アクションの立ち回りを究極までアートにするとこうなった。みたいな、強いこだわりを感じる近未来アクション映画です。監督の(?)中二病炸裂してます。
基本情報
原題 | Equilibrium |
邦題 | リベリオン |
タイプ | SF |
公開日 | 2002年12月6日 |
監督 | カート・ウィマー |
脚本 | カート・ウィマー |
原作者 | |
おすすめ度 | 3.5 (1~5点) |
トレーラー
あらすじ
「ファーザー」と呼ばれる指導者の元、感情を抑制する薬、プロジアムの服用を義務付けることで、争いのない世界を実現したリブリア。争いの元になる芸術作品を取り締まる武装捜査官(=クラリック)のジョン・プレストンは、長年共に行動していた同僚パートリッジですら違反者として検挙し、処刑する。
しかし、この事件は、彼に「感情」的な影響を与え、リブリア、ファーザーの方針に疑問を感じ始める。
脚本、世界観
SFによくある「争いを予防するために感情が抑制された世界」です。白色ベース系と灰色ベース系がありますが、この作品は灰色ベースで堅苦しく人工的な雰囲気を醸しています。
雰囲気づくりの為に敢えて単調に作ってあるんでしょうけれど、キャラクターごとのストーリーとドラマはしっかり通っているので、そこまで退屈には感じませんでした。
登場人物
カメレオン役者で有名なクリスチャン・ベールが主人公で、いつも通り手堅い役作りでした。脇役陣も雰囲気作りが上手い。
子役のマシュー・ハーバーや、違反者役の違反者だった同僚パートリッジ役のショーン・ビーンが渋くて好きでした。
アクション、笑い
マトリックスが引き合いに出されていましたが、独自の武術を表現しており、中華風であり、和風であり、銃撃戦であり、「美しさ」に拘った結果、かっこいいんだけど、立ち回りがちょっと笑えます。
作風的に「笑い」の要素はありません。
映像美
芸術を取り締まった灰色の世界でありながら、景観、アクション、人々の立ち振る舞いなど究極までアートに振り切っており、強いこだわりを感じます。
また、物語が進むと、カラーテーマが変わります。
音楽
邪魔にならない程度の音楽が流れていたんだと思いますが、記憶にない…
感想
以前、見た事を忘れて、また見てしまいました。雰囲気作りが凄いので、見終わった瞬間は余韻に浸れるのですが、テーマはSFによくある系で、結末も読めるベタなストーリーなので、多分また忘れちゃいます。
でも、何だかだで最後まで一気に見たので、見ている間はちゃんと引き込まれており、映画としての仕事はキッチリしてくれています。あっという間に終わった感じがしたのですが、107分ということなので、面白い作品と呼んでいいのかも。
気分転換したい時とか、現実からちょっと離れたい時なんかに見るといいかも。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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