッと鑑賞できる軽ーいタッチに仕上がっています。
こういうの、見たくなるよね。たまに。
映像美
1億8船万ドルの予算をかけただけあって、キレイです。最近の大作は、大金を使って「灰色の世界」を表現している作品が目立ちますが、今作は、とてもカラフルな世界観の堪能できます。
ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』の後の作品なので、比較してしまうと「パクリ」とか「駄作」だと思ってしまう人もいるようですが、本作も『フィフス・エレメント』に違和感なく連なるリュック・ベッソンテイストなので、なんとなく気の毒です。でも、まぁ、パール人は、なんとなく、インスパイアされた感じするよね…
『アバター』が名作であることに異論はありませんが、BGM的にヒマな時に流しっぱなしにしておくなら、リュック・ベッソン監督の『ヴァレリアン』かな。
音楽
ベテランのアレクサンドル・デスプラさんが担当されてますんで、手堅くまとめてた印象です。個人的には『フィフス・エレメント』レベルで攻めた音遊びをして欲しかったな…
感想
巷の評価がイマイチらしくて、とても残念です。こんな感じの軽くて明るいSF作品がもっと増えて欲しいと思うのは私だけなのかな?
最後までお読みいただきありがとうございました。
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