月に囚われた男、レビュー【ネタバレなし】

5.0

似たようなSF作品が少ない独特な作品だったので、「ネタバレあり」するかどうか大分悩みました。単調なんだけど、ずっと次の展開が気になりつづける良作。

ヘリウム3という実際に月にある、安全な核融合エネルギー燃料をSFとしてのテーマに取っているところも好感です。

基本情報

原題Moon
邦題月に囚われた男
タイプSF
公開日2009年1月23日
監督ダンカン・ジョーンズ
脚本ダンカン・ジョーンズ
ネイサン・パーカー
原作者
おすすめ度5.0 (1~5点)

トレーラー

あらすじ

安全な核融合エネルギーの原料であるヘリウム3の採掘の為、一人で月面に3年間派遣されたサムは、孤独のあまり幻覚を見るようになってしまっていた。残りの任期があと2週間というところで、月面作業中に事故にあってしまう。

医務室で目を覚まし、回復したサムは、月面作業中に瀕死のもう一人の自分を発見し、基地に運び込む。

脚本、世界観

クローンの技術が完成していたり、ヘリウム3の核融合エネルギー技術が完成していたり、月面基地が完成していたり、ルールはあるけど意思を持っているAIとか、SF面では割とリアルな未来を題材に取っています。

月面基地の内装も過度に未来感を出しておらず、設定はリアル系、状況は超非現実的で、好対照。

凝ったシナリオだけど、登場人物が少なくシンプルに表現されていましたし、製作費も少なかったようなのに、きっちりSFしてました!

これ、SFファンから愛されちゃうパターンですね。

登場人物

主人公役のサム・ロックウェルが一人で複数人役をこなしていて、基本的に彼が出っ放しです。素朴かつ自然な演技で演じ分けていて、スゴイ。

あまり見たことない顔だったので、出演作品リストを見てみたら、かなり仕事してる人でした。ベテランですが、ちょい役が多いのかな。

彼がもっと前に出てくる役を貰えることを祈ってしまいました。

ロボットのシナリオが素晴らしかったんですが、演じている人が微妙なんで、触れないことにしておきます。

アクション、笑い

妻と娘に対する思いがいっぱいで、アクションとか、笑いとか、あんまりないです。でも、そこがいい。

映像美

映像は「うつくしー」って感じじゃないですけど、月面探索の臨場感や基地の内装のリアリティーはありますし、凝ってます。

音楽

BGMがあったり、なかったりですが、映画のトーン的に少なめの方が合っていました。

感想

直ぐに記事を書きたくなって、立て続けに2回みたんですが、シンプルな構成なので1回でもストーリーは分かります。

序盤に深刻な孤独感を出すために混乱させるようなパートがあったのが、何なんだったのか分かって、味わい深かったです。

おすすめ。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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