奇数番のスタートレックは駄作なんていうトレッキーの間の都市伝説がありますが、9作目に当たる本作は、良作でした。
たまにはこういう軽いSFもいいですね。
基本情報
原題 | Star Trek: Insurrection |
邦題 | スタートレック IX: 叛乱 |
タイプ | SF |
公開日 | 1998年12月11日 |
監督 | ジョナサン・フレイクス |
脚本 | マイケル・ピラー |
原作者 | ジーン・ロッデンベリー |
おすすめ度 | 4 (1~5点) |
トレーラー
↑日本語版のトレーラー、ひどすぎ!
あらすじ
クリンゴン領と惑星連合領の間にある惑星バクーを、ソーナ人と共同研究で隠密観察していたところ、データが誤作動を起こし、味方を攻撃、研究施設をバクー人の前に晒してしまう。
ドミニオンやボーグに対抗するため外交業務ばかりのピカード艦長は、誤作動を起こしたデータを回収するためにバクーへ向かう。
脚本、世界観
帰って来た惑星探査!
未知のエリア、未知の異星人、未知の現象と、絶景と、暴かれる陰謀。
自給自足の平和で牧歌的な村を舞台とした長閑さが前面に出た世界観に、テレビエピソードに近いスッキリしたストーリー。昔ながらのスタートレックが帰ってきたようで嬉しい作品です。
登場人物
如何にも悪そうなソナー人、何か隠してそうなダワティー提督、平和的なバクー人達にと、登場人物が多いながらもそれぞれの特徴と個性が引き出されていて好感。
ベーダゾイドの名家出身のお姫様とも言って差支えがないディアナ・トロイがロンドンのおばちゃんみたいな話し方とキャラクターになっていて、微妙。ベータゾイド訛りで、控え目で、行儀が良さそうなディアナは、どこ行ったの?
アクション、笑い
レーザーガンでの打ち合いや、未来の戦闘機からの爆撃など、アクションがないわけじゃないけれど、ストーリーを邪魔しない程度に抑えられていて、いい塩梅でした。
「過去作を見た人には分かる」系のジョークが散りばめられていたのですが、ファン向けというより、役者さん達を喜ばせるキャラ付けの一環って感じでした。
映像美
バクー星がスイス絶景みたいで美しかったです!
色遣いが全体的に昔風で、昔の作品だからそうなのか、舞台設定がそうなのか分からなくなっていいですね。
音楽
ストーリー的にも柔らかな音楽が多くて、作品によく合っていました。
以降、「感想」と「最後に」は、ネタバレ注意です。問題なければ「次へ」をどうぞ。
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