チープだけどいい話だったら、それで十分。な気がしてきた。
スター・トレック:ディスカバリー、シーズン3、エピソード3、「地球の人々」のネタバレ感想文です。最初からネタバレ全開なのでご注意ください。
ネタバレ、あらすじと感想
今回はバーナムの回想からスタートです。
(元居た時代2257頃から)700年後、(ワープのナビゲーションに使われる)ダイリチウムが枯渇。大体ワープドライブの開発が行き詰っている時に「大火」(西暦3060~3080年頃?)が発生。
ロミュランのQuantum Singularityを使うタイプは研究されなかったのかな?
ダイリチウムの反応が止まり、ワープ中の船が悉く爆発。惑星連邦は一夜にして消えた。
「惑星連邦」(Federation)は政府で、「惑星艦隊」(Starfleet)は探査・軍事・研究などを行う部隊。艦隊が機能しなくなっても政府はしばらく続くのでは?
バーナムは配達人として星々を回りながら、「大火」の原因を調査中。
ちょっとずつバーナムさんの髪が伸びるという細かい芸が施されているのですが、未来人は髪が伸びる速度が現代人の5倍ぐらい?、そして「真の友人」を見つけたらしいです。ティリーよ、かわいそうに。
そして1年後、ディスカバリー号のみんなと再開。ハグハグします。
壊滅的な現象が一瞬で宇宙全体に広がり、数百万人が命を落とし、ダイリチウムが全てダメになった。惑星連邦の規模は不明ながら、12年前、惑星艦隊のセンナ・タル提督の地球からの通信で、「惑星連邦を信じ、地球に来てくれるものを待つ」という呼びかけの記録を発見し、スポアドライブで地球へ向かう。
ディスカバリー号の指揮権について話し合いをしようというサルーに対し、バーナムは「船長はあなたよ」っと譲る。
バーナムの明るくて優しい表情が印象的です。この調子でお願いします!
(スターウォーズみたいな)船外ボットで船を修理している間に、家族を恋しがるティリーと会話。またバーナムに会えると信じていたティリーに対し、ティリーに会えると思っていなかったバーナム。「軽くなったわね」と指摘されていました。
ブックを出迎えるジョージャウ元皇帝。バーナムとブックの関係を探っているみたいですが、ただの友人の模様。
ブックにお礼のダイリチウムをプレゼント。ブックを地球への旅に誘います。ブックの船だとダイリチウムを遮蔽して隠すことが出来るらしいです。そしてサルーにブックの船に隠すことを提案しますが、「監視をつけて、地球でダイリチウムを戻すまで自分の船に戻さない」という条件を付けられます。
ファンダムでみたダイリチウムは、ピンク色の岩塩みたいな石でしたが、ディスカバリー号のは精製後(?)なのか、濃い赤色結晶でした。
ひとまず土星の近くにジャンプして、地球の間近までついたら、地球全体にフォースフィールドを貼られてしまいます。そして、「地球連合防衛軍(United Earth Defense Force)」のンドイエ船長から通信があります。ディスカバリー号は連合憲章C1922とF031の防衛線を侵しているから、立ち去るように言われます。
うん。到着地点、なんかめちゃめちゃ近かったもんね。月よりも近くに入ってそうな勢いだった気がする。
そして、パーソナルトランスポーターで瞬速で乗船されます。ブックに艦隊の制服を着せてました。
おネコ様が「女王」だというのは、メタファーじゃなくて、フラグですかね?
ジョージャウ元皇帝は、提督に扮装。制服を着ても嬉しそうにしていないバーナムに「自分のルールに慣れると周りに従うのは難しい」と皇帝らしい発言で笑わせてくれます。
「自由を味わって、周りの期待から解放され、人に指摘されずとも本当の自分に気付き始め、惑星艦隊が自分の居場所だと感じない」っと、ジョージャウの口からバーナムの心情解説がありました。
サルーとンドイエの船長会談。地球から怪しまれている事に落胆するサルー。
惑星連邦も惑星艦隊も100年以上地球には存在しないとの事。「大火」が惑星連邦を狙った攻撃だったとすると、地球に本部を置いたままだとずっと狙われるので、地球から惑星連邦はなくなったそうです。
12年前に惑星艦隊から「地球にあつまれ」と呼びかけがあったんじゃないの?、それに応えて、地球に近づいた船は悉く撃ち落されてるってことかな?
タル提督は2年前に地球を出た船で亡くなっていることが分かります。
「大火」で多くのモノが失われ、地球を守るため必死で自立可能な星に再建したが、常にダイリチウムを狙われている。ウェンという略奪者に付け狙われてピリピリしている様子。
間もなく、ウェンの5隻のバトルシップが現れ、ダイリチウムと降伏を要請してきます。ンドイエ船長は、さっさと立ち去るように言って、急ぎ自船に戻ろうとしますが、パーソナルトランスポーターが何者かに妨害されエンタプライズ号から出られません。
「ウェンが狙っているのはエンタプライズ号だから自分たちで処理する」ときっぱり言うサルーに、「それなら地球の軌道から離れて戦え。我々が発砲したら艦隊の名前で戦争が始まるぞ!」っとご立腹。
わかる。地球に近すぎるんですよ。
バーナムは黙ってブリッジを抜け出し、ブックと何やら秘密作戦に入る模様。許可は貰っておらず「あとで謝る」って…
バーナムの自分勝手な行動はシリーズ1と2では不快極まりない感じでしたが、今回はいい感じ…、言い方って、大事ですね。
一方、パーソナルトランスポーターを妨害していたのは、地球から機関室の検査に派遣された16才の天才科学者アディラが据え付けた装置だということが分かります。しかも、900年前の船の仕組みや初めて見たスポアキューブとブリッジ制御の関連に一目で気づいたことから、天才中の天才であることが分かります。
ジョージャウ元皇帝の突っつきジョークに加え、スタメッツとティリーのオタクジョークも磨きがかかってきました。いいねぇ。
バーナムとブックの秘密作戦は、ブックの船のクローキングを解いて、全てのダイリチウムをウェンに渡すかに見せかけて、ウェンを捉えて連れ帰るというものでした。
秘密作戦に驚いてバーナムに連絡を取ろうとするのを止めるジョージャウ元皇帝。それでもバーナムを信じて地球連合防衛軍の魚雷を受けてシールドが壊れてしまったディスカバリー号。
それでウェンはバーナムを信頼してシールドを下ろした瞬間、ウェンを確保してディスカバリー号に連れ帰りました。
グダグダと対話を拒否するンドイエとウェンでしたが、ジョージャウ元皇帝がウェンにケリを入れてマスクを剥がしたら、地球人が出てきて、対話が始まります。
地球人だったら対話するって、それは人種差別だよね。微妙。
ウェンの船は略奪戦ではなく、船の乗船人数が収容人数を超えている移民船だったこと。土星の衛星タイタンは100年以上前に地球から独立したものの、その後、液化炭化水素の事故で居住区の3分の1がなくなり、畑も長距離センサーも失い、多くの人を亡くした。救援要請で地球へ船を送ったが攻撃され、破壊された。
地球には自衛目的の強硬な防衛プロトコルがあって、事情を知らずに撃ち落してしまった模様。
バーナムとサルーが仲介し、タイタンと地球の相互幇助へ向けた対話が始まりました。
チープだけど、いい話だから、好き。
一方、天才アディラを探し出したスタメッツ。胞子ガラス瓶に入っていたプロトタキシーテス・ステラヴィアトリ胞子は、超高速移動に必要な活性胞子転移ドライブの動力源で、そのインターフェースがスタメッツ自身であること、2258年からタイムトラベルしてきたことまで太っ腹に船の仕組みを説明します。
アディラは、連邦の船を探して調査官になった。パーソナルトランスポーターを妨害したのはもう少しディスカバリー号について、自分も仲間に加えてもらうのに信頼できるのかを調べたかったから。
そしてアディラは地球人ながら、トリル人の代わりに共生生物のホストになったことが分かります。ただ地球人なので、トリル人のように強制生物の記憶は引き出せない模様。
トリル人とその共生生物については、『スタートレック:ディープスペースナイン』(DS9)のレギュラーメンバーだった「ダックス」が有名です。トリル人でも共生生物が持てるのはごく限られた人たちです。
最後は、サルーとバーナムが信頼関係について語り、バーナムが旅立つブックを見送って、ディスカバリー号のクルーが元惑星艦隊の本部の大きな樹の下でまったりしてました。
ディスカバリー号のブリッジクルーが密かに一人増えていますが、この人、確か、シーズン1のエアリアムの中の人だった気がします。ケルピアン人のサルー、バルザン人のナーン、バルカン星で育ったバーナムはディスカバリー号に居残りでした。
最後に
地球人クルーは全員おろしてあげればいいのにね。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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