キャメロン・ディアスとペネロペ・クルスがトム・クルーズを奪い合う(?)スリラーSF映画『バニラ・スカイ』のネタバレなし感想文です。
明るい男トム・クルーズのイメージが崩れるかもしれません。イケメンを捨てた演技も見所です。
基本情報
邦題 | バニラ・スカイ |
原題 | Vanilla Sky |
タイプ | SF |
公開年 | 2001-12-10 |
監督 | キャメロン・クロウ |
脚本 | キャメロン・クロウ |
原作者 | アレハンドロ・アメナーバル マテオ・ヒル |
おすすめ度 | 4.0 (1~5点) |
トレーラー
あらすじ
イケメン富豪のデービッドは、自分にほれ込んでいる美女ジュリーとカジュアルな関係を続けていた。自分の誕生会で親友が連れてきたソフィアと運命的な出会いをはたし、意気投合。一晩しゃべり倒す。
翌朝、嫉妬に狂ったジュリーの車にうっかり乗ってしまい、心中事故の道連れにされる。デービッドは命を取り留めたものの、右の方と顔が壊滅的な傷が残るうえ、慢性的かつ強烈な頭痛を抱え、薬をもってしても理論的思考がなせない状況に陥り、重心に会社を乗っ取られそうになり、親友にもソフィアにも愛想をつかされる。
脚本・世界観
外部環境の変化と内面の変遷が連動していると言ったらいいのか、内面の変化が外部環境の変遷と連動していると言ったらいいのかわかりませんが、それが現実と妄想や夢との区別を意図的にわかりにくくするのに貢献していました。
「そっちへ行ってはいけない」っと感じながらも、ずぶずぶと袋小路にハマっていく主人公の無力感を共有できる点でもいい脚本だと感じました。
登場人物
主人公はトム・クルーズ、ヒロインはペネロペ・クルス。主人公にベタぼれの美女役にキャメロン・ディアス。2001年当時の超豪華キャストです。
みんなハマり役で、しっくりきます。
トム・クルーズにおいては、いつものイケメン役と、顔も性格も歪んだ仮面男の両方を演じており、当時、「こんな役も出来るんだ…」っと驚いた記憶があります。
アクション・笑い
サイコスリラー系の作品で、ドタバタアクションって感じではないですが、常に緊張感があり、凄みを感じました。
笑いは…、なくはないけど、キャメロン・ディアスにひどい事しといて、ペネロペ・クルスとウィットの効いたオシャレなやり取りをしてても、不快でしかありませんでした。
感想
最近はクリストファー・ノーラン作品のように、複雑な内容をできるだけスッキリ見せようとしている作品が人気ですが、この作品はその逆で、意図的にわかりにくくしている作品で、どっちとも解釈できる謎を残す作品ですな。
分かりにくくて素晴らしい、というと変ですが、そんな感じ。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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